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空の爽やか散歩道

古今東西
昔今日記

スーパースイートルーム

2012-07-28 23:44:44 | 仕事
ラマダン。絶食期間。

サウジアラビアに行った時に初めてこの期間をあじわった事があった。
過去サウジへ行ってラマダンにあった事は無かった。
初めての経験やった。

滞在ホテルはホリデーイン。
日が昇ると共に断食が始まる。正直、ホテルはどうなるのかなと
思った。
どういう意味かとおっしゃると…朝飯。

基本的に朝飯は抜きのおいら結果、ラマダンだろうがなんだろうが
関係なし。

し、か、し、ついつい気になりホテルチェックインの時に聞いた。
「朝食は朝の7時から10時半までです。」
以外にあっさりしていた。
イスラム教徒だけがやはり断食のようだ。

ホテルで客先の車を待つ。
少し、外の空気でも吸うかとホテルの入り口に出てタバコをふかした。

「お客様、早く中に入って下さい!」とホテル従業員に言われた。
そう、ラマダン時期はタバコも駄目。

おもわず、「ええか!こっちはイスラム教徒やないねん!」
と、ホテル従業員に言った。

「解ってますが、ラマダン期間なもので…。どうかご理解を。」
とホテル従業員。
まっ、そりゃそうだ。この国にいればみーんなイスラム教徒。

客先の車がおいらを迎えに来て、いざ出発。
相変わらず、ゴミゴミした場所だった。道路はホコリまみれ。
車が縦横無尽に走る。交通ルールなんてあってないようなもの。

会社に着いた。外は暑い。気温は忘れた!事務所はクーラーが効いている。
これだけは、よー覚えとります。工場湿度70%。どーなっとんねん!
よー、皆働いとるな。体に良くないねんど!人体に有害やんけ!

従業員の服装は半袖、長ズボン。まー普通やな。ん!まてや
なんでサンダルはいとんねん!
もし金型交換する時、足にクソ重い金型落ちたら、あんた達
足壊れるで!

スリランカ人、フィリピン人、インド人の働くこの会社。
ちなみにサウジアラビア人はというと、いねーでやんの。
ブレーブマンと勝手にニックネームを付けたおっちゃんがいた。
何処の国かは?だが民族系で顔に刺青をしている気の良い
おっちゃん。
おっちゃん英語は喋れん分、おいらとはボディーランゲージで
コミュニケーション。
ふざけあって、笑い合って。本当にいい奴だった。

工場&外が暑い。従業員の部屋も暑いらしい。彼らの昼食場所は
トイレの中。もちろんイスラム教徒ではないのでお昼は食べれる。
なぜトイレか?一番涼しいらしい…。
トイレはドッポン便所。紙はもちろん無し。

このスーパースイートルーム(ドッポン便所)にはホース付きの
水道がある。

大きなもんを終了したら、お近くにある水道の蛇口を開き
適度な水がホースから出たら、ホースを必ず右手に持ってもらい
左手で拭きながら流してもらう。すべて解決!

禁断の左手とはよく言ったものだ。握手は右手のみ。

これはもちろん、工場だけに設置された高級感漂うスイートルーム。
トイレのドアはちなみに無い。

世界丸見えだぜ~!ワイルドだろ!

天地

2012-07-07 06:43:03 | 仕事
ファーストクラス!

会社の都合上、通常はエコノミークラスを取らなきゃ
いけないんやけど、イスラエルだし仮ビザの件もあるから
えーい、取ってまえ!ビジネスクラスチケット!

それがまさかね、Wブッキングでファーストクラスになるんやから
天からの贈り物やね~~!

飛行機はBA(ブリテッシュエアウェイズ)
ロンドン行きだから当たり前やけど…。
座席ナンバーは8番だった。シートに座る。エコノミーには
無い色んなものまで付いたいた。
約5時間30分程のフライト。シートをフラットにし寝てみた。

疲れてたのかぐっすり眠れた。目を覚ますと食事時間は
とっくに終わっていたらしい。
が、スチュワーデスが来て「お食事は何にいたしますか?」
と聞いてきた。
特に何もいらなかったのでデザートのフルーツとチーズ、それと
コーヒーのみを頼んだ。

プログラムも退屈ならば違うものを用意出来るとの事。
まー特に何も頼むものはなかんったねんけど。

ヒースローに到着後、今度は日本行きの飛行機に乗る。
もちろん経由なのでBA。
期待したが、今度はちゃーんとビジネスクラスやった。

テルアビブーロンドン間にはもちろん日本人スタッフなんか
おるわきゃーなかったがロンドンからはちゃんと日本人スタッフが
もちろんおる。

すごいと思ったのは、ビジネスクラスの乗務員スタッフが
客個人の名前を覚えていること。
名前で呼ばれて食事を貰った。
ご飯もちゃんと、茶碗の中に入っていてエコノミーと違う
米の柔らかさ。すげーぜー!

