チリと煙

駐在時代

客先のヨルダン人と代理店のシリア人が母国語で
話をしていた。

そうすると突然、代理店のシリア人が感動したかの
ような面持ちで客先の代理店に握手をした。

それを二人はおいらに訳してくれた。

「今晩はご馳走を振舞うよ！チリハウスに行こう！」

代理店が感動したのはそういう事。

チリハウス。

そんなに物凄いレストランなのか！
と、感じてしまったおいら。

滞在ホテルに一度戻り普段着に着替え、いざ出陣！

期待に胸を膨らます。

超～期待する。

もっの凄く期待する。

・・・・・・・・・・。へー、チリハウスね。

ヨルダンのファーストフード店。

多分、代理店が感動するほど好きな店なんやな…。

おいらが選んだのはチキンバーガーとチリドッグ。

しか～～～し、味の方は？というと・・・・・・・・！

うんうんうんうん。

普通のチキンバーガーとチリドッグ。いつもの味…。

覚えているのは店の看板の赤いライトとおいら達が
座った窓際の席。

その後、まだ喋り足らない客先と代理店につき合わされ
行った先がヨルダン系パブ。

もちろん酒は無し。

ノンアルコールのカクテルもメニューに記されていたが
結局3人が飲んだのはグレープフルーツジュース。

そして、客先と代理店がまた母国語で喋る。
何かを決めたようだ。

客先がウェイターになにやら頼んだ。

数分後、ウェイターがなにやら運んできた。
デケーぜ！デケー何かを持ってきやがった。それも3個。
水パイプ！

一人一つの水パイプ。石炭を水パイプの上に置く。
ポコポコポコポコッといい音がしてきた。

いざ試す。
何これ？あま～～～い香り。だんだん気持ち悪くなってきた。

少し休憩。もうあかん！ふかせんでこれ！

おいらはふと横に座っていた代理店を見た。
奴もまたおいらと同じ気分だったらしく「どうする、これ？」
と、聞いてきたので「もう良いかな。」と返事をした。

そして、お互いおもむろに自分の持ちタバコを取り
吸い始めた。

辺り一面は甘ったるい香りと煙が充満していた。

あ～気持ちわり～～！

やるしかね～

仕事中の事。

おいらの携帯に嫁はんからテキスト。
フラットの瓦を直していたルーファーが何かしでかし
我が家のベッドルームの天井をぶち壊した。

おいらが家に帰ると、息子が
「Daddy, Come here. I show you!」
と、おいらの手を引きベッドルームに連れて行くと

「ゲッ！」

確かに縦横50センチの穴が見事にあいていた。

これに慌てたルーファーが嫁はんに”明日直す”
といってきた。

次の日、ルーファーは嫁に
「まだ屋根が直ってないから今日は天井が直せない。」
と伝えると嫁が 「いつ直せるのか？」と尋ねると
「来週の月曜日！」

しかし、月曜日は用事があったので 「無理！」と嫁。
そして「火曜日に来てくれる？」 とルーファーに伝えると
「O.K!」

このやり取りはちゃーんとビデオで録音されているので
おいらも確かにこのやり取りを聞いた。

が！結局このバカチン達は戻ってきやしない。
そこで、隣のジョンにこの事を伝えると
「俺が奴らに伝えておくから。明日また君達に
　連絡するよ。」
いつでも優しいジョンだ。ありがとう。

次の日の夜。ジョンから連絡が入った。
「どうやら今は来られないらしい。来られるとしたら来月の
　初めということだ。もし何かあり次第また連絡するよ。」

うん、奴ら来るきなんざ、さらさらねー！
もう待てねーよ！やってやるぜ。

やるなら今しかね～、やるなら今しかね～！
じゅん、ほたーる。
五郎さんが自分で家を建てたようにおいら達は天井を
直してやるんだよーーー！

そこで始まった我が家の天井直し。
まずは会社から必要ない下地になる軽い板を貰ってきた。
そして我が家には以前何かの役に立つと思いIKEAから
貰ってきたFreeのベニヤ板もありそれも使用。


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　　　ルーファーが思いっきり穴あけた。

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　　　会社から貰ってきた軽い素材を下地。

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　　下地の上からIKEAから貰ってきたベニア板を貼る。

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　　板を釘で打ちつけ天井修理用のテープを貼る。

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　　　そして、プラスターを塗りつける。

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　後はプラスターが固まり次第、紙やすりでこすります。

まっ、素人なんで。

この後の予定は紙やすりで修正後デコレーション。
となる予定。

似ている模様の壁紙を貼り付けるってな具合です。