「快走爛漫Ⅱ」

アウトドア大好き人間です。 (since2005.10) 

越後駒ヶ岳  (魚沼駒ヶ岳)

2009年10月31日 19時46分47秒 | 山歩き
「越後駒ヶ岳」

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魚沼三山は水無川の上流を包んで三角形に立っている。
そのうち一番高いのは中ノ岳二○八五米、一番名の聞こえているのは
信仰登山でにぎわう八海山であるが、私があえて三山の代表として
駒ヶ岳を挙げたのは、山としてこれが一番立派だからである。

                           「日本百名山」 より。

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今日は越後駒ヶ岳に登ってきました。
新潟県にある山で、平ヶ岳と同様とてつもなく長い尾根を歩き
やっとのことで辿り着く山です。  皆敬遠する山のひとつです。

でも自分の中では新潟を代表する山は是非登っておきたいと思い
今年の目標にあげた山の一つでもありました。 実現できてよかった。

いつものように会社退社後自宅へ戻り、山準備を済ませR50経由、
関越自動車路を小出ICで降り、先のコンビニでビール買い込み
真っ暗で細く一車線のR352で枝折峠を目指しました。
枝折峠駐車場着が23時30分、僕以外誰もいませんでした。
ちょいと寂しい駐車場でビールを飲み0時就寝。。。

明けて土曜日。 5時起床。 辺りはまだ暗い。
6時登山開始。 天気快晴、この時期にしては少々暑い気温? 

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登り口から左手下に雲海の奥只見湖が見える。
周りには高級そうなカメラを持って日の出を待つ人々。

ヤセ尾根(右側が落ち込み)を過ぎ少し登れば明神様の祠があった。
明神峠から小倉山までが明神尾根と言い、幾つかのアップダウンを繰り返し
大汗をかく長い長い尾根歩きが続いた。でも夏に登った平ヶ岳よりは全然楽
だった。 真夏の登山は火鉢を背負って登るようなものだから。。

 「奥只見湖」  


 「越後駒ヶ岳」   と、遠い・・


 「越後駒ヶ岳 UP」    どこの尾根登るのかな。


 「奥只見湖に登る朝陽」



 「朝陽に染まる越後駒ヶ岳」



小倉山まで2時間ちょうど。 いいペースだ。
そこから先は越後駒ヶ岳を目の前にして段々急登になる。


 「百草の池着」  


 「振り返る」   左奥から延々と続く尾根を登ってきた。


この辺から岸壁をよじ登る。(数か所鎖) 両側はすごい落ち込みで危険
なので慎重に進む。 谷から吹き上げてくる風が気持ちよかった。


 「迫る頂上」    晴天。  真っ青な空。


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「閑話休題」

越後三山・・   越後駒ヶ岳、中ノ岳、八海山。

全国にある○○三山。  

阿寒三山・・   雌阿寒岳、雄阿寒岳、阿寒富士。 
出羽三山・・   月山、湯殿山、羽黒山。
鳳凰三山・・   地蔵岳、観音岳、薬師岳。
白馬三山・・   白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳。
etc・・    他、いっぱい。

全国いっぱいある三山だが、その中でも登ってみたいのは出羽三山である。  

スキーで数回訪れた月山。
会社の同期の実家近くの湯殿山。 
そして何故か神秘的な感じの羽黒山。    

「出羽三山」  なんだか伝説的な匂いを感じる山、いつか登ってみたい。

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 「駒の小屋着」   小屋は既に閉まっていた。  右後ろが頂上。


 「越後駒ヶ岳登頂!」    後ろが八海山。


10時前、越後駒ヶ岳登頂。   (タイム 3時間50分)

北方面には山際をクネクネ走る樹海ラインが見渡せた。 昨夜、よくあんな道を
しかも真っ暗な中登って来たもんだ。 (最近夜中の林道走行は慣れっこになった)


 「八海山の雄姿」   兼続も登った八海山。 (天地人に映っている山)


頂上でおにぎりを食べながら360°の世界を十分楽しんだ。
八海山、浅草岳、守門岳、会津駒ヶ岳、平ヶ岳、燧ヶ岳、至仏山・・
30分休憩し下山開始。 今日は本当に暑くて汗びっしょり。

 「下山時に見た肩の小屋方面」   左奥まで続く尾根をズーッと下る。


 「奥只見湖」   UPで撮ったら遊覧船が映ってた。


 「無事下山完了」  (タイム 3時間)


 「枝折峠 (しおり峠)」 
R352を桧枝岐村から小出に抜ける樹海ライン。  バイクも通行可になった。
(その昔、初代セローで通っちゃった道。  もう時効かな・・  (^^; )


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行き) 4時間。 (R50、北関東高速、関越高速、R352)
登り) 4時間。 
下り) 3時間。
帰り) 3時間。 (         〃           )

行きと帰りとで測ったような時間軸。  (狙ってはいない)

18時無事自宅着。 お風呂に入り汗を流し十分なストレッチ。

どうやら体が塩分を欲しているようだ・・ 
ラーメン太七で生ビ&大盛りラーメンで祝杯!

