うまさいと

お馬さんは好きですか?

あじゅでぃさんのらいばる達:その4

2005-03-20 02:20:34 | 競馬
世間はクラシックムード一色、レーポスはCheltenham Festival一色だったなぁ。


ということで、アジュディさんのライバル達について色々と書いたこともあるわけだけど、今回はちょっとまとめてみようということで。
過去の記事から抜粋したものと合わせてちょっと書いてみる。でも、いらないことばかり書いてるから、もし必要な情報だけを整理された状態で見たいのならDarkhorse Runs@くろうまさんのところに行けばいいのではないかと。正直言うと、あちらに行く方がためになるよ。


再掲
あじゅでぃさんのらいばる達:その1
あじゅでぃさんのらいばる達:その2
あじゅでぃさんのらいばる達:その3



Chiquitin

前走
05 Maktoum Challenge Round III(UAE G2 D2000m) 1

その他主な戦績
05 Maktoum Challenge Round II(UAE G3 D1800m) 2
05 Maktoum Challenge Round I(UAE G3 D1600m) 4

アルゼンチンからサウジに移籍、そのままドバイへ来たみたいだけど、要はこのシリーズの為にトレードされたってことかな。そういう意味ではDyneverと同じか。でも、トレードの大先輩State Shintoなんかもいるわけだし、その辺りは気にしなくてもいいか。大きいところは勝ってなさそうな感じがする(適当)。King's Boyとは同厩だけど、どっちも結構やるんじゃないかという怖さがある。Sei Mi以来サウジのお馬さん恐怖症。馬名はスペイン語で「おちびちゃん」の意味とか。7戦4勝2着1回。アルゼンチンでは芝での2戦2勝を含む4戦3勝だったみたいよ。

血統面では、父Fitzcarraldo(ブラジルにいる米産のお馬さんとは違う)から遡ると英国長距離三冠のAlycidonが出てくる系統なのねぇ。日本にもいたナトルーンとかと同じBlandford系ってやつか。調べたらこの系統はアルゼンチンでかなり繁栄しているようで、92年にはアルゼンチンのリーディングサイアーにもなってるみたい。昨年ことごとくやられたLittle Jimの母父がCipayo(Fitzcarraldoの父)なので、この血が入るとドバイでどうかということに関しても、まぁ大丈夫そう。

母系はまた私にはよくわかんなくて、母父父父がNijinskyなので、何となくNorthern Dancerとしか言えない。最近は血統について全然お勉強してないので、だめだなぁ。



Choctaw Nation

前走
05 San Carlos H.(USA G2 D7f) 4

その他主な戦績
04 San Diego H.(USA G2 D8.5f) 1
04 Pacific Classic(USA G1 D10f) 4

このお馬さんを一躍有名にしたのは、デビュー以来4連勝で臨んだ昨年のSan Diego H.で、その年のDubai World C.の覇者であるPleasantly Perfectを差し切ったことに尽きる。これは10lbの斤量差があったことも幸いしたのか、Pacific Classicでは同斤量でPleasantly Perfectから6馬身半離された4着に敗退。復帰戦はSan Carlos H.で4着も、中距離でこそのタイプだろうし、単なる叩き台と考えてよいのではと。

父はLouis Quatorzeで、母父はWell Decorated。母父の名を聞いてエアシャカール辺りを思い出す人は競馬に関する中毒症状のあらわれだと思う。Northern DancerもBold Rulerもそれなりに入っているけど、Mr. Prospectorが一本も入ってないのは素敵だなと思うよ。最後に末脚が爆発するかどうかという競馬をしそうなんだが、そういった競馬だけに徹すれば、勝つのは難しいだろうと。そこまでの器用さがあるのかないのか。

「ルイ14世」の息子が「チョクトー族(インディアンの一つの民族)の国」で、アメリカ勢として遠征するというのは何とも皮肉なものですな。



Congrats

前走
05 Santa Anita H.(USA G1 D10f) 2

その他主な戦績
05 San Pasqual H.(USA G2 D8.5f) 1
03 Jim Dandy S.(USA G2 D9f) 3

R・Mandellaが送るRocCongratsですな。昨年はドバイで良い思いをしたけど、後半で尻つぼみになっちゃった感じなので、今年は大将をアメリカに残して二番手で、ってのもあるでしょ。Santa Anita H.以外にも、年明けのSan Pasqual H.でも6lbのハンデ差はあったものの、Total Impactに5馬身以上の差をつけて圧勝してたりする。あと、重賞ではJim Dandy S.でのStrong Hope , Empire Makerに次ぐ3着とか。今が一番脂の乗っている時期だろうし、ここで一発狙えるかも、ということでの挑戦なんじゃないかと。