でも、飛行機の乗りすぎで気持ちも悪くなってきていたのも事実。
早く日本に到着したかった。
飛行時間約11時間後(夏時間だったから)無事日本についた。

パスポートコントロールと荷物検査も無事済み外の禁煙所へ向かった。
まずは一服。今回は手荷物だったので手荷物に付いているイスラエル
出国のタグを外した。しかし、ふとパスポートが気になった。
パスポートをめくると、何やら赤い物が目に入る。

ん?これはもしや!やられた!それはイスラエル入国のスタンプ。
それも、パスポートの査証欄じゃなく追記欄にスタンプが押してある。
気付かなかった…。

出張上、中近東へ行くので、イスラエルのスタンプと荷物に貼られる
タグ若しくはシールは御法度。

天国から地獄へ叩きつけられた。

かくして、パスポート交換と、仮ビザ再発行になってしまった
オイラだった。

いちばーーーん!

2012-07-03 20:32:12 | 仕事
イスラエル。

やる気が失せた仕事を済ませ、ホテルに帰った。
イギリス人エンジニアと夕飯をすませ、眠りについた。

次の日の朝、イギリス人エンジニアはとっくに英国に帰り
オイラだけがただ、暇そうにホテルで客先手配の車を待つ。

ホテルの裏(レストラン側)は見渡す限りの死海。
レセプション側は……崩れかけている崖。
初めて来た時のイスラエルも同じホテルだった。もちろん同じ客先。
レセプションのねーやんも、レストランのウェイターのおっさんも
この風景もなーーーんにも変わってへん。
そして、この日は最終日だった。

その日は何もやることがなく、ただボケーと製品と機械の安定性を
見ていたこと数時間。

客先にイスラエル代理店の人達が来た。この代理店、毎回親子で
やってくる。ちなみに二人とも身長たかっ!

代理店の親父さんの方が「お疲れ様。今回は大変だったね。」
オイラ「どういたしまして。早く帰らせて!キケンな所から
    オイラを逃がせてくれ~~~!」
親父さん「ハッハッハッ、ところで、帰りの飛行機のチケット
     なんだがどの飛行路線で帰る気なんだね?
     ドイツには戻るのか?」
オイラ「えーっと、テルアビブーロンドンー日本にするよ。
    ドイツには戻れないしね、行ってもしゃーないし。
    試しにビジネスクラスチケットは取れる?」
親父さん「もちろん大丈夫!今から手配するから!」
オイラ「…今から!」

そして、チケットを予約。チケットゲット!
ビジネスに乗って日本への旅が決まった。
客先の人に、客先手配の車をちゃんと出すようにしてもらった
前回は客先のミスでタクシーに莫大なお金を支払ったからね!

仕事が終わり、ホテルに帰る。客先手配の車は夜中の1時に来る。
それまで仮眠。なぜ夜中の1時か。客先からテルアビブの空港まで
およそ3時間かかる。そして、恐ろしく長い列が出来る
荷物検査があるから、空港には4時間前に入っていなければ
ならない。
これ当時のテルアビブ空港の原則!

1時ジャスト!車に飛び乗り空港まで。ぴったり朝方4時に到着。
運転手さんご苦労さま。
空港では既に荷物検査が行われている。今回は前回の様に
ギリギリではない。余裕だ!

オイラの順番が直ぐに来た。
「確か日本語喋れる人がいると思うんだけど?」と聞いてみた。
そう、ダニエルの事だ。また会えるのかな?
「もう辞めたよ」と係員。
そりゃそうだよね。辞めるっていってたし。

違う検査員がオイラの目の前に。
「もう、面倒くさいから部屋の奥にある機械で荷物調べて。」
と優しそうな検査員のねーやんにいってみた。
ねーやんは「一応ね、決まりだから質問にだけ答えて。」
と優しく言われた。思った通りに優しい人だった。
結局、奥の所にあるX線で荷物を調べるんやけど…。

荷物を調べている時にねーやんはオイラの顔を見るなり
「嬉しそうね。どうしたの?」と聞かれた。
おいら「この国から生きて逃げられると思うと嬉しくて。」
ねーやん「どうして?」
おいら「爆弾ばかりだからね。」
ねーやん「違うの。危なくはないのよ。ただ場所によるだけ。」
おいら「へー。」
荷物検査が無事終了。
ねーやんに「ありがとう。あなたはとても親切な人だ!」と
いったらねーやんも嬉しそうに微笑んで「どういたしまして。」
といってきた。