明日は天気悪し??   みかも山行って身体をほぐしてこようかな。。

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常念岳  Ver.2

2009年10月25日 06時41分23秒 | 山歩き
「常念岳」

今年最後の北アルプス山行。
雪を被った穂高連峰と槍ヶ岳をもう一度見たくて、
東側の峰である常念岳に行くこととした。

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六十年も前にウェストンが言っている。

「松本附近から仰ぐすべての峰の中で、常念岳の優雅な三角形ほど、
見るものに印象を与えるものはない」 と。

ウェストンもやはりその美しい金字塔に惹かれて登ったのだろう。
彼がその頂上に立ったのは明治二十七年(1894年)の夏だった。

            深田久弥 「日本百名山」 より抜粋引用。

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10/23(金)
 R50~東部湯の丸IC(上信越自動車道)~R252~
 松本~豊科~JR穂高駅激写~常念岳一の沢登山口にてビール車泊。
 (登山口・・真っ暗な林道の最奥で人っこ一人いず超ー怖かった)

10/24(土)
 5時起床おにぎりストレッチ~6:10登山開始。
 コースは全体的に、一の沢沿いの斜面をトラバース気味に高度を稼ぐ道。

 山の神~笠原沢~胸突き八丁(高度感あるトラ道、転落注意)~
 ジグザグ急登~ベンチ~9:20常念乗越着。 (穂高連峰遠望)

 常念乗越~常念岳取り付き~岩場登り(雪&氷で滑って危険だった)~
 10:40常念岳登頂。 360°遮るもの無し。 圧巻の穂高連峰。

 頂上で小1時間大パノラマ満喫。 (気温2℃、風少々、体感はマイナス? 激寒っ!)

 11:30下山開始~常念乗越で30分撮影&穂高連峰を目に焼き付かせ。
 13:10いよいよ本当の下山開始。 (来年まで北アルプスは封印)
 水場、トラバース路、沢道下り、山の神を経て15:10無事登山口着。
 (帰路 15:30登山口出発、19:30自宅着)

 “夏の喧騒が去った静かな山行”  今回も楽しく過ごせました。 

 冬眠前の穂高連峰遠望、 中でも槍ヶ岳ををもう一度見られたのが良かった。


 「登山開始」  一の沢登山口。 正面真ん中奥が常念岳。  (トイレと相談所小屋)


 「山の神」   ちょっとだけ山に登らせてください、絶対無事に帰って来ます! と安全祈願。  


 「一の沢を登る」   コースは全体的に沢沿いを歩く。 (大水時は避けた方が懸命) 


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 【一の沢コース概略】
 登山口周辺の比較的緩やかな傾斜のカラマツ林を行く。 
 沢を数回跨ぎ樹間から常念岳を仰ぎ見ながら左右の沢沿いを行く。
 気持のいいコメツガ、モミの針葉樹林帯で深呼吸しながら距離を稼ぐ。
 胸突き八丁の看板から急登となり斜面を一気に登りトラバース路となる。
 (沢側は結構な高度で転落注意の看板がそこかしこに・・)
 最後の水場で沢水を補給しジグザグ路を登れば常念乗越に出る。
 そこから見る穂高連峰は圧巻。 どうしても一番右の槍に目がいく。
 正面の赤い屋根が常念小屋、その左手に綺麗な三角形の常念岳がそびえている。
 
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 「胸突き八丁」   ここから急登で危険なトラバース路。  随所に転落注意の看板が・・

 
 「危険なトラバース路」   山沿いを歩く。  悪天候時は特に注意要。


 「常念乗越着」   稜線に出たとたん風が当り寒い!  合羽着た。


 「目の前にはドーンと穂高連峰」   もう完全な冬山。  (先々週とは全然違う装い)


