車窓から

電車の中には色んな出来事がある。

出張帰りの新幹線の中。
その時おいらはボーっとしていた。

そしてとある駅に新幹線が止まり人々を
乗せ再度出発した。

おいらが乗っている車両のドアが開きなんやら
「わんや、わんや」と騒ぎながらやってきた
男2人と女1人。
この3人声がでかいので話の内容が良く分かった。

まー、女の人は旦那持ちという事。

そして、3人同じ系列の会社で日帰り出張をしていた
という事。

えー次に参りまして、ワインをあけ飲み明かそうと
していた事。

そして風邪を今年ひいたかどうかっつう話題になった。

「私仕事が忙しすぎて風邪なんかここ3年ひいてない。」
てきな話を女の人がいっていた。

ふーん、風邪ひかないなんて良いね。
おいら極寒だったニュージーランドからめっちゃ暑い
日本へ帰ってきたばっかりで気温差で風邪ひきそうです。

「旦那さんは大丈夫なの？」と同僚の男の人が質問。

「良いんですよ、彼も好きな事してるから。
　お互い忙しいから付き合ってた頃と変わらない。」
と女の人が言った。

へー、お互い様なんだ・・・。何で結婚したん？
まー別においらには全く関係ないけどね。

2駅を超えた所で彼らは下車。

下車前。結局ボトルのワインは飲み明かすことが
出来ず、そのワインを誰が家にもって行くのか
どうかで3人とも顔を真っ赤にしながら”わんやわんや”
と大騒ぎ！

おいらの座っている席の横を通り下車をした。

誰でもええやないか！ワイン。

最初から飲めへんかったら大瓶買うな！

小瓶を買いなさい。

水も飲んどけよ～～～～！後で吐くで～～。

ワインとテキーラは苦しいで～～。

チーズ

チーズ。
乳を原料とし凝固や発酵などの加工をして
つくられる食品。
英語名　Cheese
日本語漢字名　乾酪

Cheese!　
小学館の月刊少女漫画らしい。
ちなみに食品のチーズ（英語読みCheese）とは
まるっきり関係ない。

名犬チーズ。
アンパンマンに出てくる登場キャラの犬。
彼女はレアチーズ。
声優は山寺宏一さん。モノマネ凄いんだよねこの人。
別に食べるチーズとはまったく関係なく山寺さんが
チーズ好きというわけではない。

はいチーズ。
写真を撮る時、必ずいう言葉。

だからなんやっちゅうねん！

駐在時代。デンマークへ出張。

この国へ行くと気になる事があった。
牛乳とチーズ。

コーヒーを飲む時ミルクを入れるがそのミルク
何でこんなに薄いのか？くらいにみずみずしい。
若しくはコーヒーが濃すぎてミルクが薄く見えるのか？

客先でコーヒーを貰う時にだされるミルクは
赤いキャップの1パイント。

気のせいかも知れんけどおいらはその牛乳を見ると
牛乳に水を少し入れた薄さにしか見えなくて仕方が
なかった。

そしてチーズ。
何であんなに匂うのか？鼻を塞ぎたくなるような
匂い。美味いけどね。

朝、ホテルのレストランへ行くとテーブルには
黒ゴマ？（多分）の付いた固めのパンと普通の
固めのパン、あれはパンなのか良くわからへんけど
パサパサして味がなくて見た目が黒いやつ。
それとキュウリ、ハム、トマト、バター、ジャム
え～続きまして～、チーズ達。

トムアンドジェリーで見たような穴のあいた
チーズもあった。
始めて見て時かなり感動したのを覚えている。

そのチーズの中に匂いがきついのが含まれていた。
さすが現地人は匂いに慣れている。
ちなみにおいらと一緒にいたスウェーデン人の
代理店も普通の顔してくっとった。

そりゃそうさ、スカンジナビア人だけに。

驚いたのはこのスウェーデン人。
イチゴジャムをパンに塗りチーズをのせて出来上がり。
それを当たり前のように食べる。
この人達ミートボールにジャムつけて食べるから
まーそれもありなんやろうけど。

