空の爽やか散歩道

古今東西
昔今日記

チリと煙

2012-11-07 20:59:22 | 日記
駐在時代

客先のヨルダン人と代理店のシリア人が母国語で
話をしていた。

そうすると突然、代理店のシリア人が感動したかの
ような面持ちで客先の代理店に握手をした。

それを二人はおいらに訳してくれた。

「今晩はご馳走を振舞うよ!チリハウスに行こう!」

代理店が感動したのはそういう事。

チリハウス。

そんなに物凄いレストランなのか!
と、感じてしまったおいら。

滞在ホテルに一度戻り普段着に着替え、いざ出陣!

期待に胸を膨らます。

超~期待する。

もっの凄く期待する。

・・・・・・・・・・。へー、チリハウスね。

ヨルダンのファーストフード店。

多分、代理店が感動するほど好きな店なんやな…。

おいらが選んだのはチキンバーガーとチリドッグ。

しか~~~し、味の方は?というと・・・・・・・・!

うんうんうんうん。

普通のチキンバーガーとチリドッグ。いつもの味…。

覚えているのは店の看板の赤いライトとおいら達が
座った窓際の席。

その後、まだ喋り足らない客先と代理店につき合わされ
行った先がヨルダン系パブ。

もちろん酒は無し。

ノンアルコールのカクテルもメニューに記されていたが
結局3人が飲んだのはグレープフルーツジュース。

そして、客先と代理店がまた母国語で喋る。
何かを決めたようだ。

客先がウェイターになにやら頼んだ。

数分後、ウェイターがなにやら運んできた。
デケーぜ!デケー何かを持ってきやがった。それも3個。
水パイプ!

一人一つの水パイプ。石炭を水パイプの上に置く。
ポコポコポコポコッといい音がしてきた。

いざ試す。
何これ?あま~~~い香り。だんだん気持ち悪くなってきた。

少し休憩。もうあかん!ふかせんでこれ!

おいらはふと横に座っていた代理店を見た。
奴もまたおいらと同じ気分だったらしく「どうする、これ?」
と、聞いてきたので「もう良いかな。」と返事をした。

そして、お互いおもむろに自分の持ちタバコを取り
吸い始めた。

辺り一面は甘ったるい香りと煙が充満していた。

あ~気持ちわり~~!

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