 「槍ヶ岳」   ~ それは悲しいまでにひとり天をさしている ~


 「常念岳 (2857m)」    全部岩場。  雪と氷と浮き石に注意。


 「その右手には・・ 」    ずっとこの景色。。。


 「常念小屋を見下ろす」   遠くに大天井岳を望む。  (表銀座縦走、宿題だなぁ)

 (この辺りでライ鳥のギーギーという鳴き声が。  が姿は確認できなかった)

 「コースはあってないようなもの」   頂上が見えるのになかなか着かない。

  (氷に足を取られ何回かスリップ、足場がなく下りが心配である)

 「常念岳頂上」    360°大パノラマ!   (でも激寒ぅー)



   穂高連峰が圧巻であった。  
   それは素人を寄せ付けない冬の形相。
   来年の夏までアルプスの山々は冬眠に入る・・。

   頂上で昼食。 
   中にはラーメン食べてる人もいた、 暖っかそー
   写真撮ったり景色眺めたり、、  景色眺めたり、写真撮ったり。。


 「そろそろ下るよ」   祠の右に槍ケ岳。   どーーーしても、、 槍ヶ岳!


 「さらば常念、さらば北ア、来夏まで・・ 」


 「で、出たなー トラ路!」  なんか慣れてきたっぺ。 これ最初に付けた人、エライ!!

 
 「沢下り」   辺り一面冬枯れ、 静かな山行。


 「無事下山完了」   お疲れさまでした。。



 天候・・ 曇り。     (予報では快晴のハズだったが・・)
 登り・・ 4時間20分  (標準5時間40分)
 下り・・ 3時間15分  (標準4時間10分)

 感想・・ 何だか、、  北アにハマってしまった感じ。
      コースといい、 山容といい、 その急峻さといい、、 ね。

      また来年来ようっと。。。


常念岳

2009年10月24日 21時45分54秒 | 山歩き
今年最後の北アルプスへ。

「常念岳」



先々週登った槍ヶ岳。   (左は槍ヶ岳山荘)




北アルプス穂高連峰最高ーーーーーーー!!!!!
(左から、前穂、屏風岩、奥穂、涸沢岳、北穂、長谷川ピーク、大キレット、南岳、そして・・  槍ヶ岳)



19:30 無事帰宅。

即風呂、 ビール、 焼酎お湯割り・・    もう限界。。。

おやすみんぼなすびー   

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最近・・

2009年10月22日 23時36分32秒 | 徒然
めっきり寒くなってきました。

まだまだ冬本番じゃないけれど、通勤時間帯(朝6時過ぎ)は
寒さを感じます。 クルマの暖房を入れて最寄り駅まで運転してます。

でも自分はどちらかと言うと寒いほうが好き。

キーンとした空気と澄み切った景色、人が少ない山道、熱燗とおでん、
コタツでまったり、雪道の静かな走り後の喜多方の熱ぅーいラーメン、
年忘れ日本の歌、NHK紅白歌合戦、ゆく年くる年、箱根駅伝、ラグビー・・

今から楽しみだなあ。。

「冬」  うち(内)にこもる季節。  何故かじっくり過ごせる感じがいい。。。

灯台基暗し

2009年10月19日 19時39分19秒 | 徒然
昨日、以前より気になっていた場所へ出向いた。

「佐野クリーンスポーツセンター」   (市の施設)

今年ゴミ焼却場横に新設されたスポーツ施設である。

マシントレ、エアロビ、プール、お風呂、食堂、休憩大広間。
利用料はそれぞれ組合わせで異なる(月極利用もあり)が、
昨日自分が利用したマシントレのみだと300円。  安い!!

プールは隣接のゴミ焼却熱利用でエコ実現。
マシンは色々な機種がありやっていて飽きない。

ちなみに昨日利用したマシンは、、

負荷かけ踏み台:30分、マシンサーキット9種類:約30分、
ジョギングマシン:30分、負荷かけ自転車:2時間。
クールダウンウォ-キングマシン&ストレッチ:30分。
(概ねの目的は山用に大腿四頭筋と背筋力UP)

午前約4時間みかも山でのトレーニング、自然のコースでリフレッシュ。
午後も約4時間マシン相手にトレーニング、効率的かつ的確な筋力UP。

追い込むつもりはないが、徹底的に大汗かく休日があってもいいかも。 
利用料300円は安いし体中の毒気?が抜けてリフレッシュできるし。。

家から近くの場所にこんないい施設があったなんて・・

これから寒い季節、 暖かくそして明るく安全な屋内でのトレーニング所として今後利用しよう。

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Cub & BMW

2009年10月18日 20時30分20秒 | バイク
「みかも山」

4時間のトレーニングを終え駐輪場へ戻ると・・



なんたる奇遇。

K1100RS と スーパーカブ。

バイクっていいね。。



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旨い処

2009年10月17日 07時04分23秒 | ラーメン
そろそろ寒くなってきました。
そうなると行く場所はここで決まりです!

