「カラマツの下の花畑」・・・・♪

軽井沢での子供時代に作った落葉松の下の花畑ーー心は今も~!「草花」「99歳の軽井沢物語」「葛西スケッチブック」ほか。  

時計草とサイカチ

2007-06-21 | いとしき草花たち

時計草が咲きました~と、友人からの写メール。

 
いつみても不思議。
神様は何のためにこの形を?
と考えます。
この形は、南米のジャングルで、
この花が生きていくための必然だったのでしょう。
パッションフラワー(キリスト受難の花)よりも、
時計草という名前が好き。

あとひとつの不思議は、サイカチ
幹に突き刺さった手裏剣のようなトゲは
中世の鉄の甲冑のよう。
トゲは小枝が変化したものですが、
こんなにまでして、サイカチの守るべきものとは何?

サイカチのことを真剣に考えながら、時計草の文字盤を見つめていたら
日が暮れてしまいそうです。 

         
16世紀末、南米に渡ったスペインの宣教師達がジャングルで見た時計草の花は、なんと、彼らの教義に都合の良い造形であったことか。子房を十字架、3本の花柱は釘にetc...と、キリスト受難の道具立てすべてが見立てれられた。
渋澤龍彦がきっと書いているはず、と思って『フローラ逍遙』を見たら、果たしてありました。そして、最後にはこんなことも。
「デジタル時計しか見たことのない、今日の子ども達は、時計草の花を眺めても、その名の由来が分からないのではないだろうか」と。

サイカチは山や河原などに自生するマメ科の落葉高木。ねじれた長い莢に豆が実る。豆はサポニンをふくんでいるので、昔は石けん代わりにした。今もエコ洗剤として使われている。薬用、建材などにも利用され、なかなか有用のようだ。
さらに、サイカチの樹液はカブトムシの好物。なんと言っても、子ども達にとって、大切な木なのかも知れない。

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いちめん十薬

2007-06-20 | 葛西スケッチブック

  
道沿いの植え込みはすっかり十薬(ドクダミ)に席巻された。
ドクダミ原または、ドクダミの海が
一直線に、道の果てまで。
だが、
その世も長くはつづかなかった。
数日後。すっかり刈り込まれて、
当の住人のツツジが姿を現した。

(でも、ツツジの細かい枝の間を縫って、伸びに延びて、植え込みの上をふんわりと包み、ずいぶんと背伸びしていたんだね!)

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ジャージー島のスリフト       <エッセイの中の花たち>

2007-06-18 | 花笑み日和(清川 妙先生のこと)

  
”海が左手に光る道をひた走りにはしっているとき、道端の広い野原が一面にピンク色に染まっているのが見えた。いったい、何の花だろう。
「止めてちょうだい」
そういわずにはいられなかった。(中略)

ジョンに写真をみせると、
「これは、人生で一番よく撮れている写真ではないですか」
と、からかうように言って、快活に笑った。”

清川妙著『出会いのときめき』 ☆”ジャージーのスリフト”より☆ 清流出版刊 

どこまでも海に向かって延びる轍の跡。花の中に微笑む著者。
それは、けっして過言ではない、素敵な写真であった。
咲いている花は、スリフト。イソマツ科の海岸植物。
島が一番美しいと言う5月。2001年、著者6度目のイギリス・ジャージー島訪問で、出合った,初めて見る花であった。

翌年、7度目の旅で、再び著者はそこを訪ねる。
去年とまったく同じ日。ジャージーに着いて、まっ先にその花に会いに行ったのだが・・・・、ピンク色に輝く花の野は影すら現わさない・・・。

「花は散ってしまった。物事は変わるものだ」
(フラワー・ハズ・ゴーン.  シングス・チェンジ)

ジョンの言った言葉にも、深く響きあうものがあり、強く、心に残った。
ここはぜひ、著者の精緻なエッセイで味わってほしい。

スリフトは、日本でもアルメリアと言う名で、春先に園芸店に並ぶ。花壇の縁取りなどに植えられ、ピンクのかんざしのような花を、長い柄の先にたくさん咲かせる。
下左は、バースの書店で求めたというハンドブック『ワイルド・フラワー』に出ているスリフト。右は、園芸店で求めたアルメリア。別名:浜かんざし。

    

 
我が花畑にもアルメリアはある。小さいながらこんもりと茂り、次々に花を咲かせている。私も花畑の一部のフチどりにしているのだが、それを見た、隣の花畑友達が粋な計らいをしてくれた。
白花のアルメリアを求めてきて自分の畑に植えたのだ。
なので今、小径を隔てて、ピンクと、白い花のアルメリアが呼応するように咲いている。 

 

 

 

                   
                                                                   

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昔、海岸通り

2007-06-16 | 葛西スケッチブック

            
風に乗って甘じょっぱい醤油の匂いが漂ってきます。
葛西に住みはじめたころは、辺り一帯に漂う、匂いの正体が分かりませんでした。
けれど、10年ほど前、その匂いの元を見つけました。
 佃煮工場。
いつも通るよりも、少し先の道だったので、気づきませんでした。
そして、つい1年前には、そこの直売店も発見。
佃煮は、ここが昔、海に近い街だったと思えば、なにやら懐かしい感じで、
おみやげへの出番も多くなります。
ここの”くるみ小女子” はおすすめ。とってつけたようですが。

蓮、海苔やアサリなどの漁業を生業としていた葛西。
区画整理で、湿地帯であったこの辺りは、宅地になり、今はマンションや民家が至る所に建っています。海は遙か彼方に後退です。

交差点を渡るとき、遙か彼方真っ正面に、臨海公園の大観覧車が見えます。
時にはかすかな潮の香と佃煮を煮る匂い。
昔、公園通り? ここは。

 

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マルバストラム.ララ♪~・・・??

2007-06-16 | いとしき草花たち

     
淡いアプリコットカラーに惹かれて求めた花は、端正な行灯仕立てだった。
地植えにして冬を越してから、ぐんぐんツルをのばし、殖え広がり、「グラウンドカバー」としても、面目躍如。
ツルの先の節々から、根をおろすので、挿し木してもすぐ着く丈夫な花なのだ。
この花色がとても好みだという花畑友達にもお分けして、二人して地に這わせて、愛でている。
グリーンの敷物に散らされたかわいい花模様。
次々と花が咲いて、長いこと楽しめる。
しかし、この花の名。二人とも何度見ても、正確に覚えられない。
とうとう友人が、園芸店の前から、メールを送ってくれた。
もう忘れまい。
        
マルバストラム.ラテリティウム
アオイ科。南米、アルゼンチンやウルグアイ原産の多年草。寒さにも強い。
            

                
また、行灯仕立てやハンギングにして楽しみたいと思っている。
       ”マルバストラム.ラテリティウム”
今度こそ憶えられたかな? 
~ん、なんだかまだ、あやしげ。。。。。?

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