hona
ある日、住宅の玄関ホールの、ポストボックスの上に、コスモスが飾ってあるのを見つけました。
ちいさな花瓶に10本ほどのピンクの濃淡が、白緑色のエノコロ草の穂と、のびやかに挿されています。
殺風景なホールに、ぽっと秋の色が灯っています。
そして、昨日。
花畑仲間のSさんと花談義のあと、瑠璃茉莉を、二枝差し上げました。
夕方、ホールを通ると、ポストボックスの上には、瑠璃茉莉が・・・。
はかなげな、淡い水色の鞠のような花は、白い撫子や赤紫の
ムラサキゴテンの葉に引き立てられて、涼しげに舞っています。
Sさん、いつもありがとう。
昔、読んだ、ある本の一節を思い出しました。
“そんな人って、居るんじゃないですか。その人の笑顔とか、なんでもない仕草とか、ちょっとした心遣いとかが、その場の空気を明るくしてしまう。~~~中略~~~人混みの中で、その人のいるところだけ、ポッと灯が灯っているような明るさを感じさせるのです。” ―「花のある人」草柳大蔵―
Sさん、あなたは、ほんとうに素敵な花を育てている人ですね。