10/14(水)   「匠屋」    at 錦糸町。
こちらは仕事帰りに行きました。  ここの味噌は旨いです!



10/16(金)   「大勝軒」   at 永福町。
昨日は調布で仕事、帰りに一杯、〆に食べに行きました。 煮干しが効いてます。
味麺共、船橋R14沿いにある赤坂味一と同じ感じで、ここ大勝軒も美味しいです。



都内の食べ歩き、なかなかよろし。

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槍ヶ岳 2日目  (最終日)

2009年10月12日 16時35分55秒 | 山歩き
10/10(土) 晴れ~ガス~雪~晴れ~小雨~曇り。

今日は降りるだけである。

松本は今日も元気に頂上アタックし日の出を仰ぎ見た。
自分はテラスで早朝の槍を眺め目に焼き付かせる。  「また来るよ」 と。

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本日最終日です。   松本氏と共に下山。

ここで会ったが何かの縁ということで、上高地まで一緒に行動した。
カメラを向けると必ず期待以上に応えてくれた松本氏。  いいね~

知り合って2日目だが、北海道バイクツーリングとかで知り合った
仲間のような、お互い変な居心地の良さがあったし妙に気が合った。

元気いっぱいで、行動中すれ違った人全てにでーっかい声で  「こんちわー」
実に気持のいい方だった。 

 「夜明け前」   昨日の日の入りと今日の日の出、天候に恵まれた。


 「夜明け」   回りの人全て手を合わせていた。  日本人だねえ。。


 「二度と同じ日はない」   一斉に写真パチパチ。


 「頂上に人が」   んっ? あの服装は・・


 「どんどん登る人たち」   極寒である。


 「ああ、 やっぱり・・」   松本!!  この後、谷にはヤッホーの大声が響き渡っていた。


 「下る松本氏」   片道30分を、寒いので15分で登ったと。  スゲー!


 「そろそろ降りるよ、またどこかの山で会おう!」   大阪女子に見送られ・・


 「振り向いては何回も槍を確認する」   ズッと見ていたい、 そんな気分。


 「撮ってくださーい」   足元見て歩いてたら松本氏の声が・・  いつの間にそこに。。


 「松本氏 on the ROCK」   松本、君はええで、サイコーや!


 「オレ on the ROCK   槍を持ち上げてるゼ!!


 「見事なまでの三角錐」   この雄姿は絶対忘れない。


 「播隆窟」   オー! 中は結構広いですよー って。


 「分岐」     こういう標識って好きだなあ。。。


 「三角垂な松本氏」   ↑ の標識で灌漑に耽っていたら、松本氏の三角垂が・・


 「槍沢を下る」   この辺から小雪。


 「天狗池への分岐」   分岐にザックをデポし往復1時間の天狗池へ。


 「見事な紅葉」   その上にはガスに隠れた槍。


 「天狗池」   氷河公園近くの池。  ここは結構雪が降っていたので早々に退散。


 「下って来たカール」   左上にガスに隠れた槍がある。


 「カールのズームUP」   ジグザグ急登な登山道。  遠くで見るとよく分かる。


 「もっとズーム」   登っている人が見えるね。  ガンバ!!


 「ザックデポ分岐に戻る」   水分補給し下山開始。  槍を見収めた後、一気に下った。


 「梓川源流」   軽快に下る、 ガンガン下る。


 「槍沢ロッヂ」   水分&行動食補給。  この人たちはこれから槍に登ると。
この時間でここにいるということは、少々遅いかも!?  中には新品の道具でラーメンを作っていた若者がいた。
(初心者っぽい若い女性だった)


 「横尾」   この辺から雨に変わった。  松本氏がトイレに寄っただけ。


 「徳沢」   昨日とは打って変わってテント泊がいっぱい。  雨のテント泊、のんびりできていいかも。


 「飛ばす松本氏、ぴったり付くオレ」   天気は小雨だったり晴れたり・・


 「河童橋」   観光客でごった返していた。  登山者は浮いている存在。。


 「上高地バスターミナル」   14:55無事着!!  「お疲れさまー」   と、 お互いガッチリ握手。


 「大阪女子と再会」   お風呂に入ってさっぱりしたそうな。  天狗池に寄ってる間に抜かされてた。


 「元気でなー!」   今度こそお別れだ。  お互い家まで無事帰ろう。。
 バスで新島島駅~松本電鉄で松本駅へ~特急で名古屋~新幹線で大阪~在来で自宅へ。 だそう。 やるのう。。