チーズを食べてその間に会話なんてしようものなら
とんでもない事になってしまう。
朝飯中は一切話さなかった。

美味いチーズやったけど、中々匂いが鼻から
ぬけへんかった。

そんな強烈な思い出やった・・・。

抜け出し

そこは真っ暗な闇の中。

おいらの他にはもう一人の男がいた。

彼は夜中にもかかわらず辺りを歩き回り
そして、暗闇から消えた・・・。

その時、おいらはベッドで横になっていた・・・。


ドイツ駐在時代の事。

あまりにも出張続きでドイツにあった自分の
フラットにも帰ってこれない時があった。

なんせ、ドイツ→フランス→デンマーク→ヨルダン
→英国→ドイツの順番で出張してたんで体が
もつわけなかった。

ドイツに帰ってきた時、正直気持ち悪かった。

次の日、体がいうことを利かないうえに高熱をだし
それでも頑張って電話だけ事務所にした。

電話中にどうやら応答不能になったらしく
それを心配した事務所の人がおいらのフラットに
来た。

事務所の人達がおいらのフラットのチャイムを連続で
押し続け、おいらは気がついた。

携帯も鳴り響いていた。

携帯に応答すると、「外にいるから、はよ開けろ！」
重い体を引きずって、フラット入り口のドアを開け
彼らはおいらの部屋まで来た。

そして、車に担ぎこまれ病院へ直行。

病院に着き、症状を聞かれた後に院長の一言。
「今日は泊まりなさい。」

飯なんか食べれへんかった。
その為に点滴をぶち込まれる！
初めての点滴やった。それも、異国の地で。

隣にはお前ホントになんかあったんか？
と、思えるような元気なドイツ人のにーちゃんが
おいらの先に入院しておった。

そして、夜。

にーちゃんはごそごそとなにやら始めた。
そして、個室に入ると「シャーーーーッ！」という
勢いの音と共にシャワーを浴びだした。

そん時のおいらは2本目の点滴を腕に差し込まれていた。

にーちゃんはシャワーを浴びる終わると速攻で着替え
支度をしおいらのいた部屋から出て行った。

残るのはおいら一人だけ。

最後の3本目の点滴を差し込まれた。時計の針は夜中の1時半。
今でも鮮明に覚えている。

それはなぜか。タバコがどうしても吸いたくなった。

「眠ろう！眠ってしまえ！全ては忘れる。」
よけい眠れへんかった。

「羊が一匹、羊が2匹、羊が3匹、羊が・・・3万4千5百！
　羊が3万4千5百やって！凄いなー！」
誰もおらん部屋で何独り言いっとんねん！

しかし、タバコは自宅にあった。
売店なんざ開いてるわけも無く、タバコの自販なんか
病院にあるわけでもなく・・・。そこで考えた！

抜け出す！病院を抜け出した。
それは最後の３本目の点滴が終了した瞬間。
ナースが来て、器具を片付けた。

シーンと静まり返った病院を速攻で出た！体が軽かった。
めっちゃ体が軽かった。そりゃそうや、何も食うてへんもん。
外を出るとまだ真っ暗やった。

病院からフラットまでは走って20分の距離。
自分の部屋に入りタバコとライターを取った。
また走って病院に戻った。

病院の入り口でタバコを2本吸った。
「あー快感！」いっとる場合か！アホか俺。

そして病院の部屋に戻った。誰にも気付かれへんかった。
完璧やった！多分やけど・・・。

その朝、何事も無く何も聞かれず無事退院できたおいら。

家に帰ってビックリしたのは体がボクサー体系になっていた事。
必要以上の出張の多さと、あまり飯を食さなかった為に予想以上に
体が引き締まっておった。サッカー仲間にもビックリされた。