チェックインも無事に済み飛行機に乗る為のシャトルバスに乗った。
とその時!係員がオイラの名前を呼んだ。
そして、座席番号の違うチケットをオイラに渡した。
係員の説明ではどうやらWブッキングをやらかしたらしい。
そこで急遽、オイラの座席番号が変わった。

飛行機の中へ入る。チケット半券の見せると
「こちらでございます」と飛行機の前方座席へ。
そう、それはイチバーーンクラス!ファーストクラスだ。

すげー、すげーよファーストクラスって!

あのね…

2012-06-28 21:07:03 | 仕事
ドイツからイスラエルへ到着。相変わらず暑かった。

飛行場にはテロ防止の為に、銃を持つ輩達が立っていた。
その間をくぐり抜け、パスポートコントロールへ。

「ノースタンププリーズ。」中近東へ出張がある為にこれを言わないと
とんでもない事になる。
スタンプ押されたら中近東諸国入国できへんし。

何も聞かれずに、パスポートを返された。普通に返されたので
パスポートを見なかった。これがあとで面倒なことになる…。

客先のドライバーが待っていた。車に乗る事3時間。
客先に行くと思いきや、なぜか、ドライバーの家に到着。
いきなりのドライバーの家族紹介。

しかし、相変わらず軍隊が多い所だ。徴兵制度があるこの国は
男女共に軍服を着て、空の銃を持っていた。

客先の会社もテロ防止の為なのか、鉄格子で囲われている。
行った事ないけど刑務所にお世話になる気分やった。

客先には先に仕事をしていたイギリス人がいた。
話題は仮ビザの事だった。

「しかしヒデー話だな!普通来させんけどな。」とイギリス人がいった。
まーね、たかだか3日の為に。

客先も「そんなことだったら呼ばなかったのに。
    なんでそうなったんだ?」

あのね、君らが騒いだんでしょ。だから来たの。何いっとん!

「なにか俺たちに出来る事はないか?」と客先。

オイラは「グッバイフォーエバー!」とだけ言っておいた…。

仕事を始める。と、
客先が「そんなに無理するなよ、金型を作り変えるから」

おいら「え?」

客先「日本から金型買ったけど、この部品とあの部品はうちで作り
   変えるから、ちょっとスタートさせれば良いだけだから。
   ドイツ事務所には伝えたつもりだが」

おいら「…。」

事務所のおっさん何考えとんねん!アホちゃうか!
これで2回目やで!1回目はフランス。これもただ客先の部品待ち。

それをわざわざ、オイラを使って日本から部品持ってこさせて。
おっさんダメやでー。

その客先の言葉でやる気が失せてきたオイラだった…。
そしてパスポートを見て、もっと気分が最悪になった……。

無理だよねやっぱり。

2012-06-25 15:18:42 | 仕事
ドイツ フランクフルトへは日曜日に到着。
そこから乗継便で目的地へ。

空港で待っていたのは事務所の雇われ所長。
この人、色々と問題の多い男で結局というより
やっぱり解雇された……。

まっ、それはいいとして、このおっさんが空港でオイラを
迎えに来ていた。
ちょー珍しい事だ。っていうよりは普段はありえんね。
絶対ない!不思議に思ったオイラ。

なぜ迎えに来たかは”イイわけ”をいうためだったらしい。
このおっさんの早とちりで問題がでかくなり仮ビザがパーなった。

その事に気づいたのはイスラエルで客と話した時とその後に
オイラが日本へ帰国した後に先代から電話があってからだ。

やっぱり、あのおっさんが普通迎えに来るわけないわなと
思った。

それはさておき、おっさんの車に乗りホテルまで行く。
車の中では、おっさんが「飯を食いに行くかとか」といっとったが
オイラは「疲れとるんで、ええです。いりまへん」
もう、ほっといておくれ。

次の日はイスラエル。

この日は社長秘書(男)が迎えに来た。彼と空港まで行った。

車の中で、「移民局行く時間あるんですかね?」と一応尋ねる。
秘書が「いやー、無いんだよね。俺もさ色々ととあたってみたけど
    ブツクサブツクサ…。」
要するに、無理なわけやね。話が長いよおたく。

空港へ着くと、チケットを渡され、秘書はさっさと帰っていった。
さてと、イスラエルですか…。

何もなきゃいいんですがね。

だって、たかだか3日の出張に日本から派遣ですから。
高いで~~~!