 で、こちら松本氏と僕。 どこにクルマ停めた?  お互い沢渡第二Pだった。
 もしかして最初からこうなる運命だったのか??  バスの最後尾席にドカッと座り山談義。 
 そのうち僕がバイクも乗ってる、と言うと、松本氏もオレも乗ってます!! って。  
 昔はドカとモトグッチとか乗ってたけど結婚してから250ccに乗り換えたと。

 あちゃー・・  どおりでここまで妙ーに話が合うなーと思っていたがこれだったのね。

 「沢渡BTの足湯」   疲れが飛んだ。    


 「元気でなー 気を付けてなー」   最後まで明るく楽しい松本氏だった。

  二日間お世話になりました。  またどこかの山で会いましょう!!!


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これにて槍ヶ岳登山紀行完結です。 長文でごめんなさい。 
(ついいっぱい画像お見せしたくて)

「槍ヶ岳」 最高でした。     松本氏も最高でした。

(松本氏とは、携帯AD交換&後日の再会を約束したのは言うまでもない)


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槍を終えて・・。

今年の1月からほぼ毎週みかも山でトレーニングを積んできた。
みかも山、たかが300mそこそこの山である。 
そこで鍛えた体で3000mの山を一気に登った。
帰宅後は足腰痛い所はなし。 たかが300mのみかも山。
そこでのトレーニングは大いに役立った。毎回の山行でも感じていること。

でで、、  槍を終えて。。

ある程度の体力がある人であれば行けてしまうと思う。
槍沢ロッヂまでは比較的平坦な道でハイキング気分。
そこから先の槍ヶ岳山荘までは急登だが一歩づつ登れば必ず着く。
最後の槍てっぺんアタックは根性と度胸があれば登れる。

ただしこれは今回のような天候に恵まれた場合のみだと思う。

突然の雨での体力消耗、それによって宿泊場所変更による大幅な計画変更、
少ない休日の無理を押してでの山行、結果無理で危険でと悪循環。。。

これは槍だけでなくどんな山にも言えること。

今回自分は相当前(夏前から漠然に考え初め、9月以降真剣に研究した)から
準備しての決行だった。 初回ため途中撤退でも止む無し、下見という気分で
臨んだのがよっかたのかもしれない。 結果気分的に楽に登れた。

今回ペース配分も分かったし回りのコースや地形もある程度頭に入った。
次回?はもう少し余裕を持って登れると思う。 なので今回は100点とする。

槍、また来るからなー!!   

北アは奥が深い、今後はじっくり堪能するとしよう。。。

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槍ヶ岳 1日目

2009年10月12日 07時08分25秒 | 山歩き
「槍ヶ岳登山」       やっと来たアルプスにやって北。   んんっ?

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私たちがどこかの山へ登って、「あ、富士山が見える!」 と喜ぶのと同様に「あ、槍が見える!」 という叫び声を聞く。
実際そのユニークな岩の穂は見紛らうことはない。 どこから見てもその鋭い三角錐は変わることはない。

それは悲しいまでにひとり天をさしている。

一生に一度は富士山に登りたいと庶民の願いがあるように、いやしくも登山に興味を持ち始めた人で、
まず槍ヶ岳の頂上に立ってみたいと願わない者はないだろう。      深田久弥 「日本百名山」 より抜粋引用。

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【ルート】
10/8(木)
 自宅~R50~関越~長野自動車道(東部湯の丸IC)~R254~松本市、
 R158~沢渡温泉第二P着、足湯浸かり、ビール浴び、車泊。(22時)
 (バイクツーリングで飛騨高山周遊等よく走った道、昔から知った道)

10/9(金) 
  3:50起床、5:30沢渡P乗合タクシーで上高地へ。(一人千円)
  5:50上高地バスターミナル着、登山準備~6:30スタート。
  6:35河童橋~7:20明神(小休止)~8:15徳沢。(小休止)
  9:10横尾(小休止)~10:30槍沢ロッヂ。(小休止おにぎり)