嬉しいのかなこれって？

しかしまー、病院抜け出しようバレんかったなとつくづく思った。

ラッキーやったな。

籍

マイケル・オーウェン。

元サッカーイングランド代表。

現所属チーム　ストークシティー。

イングランド北西部チェスター出身。

が、チェスターはウェールズとの境に位置
する為おいらの会社の同僚達は彼はウェリッシュと
言っている。

キャンティーンでおいらとマークとピーターの
3人でコーヒーを飲んでいた時の事。

新聞を読んでいたピーター。
その横にたまたまいたおいらはチラッとある記事が
目に入った。

ウェールズ代表チームの選手の一人が実はイングランド
代表にもなれるという記事が掲載されていた。

そこでふとピーターに

「もし、おまえがウェールズに生まれて直ぐに
　イングランドに引っ越したとしよう。
　国籍は何になる？」

すぐに気づいたピーターとマーク。

そして、おいらは

「聞いた事があるけどマイケルオーウェンは
　本当にウェールズ出身なのか？」

と聞いた。

二人は「彼はウェールズ人だ！」といった。

「じゃー、おいらの子供達だが二人とも
　ブリテュッシュパスポートを持っている。
　彼らはイングランドを選択できるのか？」

と聞いてみた。

答えは「No．」という事だ。
生まれた所がウェールズの場合、彼らの選択は
ウェールズ。

正直、あまりうれしくないと思うのは
多分、おいらだけじゃなく嫁も同じだろう。

ライアン・ギグス。
元ウェールズ代表。ロンドン5輪代表。
現所属チーム　日本代表でおなじみ香川と同じ
マンチェスター・ユナイテッド。
彼はアンダー17`Sまでイングランド代表だった。

じゃー例えば、もし3人目がイングランドで生まれた
としたら、3人目はイングランド出身となる。
もし、スポーツで代表として選ばれた場合、上の二人は
ウェールズ代表で下はイングランド代表？

そんでもって、もしおいら達両親がブリテュッシュ
パスポートに切り替えた場合、子供達の国籍は？
いや、その前においら達の国籍が初めか。

うーん、複雑や。

ふと

ふと思う。

小学校の頃、運動会のリレー。
通常、足の早い人が選手に選ばれる。

が、おいらのクラスはなぜか目立つ人が
リレーの選手になっていた。

おいらが小学6年の時明らかにおいらより
足の遅い人が選ばれたりしたものだ。

そして、中学になった時。

なぜか小学校の時目立っていた連中が急に
目立たなくなり、目立たなかったおいらのような
人間が目立ち始めてきた。

おいらの中学は2つの小学校から成り立っていた。
1つはA小学校（おいらが通っていた学校）
もう1つはB小学校（元カノが通っていた学校）

体育祭の100メートル走においらが出た。
隣にはおいらの小学校の元同級生もいた。
彼は小学校の時リレーの選手。

位置について、よーいドンッ！
一位はおいらだった。彼は何位かは覚えていない。

中学の時に始めてリレーの選手に選ばれたおいら。
各クラスのリレー選手を見ても小学校の同級生が
リレーの選手として選ばれていたのは1人だけだった。

ヤンキーと呼ばれていた時代。
中学時代、そう呼ばれていた先輩方と仲が良く
なっていたおいら。
おそらくサッカーが無ければ今頃やばかったと思う。

ふと思う。
ウェールズでの出来事。
最近気づいた事。トイレへ行った時ドアが急に開き
おいらの背後から物凄い音が聞こえた。

振り向くと物凄い勢いで歯磨きをしていた同僚の
ウェールズ人。
もう一人の同僚は糸ようじまで持参し歯磨きを
している。

ちなみにおいらは歯磨きは持参はしていないが
キシリトール配合ガムとマウスウォッシュ使用。

理由は簡単。ここの歯医者が信用できないから。
以前歯医者に行ったらとんでもない事になり
口の中が切れまくった。

結局その年日本へ一時帰国をした。
その時に日本の歯医者へ直ぐに予約をし、行った。

そして、とんでもない事になったウェールズの
歯医者にて治療された？銀歯をちゃんと直す事が
出来きた。

ロンドンパディントン駅でトイレへ行った時は
二人の男が歯磨き粉を指につけて指で歯を磨く？
いや擦るところをみた事がある。
だから何？といわれればそれまでやけど・・・。

今日はそんな事を会社内でふと思い出してみた。
夕方18時35分の出来事。