プーマ

誰にでも、好きなスポーツメーカーがあると思う。
イギリスでも、ナイキが最近支流だ。

そんな、おいらもサッカーをしている為、メーカーのこだわり
がある。これは、ジンクスめいたものるから、どうしても
このメーカーからこのメーカにしてみよう！と、簡単には
いかない。

おいらのこだわりメーカーはプーマ。おいらは足の幅が広いので
それに合うスパイクがプーマ。とてもしっくりくる。
中学のサッカー新人戦でも、プーマを履いて、いい成績を残した。
逆に、中学3年の最後の公式戦はアディダスのスパイクだった。
結果は、最悪。それが故、今もなお、プーマのスパイクを
こよなく愛する、おっさんになった。

スパイクはプーマだがジャージはアディダス。それは何故か？
デザインの問題。やっぱり、アディのデザインはプーマを抜いていると
思う。プーマとアディ、兄弟なのに、兄と弟の観念の違いで
ここまで違いがあるとは。

我が5歳の息子、トイレで踏ん張っている時、おいらが着ていた
昔のアディのジャージがなぜ3本線なのか疑問に思ったらしく、急に
「パパ、何で3本線なの？」と聞いてきた。

お）「ん？アディダスだから。」
む）「じゃー、なんで、アディダスなの？」
お）「ん、3本線だから」
む）「じゃー、3本線はアディダスなの？」
お）「そー、でも、パパはプーマが好きやねんけどな。」
む）「え～、やだー、臭いし汚いし！」
お）「ん？なんで」
む）「だって～、プーマンなんて！」
　　（プーは英語の幼児語で”う○こ”の事）

おとんは、プーマじゃなくプーマンが好きだと思っている
そんな、5歳の我が息子って……。

上っていく何処までも

連れ2人組みとおいらの3人はマンチェスターに行っていた。
その時、初めてのマンチェスター。何もかも新鮮に見えた。

やっぱりマンチェといったら最初に思いつくのがマンチェスター
ユナイテッドとシティーの2組のサッカーチーム。
ちなみに、おいらはチェルシーファン！やっぱりロンドン！

先代ロンドン駐在員がマンUの大ファン。と、いうか彼の場合は
ミーハー君で、野球は巨人、サッカーは静岡のイメージにて
清水エスパルス。背番号は10番が好きだった。
「俺は10番が好きで、10しかつけねーからよ」とよく周囲に
いっていた。

おいらの同僚がオランダの伝説クライフ（クライフターンが有名）が
付けていた背番号14番を好んでいた。
この話を聞いた、この先代駐在員は、「俺もクライフが好きで14番が
一番好き」と言い出しやがった。ちなみにこのおっさん優柔不断で
神経質。

おいらの元上司が、マンチェに来て、ベッカムサイン入りマンUの
ユニフォーム買った。そして、先代駐在員の所へ行った。
サイン入りユニフォームを彼に見せ、
「いやー、丁度マンUのスタジアムへ行ったら、たまたまベッカムに
会って、サイン貰った！」とミーハー駐在員に言った。

ミーハーは舞い上がり「すげー、すげーっすよ！いいな、いいなー」
と羨ましがっていた。
その話を元上司から事前に聞いていたおいら別に羨ましくも何もない。

そもそも、ホームスタジアムに選手が来るのは試合をする時ぐらい。
それに各チーム練習用のグランドがちゃんとある。
選手に会えるチャンスはホームスタジアムじゃない！練習グランド！
そんときゃ、6月。プレミアリーグはシーズンオフ。選手は少しの
休暇をとっている。

その時おっさんはロンドン駐在6年目。自分でもサッカーしてるし、
自称サッカーマニア。昔からイングランド代表のファン！…ん？
奴は確か、日本にいる時、ブラジルファンだったけど…。

シーズンオフだろうが、ホームスタジアムと練習グランドが
違かろうが、自称サッカーマニアの彼には関係ない！

そんな、彼も駐在期間が終了し、日本へ戻った。そ・し・て、
今もなお、上司の話を信じきっている。
と、言う話を聞いたのは、元会社の同僚からだった…。

彼は何処までも上っていく何処までも……。いい加減目覚まし！