      <ここで10時30分>  上高地から4時間。(通常6時間)
      当初の予定はここ槍沢ロッヂで宿泊し、明日槍アタックとして
      いたが、この時間での宿泊申し込みは時間的にもったいない。
      ここで一気に頂上まで行くことを決めた。 そのため、これ以降
      少々飛ばし気味に歩き槍ヶ岳山荘を目指した。

 11:00ババ平キャンプ場~11:20槍沢大曲り~12:15天狗原分岐。
 13:00グリーンバンドのガラ沢の大斜面。(ここからが最もキツイ登りが延々と・・)
 13:15播隆洞窟~きついガラ沢急登~14:30槍ヶ岳山荘着。
      宿泊申し込み、小休止、天候回復待つ、カラ身で槍登頂目指す。
 15:20槍ヶ岳登頂。 以降、夕焼け小焼け、夕食、山荘でまったり。

10/10(土)
 4:00起床、外はマイナス12℃(少々降雪)で極寒ブルブル。
 5:20日の出見るため再びテラスへ。 槍の穂先が素晴らしい。
 5:40日の出~6:40ゆっくり朝食~7:30下山開始。
     下山は槍が名残り惜しく降雪の中、超スローペースで降りた。 
 8:20播隆窟~9:00天狗原分岐ザックデポ~9:20天狗池着。
 10:00天狗原分岐戻り~10:50ババ平~11:25槍沢ロッヂ着。
      ここ槍沢ロッヂから一気に上高地BTまで降りた。
 12:30横尾(ここまで降雪、ここから小雨)~13:25徳沢。
 14:15明神~14:50河童橋~14:55上高地BT着。(小休止)
 15:15バスで沢渡Pへ。 ゆったり足湯、ストレッチ、帰宅準備。
 16:15沢渡P発~来た道戻り~20:30無事自宅着。

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「上高地バスターミナル」   3連休前日はガラ空きだ。(1日休み取っての入山、大正解)


 「河童橋」   ここも一般の観光客ゼロ。  明日からの連休は人出が凄いだろう。


「徳沢キャンプ場」   ここでキャンプしたら気持いいだろうなー   一日中ボーッと。。


 「横尾」   ここが穂高組(涸沢へ)と槍組に分かれる分岐。 もちろん槍へ!


 「槍沢ロッヂ」   おにぎり小休止。 ここで今日中の槍ヶ岳山荘行き決定!


 「天狗原分岐」   天狗池は明日行くこととし、真っすぐ槍を目指す。


 「気持のいいカール」   あの先を乗っ越す。  この辺から急登、まだまだ遠い。。


 「おおおお!!!」   やっと、 やっと、、 槍ヶ岳。  ←これホント実感。


 「槍UP」   ガスの中からやっと穂先が・・   感動!!


 「グリーンベルト」   ガラ沢の超急登。  モデルはこの後仲良くなった松本氏。 (松本在住だから松本氏)


 「槍ヶ岳山荘着」   槍沢ロッヂからほぼ一気。  足は棒のよう、バテバテである。


 「ガスガスな槍ヶ岳」   真横の槍はガスの中。  しばしガス晴れを待つ。


 「やっと出た槍ヶ岳」   真近で見る槍。  今僕は槍の真下にいる。


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 ここからは 「槍」 のオンパレード画像を載せます。

 完全に自己満足です。 ですが、この画像が少しでも皆さんの今後の
 槍制覇のお役に立てれば幸いと思います。 ただし、天候や日程季節に
 よって状況は全く違うのであくまで参考に願います。(責任は持てません)
 斜面の角度やハシゴ位置等は変わらないので、それはそれで参考になるかも。

 それでは 「THE・槍」 ゆっくりご堪能くだされ。。。


 「登頂開始」   山荘を見下ろす。  結構な高度感。


 「小槍」   北側の残雪は滑りそうで怖い。


 「最高の恐怖感」   ここは本当に怖かった。  雪の向こうは奈落の底。

 足に力が入らない。 何故かと言うと、変に力を入れてズルッとしたら滑落間違いなし。
 濡れた皮手袋を取り、寒さで感覚の無くなった指先で必死に岩を掴み、雪の窪みに
 手を入れこの場を乗り切った。 ここが今回の中で一番恐怖を感じた場所だった。



 「ハ、ハシゴが・・ 」   もうこの辺は怖くて怖くて。  怖ェー!って大声出しながら登ってた。 


 「ちょいと下には次が待ってる」   ゆっくり登りますと声をかけた。  右に鎖があるぞ、と指示を受ける。


 「最後のハシゴ」   完璧なまでに垂直です。  背中はゾクゾク度×100。 
 こんな状況下でも写真を撮っているおバカな僕です。 そう、性なのれす。

 もうこの辺から頭おかしくなってきた。  怖いの通り越しヘラヘラしてたよ。

 人間、境目に来ると変になるか静かになるか大騒ぎするか・・
 自分は全部出たように思う。 完全にどっか行ってた感じ。。。

 でもこの景色見て!  真っ青な天。  これはもう行くっきゃないっしょ!!


