シルクロードと科学 ある物理学者の独りごと Silk Road and Science

天山山脈の北の麓の都アルマトイに、私が初めて訪れたのは平成7年(1995年)10月でした。

日本ウイグル協会からの感謝状

2008-12-08 10:17:12 | 中国の核実験災害

 日本ウイグル協会会長のイリハム氏、および顧問の白石氏から、メールが届きましたので、三民族をご支援されているみなさまへお知らせいたします。 

 私高田は、核災害の専門科学者として、シルクロードの地で生じた中国の核実験災害の科学を解明してまいります。そして、その地域で被災した人たちの人権擁護、人道支援に賛同されるみなさまとともに、微力ながら、日本ウイグル協会、世界ウイグル会議に、協力いたします。

 イリハム・マハムテイー氏

高田先生

はじめまして。イリハムです。

先生をインタビュした記事が、東京新聞と中日新聞で11月21日掲載されました。そのことで、何百万の方々が、ウイグルが日本と並びもう一つ核被害国であることを知りました。

またウイグルが中国の殖民地であることアピール頂き、「世界ウイグル会議」日本代表として、また、一人の普通ウイグル人として、高田先生の義挙に対し、心から感謝の礼を申し上げます、先生の研究成果は、わが民族の自決権を取り戻す運動の中で、大きな役割を果たすのは間違いありません。

どうか先生、これからも私たちの運動に、ご協力お願い申し上げます。

日本ウイグル協会会長 Ilham Mahmut  

  白石 念舟氏

派遣ウイグル人留学生が13名きました。受け入れをお世話したのは日本私立大学協会です。私は1991年ウイグル人留学生が増えてきたので、文化交流するための「日本シルクロード倶楽部(昨年5月解散))」というボランティア団体を立ち上げて学生たちと交流をしました。この団体の事務局を預かりましたので、多くのウイグル人と知り合うことができました。

 当初来日した留学生は、地元の大学を卒業した講師レベルの人たちが多く、特に医学関係の人が多く居りました。現在、新疆医科大学にいくと日本語の話せる先生が50名おります。

 この人たちからウイグル人の病気のことや医療事情などを聞いてきました。彼らが嫌と言うほどいったことは、癌の発症が多いこと、原因不明の子供の死があることなどです。しかし、情況証拠だけでは公に人権問題として「中国の核実験」による被害があるともいえず、今まで黙っていました。しかし今年7月、核防護学の専門家である高田先生が出された本は「中国の核実験」を科学的に証明し、被害の実際を数値化してくれました。これを著した先生の意図は、被害者を人道的な立場から救わなければならないとしていると思います。

 この問題は原爆の被爆体験をしている日本人として、率先して何ができるかを考えるべきことと認識しております。ぜひ高田先生やブログを見ている皆さんの知恵をかりながら運動をしていきたいと思います。
 
日本ウイグル協会顧問 白石 念舟

 高田 追記: 去る10月17日、ワシントンDC在米ウイグル協会で、世界ウイグル会議のラビア・カーデル主席との会談の終わりの時。私から、「ウイグルのみなさんの幸せを願う」と申しあげたら、ラビアさんは、「私たちは自由(フリーダム)を希求する」と言われた。私たち日本人には自由は空気のような当たり前の存在ですが、ウイグル人にとっては、そうではないことに、あらためて気がつかされました。

なお、イリハム氏が、世界ウイグル会議の日本代表であることを、その会談で確認しました。また白石さんのウイグル人への応援に対して、ラビアさんは感謝しておりました。