赤い靴で 街あるき

横浜の波止場から~♪函館に。
街の散策やキッチンの片隅から。見たり聞いたりの「ひとかけら」を綴ります。

坊や~いったい何を♪

2008-04-11 | 辛口モード

拝啓 天国の婆や殿

「死者は生者を煩わすべからず。
生きている人はそれぞれに忙しいのだから・・・
お墓参りの必要はありません。それに、お墓にはいない。
気ままにふらふらと出歩き、世の中の移り変わりを見て
そして、いつもお嬢さまのそばにいますからね。。。」

まるで『千の風になって』のようなことを、天国から語っている
婆やですが・・・きょう、高島屋のTで買物をしていたら
怒りながらも、歌いだした婆やの声が頭上から聞こえました。

『坊や~いったい何を教わってきたのー

                   

鎌倉のT屋。鳩サブレが有名ですが、棹菓子・お干菓子など
色々な種類があります(鎌倉本店には、ケーキもあるし)

あるお宅へのお土産に、一昨日、高島屋のTで予約をして
普段おいてないものを取り寄せてもらい、今日それを
受け取りに行きました。

ここには、Mさんという女性がいます。
客のニーズをキャッチする頭の回転の良さと、明るい笑顔。
六花亭の接客を彷彿させるような、感じの良さ。

今回も彼女に相談して、箱詰めにする商品を選びました。

でも、今日行くと、彼女は他のお客様で忙しそう。
それで、別の店員さん(男性)から受け取りましたが・・・
その店員さんと私が話している最中、隣にいた70才前後の奥様。
「もう一枚、ください」送付伝票を書いていたのね。
間違ったので、もう一枚用紙が必要になったんですが・・
こういうのって困る。私も接客業なので、よーくわかるけれど
接客中に割り込まれると、リズムが狂うし、そちらに対応すると
今、接客中のお客に失礼だし。

このおにいさん。どうするかな~?(赤い靴の観察日記)と
思っていたら、とりあえず「はい」と返事をして
私との会話が落ち着いたところで、伝票を渡した。
ここまでは、うんうんそうよね。という感じ(観察記録 ○)。

でも、その時、彼が一言発した。「間違ったんですね」

私の頭上で、ショーケースのお菓子を楽しそうに眺めていた
婆やの声が聞こえましたよ。ふふふ

「このドアホ~!お客の間違いを確認するアホがおるかぁ」

そして、呆れたように歌ってましたね。
「坊や~いったい何を教わってきたのー

落し物をした。道に迷った。と交番へ行ったら
「落としたんですね」「迷ったんですね」と確認をするでしょう。
でも、ここは交番じゃないっ。

飛行機の中で、飲み物をこぼしたので「お絞りをください」と
客室乗務員に頼んだ時、彼女たちは「こぼしたんですね」と
確認するようなことはしないはず。

ここは高島屋。空の上じゃないけれど、接客の基本は
地上も空も同じじゃないの?ねぇ、婆や。

私がそう言った時には、もう婆やはいなかった。
たぶん、今年の春はどんなのが流行っているか、お洋服を
見に上の階へ行ったんでしょう。

でも、婆やが生きていたら、送付状を間違ったのが婆やなら
あのオニイサンに対して、どんな反撃に出たのかしら?
絶対に大きな声を出したりはしないけれど、静かに、
でも、鋭い一撃をガツンと食らわしたでしょうねぇ