 「松本氏」   先に上がった松本のVサイン。  こっちは恐怖だってのに。  かー、参ったね。。


 「もっとバカな奴」   誰だコイツ、しかも手離しで。  背中ゾクゾク度×1,000。  山荘を切っているつもりか!?


 「極めた」
  
 天気最高、 頂上3人貸切り、 ガッチリ握手&万歳三唱&ヤッホー連呼、 大感激、 大興奮。  
 3人が3人共 「ウォーッ」 と大声発するばかり。 全然恥ずかしくなんかない、皆自然とそうなった。


 辺り一面に見えるの北ア(大天井、常念、穂高、ジャン等)の頂上に立っている
 山ヤの皆さんはきっとこの槍を見ているハズ。 そしてそこに今僕は間違いなく立っている。

 「槍ケ岳山荘」   よく見るシーンが今ここに・・


 「富山側」   なんか、、 飛べそうな錯覚に陥った。


 「ブロッケン現象」   初めて見た、しかも槍で。  虹が二重なの分かります?


 「松本氏とブロッケン」   あ、あんた、、 その向こうは・・


 「名残り惜しい頂上」   そろそろ降りる。 また絶対来ると誓い目に焼き付かせた。


 「下る松本氏」   今回は随所でいいモデルになってくれた。  若くて元気だし、感謝である。


 「鎖と松本氏」   槍を撮りに来たのか、松本を撮りに来たのか・・  ハテ??


 「すれ違い」   コースを教えてあげた。 お互い情報交換は必ずやる。


 「↑ の人」   こんな感じで張り付いて登ります。


 「雄姿」
   
 登り終えて満足の瞬間、 ビールで乾杯!!  また誰か張り付いている。  
 完璧にドライだったアサヒスーパードライを槍を眺めながら飲る。 (500mm750円×2本)


 「夕日」   今日一日ありがとうございました。  富山湾に沈む夕日。。。


 「感無量」   あちこちの山からこの槍を見ているハズ、 写真を撮っているハズ。


 「大阪からの元気印な女子二人組と松本氏   談話室での尽きない山談義。 小屋泊もいいもんだ。


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<感想>
①コース
 上高地から横尾まで高低差なくハイキング気分。
 ここのペース配分がその後の予定を決めると思った。
 横尾から槍沢ロッヂまで約1時間、10時30分には着いてしまった。

 早朝に上高地を出発して槍を目指す場合(多くがそうであろう)、
 11時頃には槍沢ロッヂ周辺にいることと思う。 そこでこの後の行動に悩む。
 「ここで泊って明日槍アタック or 槍ヶ岳山荘まで行く」 か。

 まあ、前者の場合はもう完全にまったりできる。 風呂もある山小屋だしね。
 で、問題は後者を選択した場合である。 標準タイムがここ槍沢ロッヂから
 槍まで約5時間30分。 11時出発として槍ヶ岳山荘着が16時30分。

 天候、スタミナ・体力、ここまでの体の疲れ具合等を判断し最終決断としたい。

 自分の場合は天候とスタミナで判断し、今日中の槍ヶ岳山荘着を決断した。
 (槍ヶ岳登頂は明日でもいいと思った、まずは明るいうちの小屋着が必須)

 槍沢ロッヂ先から本格的な登りになってくる。 最初は梓川脇を歩くが
 段々と沢から離れ山際のジグザグ路の急登へ。 大汗が噴き出してくるし
 ここまで飛ばし気味に来たのでスピード&パワーダウン。(自分の場合)
 そしてそのままの急登はガラ沢を超え頂上まで続く。 凄いキツイ。。

 槍が見えるのは・・ 横沢という沢を乗っ越したにようやく見える。
 
 普通は目標物が見えると力が湧いてくるものだが、自分はこの時既に、
 「お前はもう死んでいる」 状態だった。 かなりヘロヘロでした。。
 そんな僕を一人の小柄な女性が淡々と登ってきて、あっと言う間に見えなく
 なってしまったのには驚いた。 (後に、松本氏も同じ事を言っていた)

 ちなみにその女性は15時前に槍登頂後、 「これから南岳に向かう」 と。
 (槍ヶ岳から南岳は標準で3時間、 彼女なら1.5時間か・・)

 僕が槍のハシゴを登っている時に上で待機していて、「私のことなど気にせず
 焦らずゆっくりゆっくり登ってくださいーい」 と声を掛けてくれた。
 トホホ・・ 完璧に凹んだ。。。  でも彼女は相当の強者だと思った。
 (上には上がいるもんだ。  実際、ハシゴの僕の上にいたよ)

 帰りは今日登って来たコースをピストンのため余裕があると思う。
 でも今日の疲れもあるため確実に安全に下ることが第一である。
 飛ばさなくても7時間?もあれば上高地には着けるのだから。。
 (槍を7時に出ても、上高地には15時前には着ける?)

 現に自分は7時30分槍発で、下山途中天狗の池に寄って(1時間)
 上高地14時55分着だったから。(下りはゆっくりペースだった)

 ※個人差はあるので、上記はあくまで参考にお願いします。
 

②水場、トイレ等
 ここは一番の人気コースのため、適度な間隔に小屋がありトイレも完璧。
 水場は勿論、食糧(小屋がやっている食堂)や自動販売機まである。 
 水場がなかったとしても目の前には梓川の源流清流イオン水。 心配ご無用。


③時期
 これはもうしょうがないですねぇ、 この時期を選んだ自分の責任が全てです。
 今年最後のチャンスが10月の連休、金曜休みを取って混雑を避けたのは正解。
 しかも初日一気に上まで行き、ガスが晴れた頂上に立てたのは出来すぎ。
 翌日は早朝晴れただけ、途中から小雪と小雨。 上高地で雨は止んだ。

 2日目にすれ違った人に昨日(金曜夜)の槍沢ロッヂの人の数を聞いてみた。
 「60人は泊っていたよ」 と。 皆3連休の激混みを避けるため一日早い
 台風一過の金曜に入山し初日は槍沢ロッヂ泊、翌土曜に余裕を持っての槍登頂。
 それが皆も計画だろう。  しかしこの天候、上はきっと雪が積もっているハズ。
 (帰宅後槍ヶ岳山荘のブログ確認 → 土曜は雪が積もったとあり)

 自分は初日一気に登頂して結果オーライだったが、こればかりは正解という
 ものはないと思う。 それとこの時期は寒さの問題もあるので確実な装備と
 強い洞察力と判断力・決断力を持って行動した方がよい。

④山小屋
 一泊2食付き9000円、 風呂当然なし(夏場は体臭い?)、
 トイレはバイオで流さず大を拭いた紙は脇にあるダンボール箱へ、
 (小屋は皆そうなのでもう慣れた)ちなみに手を洗う水は、水道が
 凍っていて水は出ませんと張り紙が、布団一人一枚(今日は客ガラガラ)、
 17時夕食20時消灯、5時朝食退宿8時。 こんなもんだろう。。
 この寒い空の下、温かい食事と布団で寝られるのは極上である。

⑤他
 道中で会った松本氏、山小屋で仲良くなった大阪女子や他の人々。
 皆さん目的はただ一つ、 「THE 槍」 である。

 なので、小屋では自然と仲良くなれ、話も尽きずとても楽しい夜を過ごせた。
 その中でも 「岳」 の話題で凄く盛り上がった。

 皆で極寒の外へ出て見た西鎌尾根の真上にでっかく見えた北斗七星、
 大喰岳の上に見えた宵の明星、満点の星、ミルキーウェイ、、

 そして・・  星明かりに映えた “槍” は一生忘れられまいて。。。

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10/10(土) 2日目に進む。



安堵・・

2009年10月11日 08時58分40秒 | 徒然
昨日、沢渡を16過ぎに出発し21時過ぎ無事自宅着。

後片付け、風呂、ビール、ブログ少々UP、爆睡。。。

今朝5時前自然起床。  

上高地で汲んできた水を沸かしてのモーニングコーヒー & bayfm.

“朝の静かなひと時、 大好きな時間・・ ”

昨日槍ヶ岳山荘から見た朝陽を今朝は自宅から見ている、 なんか不思議。

無事に帰って来られて何より。

外では雀がチュンチュン鳴いている、 窓には風に揺れるレースのカーテン。

「ああ、 安堵の瞬間」   かな。