血統はA.P.Indy×Mr. Prospector×Northern Dancerで、その時代ごとの有力種牡馬がつけられてる感じ。逆に言えば、異端血統特有の爆発的な強さに欠けるきらいがあるかなと。並みのG1ならいくつか獲れそうな気はするけども、ここはちょっと荷が重いかな。



Dynever

前走
05 King's C.(SAU Gd1 T3400m) 2

その他主な戦績
04 San Bernardino H.(USA G3 D9f) 1
03 Lone Star Derby(USA G3 D9f) 1
03 Breeders' Cup Classic(USA G1 D10f) 3

とにもかくにも勝ち切れないDynever。2年前の栄光は色褪せてきたのか、最近は重賞2着がめっきり増えたなと思ったら、とうとうサウジアラビアに買われてしまいました。まぁ、レンタル移籍の可能性もあるわけだけど。ついでにお名前はIttasakになっちゃった。Hail to Reasonの切り返しインブリードになっており、間に挟まったのはZilzalなわけで。そもそもDynaformer自身が昨年爆発してた気がするけども、今年はどうなんだろうねぇ。いつも通りの確実に届かなな末脚を期待ということで。ここで一皮向けて、アメリカに戻ってもう一度頑張って欲しいと思うよ。



Elmustanser

前走
05 Maktoum Challenge Round III(UAE G2 D2000m) 2

このお馬さんについては、自他共に認めるElmustanserウォッチャーのくろうまさんに聞いた方がいいよということで割愛。



Grand Hombre

前走
05 Maktoum Challenge Round III(UAE G2 D2000m) 3

その他主な戦績
04 Dubai World C.(UAE G1 D2000m) 4
03 Pennsylvania Derby(USA G3 9f) 1
03 Indiana Derby(USA G3 D8.5f) 2

昨年書いた文章から引用すると「今年(04年)のゴドルフィン勢の大将格。4戦無敗で昨年のPennsylvania Derbyを圧勝したまでは良かったが、推定100万$以上とも言われるトレードが成立してGodolphinに加わってから、Indiana Derbyで2着に敗れて連勝ストップ。それ以来の約半年振りの出走となる」と書いてある。 昨年は本番で4着。丸々11ヶ月振りの前走でも大崩れはなく、本番に望みををつないだ。Grand Slam産駒ということで、どうしても「2000mは長いのでは?」という疑問を抱かせるが、母父のNijinsky系から何とか補っている気がするので「ちょっぴり長いかな」程度で何とかなるのではないか。ここできてもおかしくないなぁ。



Jack Sullivan

前走
05 Burj Nahaar(UAE Lis D1600m) 1

その他主な戦績
05 Maktoum Challenge Round II(UAE G3 D1800m) 1
04 UAE 2000 Guineas(UAE G3 D1600m) 2
04 UAE Derby(UAE G2 D1800m) 4


はGodolphin Mileではなくこっちに向かう気配が。昨年のUAE 2000 GuineasでLittle Jimの2着。UAE Derbyでも4着に食い込んだ・・・んだけども、上位3頭の叩き合いに見応えがあったわけで、4着(3着からは3-3/4馬身差)に入ってたことも覚えてなかった。といっても、展開が展開だっただけにしょうがない面はあるかと。Godolphin Mileなら何とかなるかもしれないねぇと踏んでのプランだったんだろうけど、この混戦っぷりを見越してこちらにもエントリーしてきたか。基本的に英国のオールウェザーよりはドバイには合ってるタイプなんじゃないかな?穴どころか本命になってもおかしくないお馬さんという個人的見解。



King's Boy

前走
05 King's C.(SAU Gd1 T3400m) 1

その他主な戦績
04,05 King's C.(SAU Gd1 T3400m) 1
04 Dubai World C.(UAE G1 D2000m) 5
Bosphorus C.(TUR G2 T2400m) 1
01 Premio Carlo d'Alessio(ITA G2 T2800m) 3

ドイツ産のサウジ調教馬。欧州所属時にはPremio Carlo d'Alessioでの3着もある。サウジに移籍してからはよくわからない(お名前はQaayed Alkhailになっちゃった)けど、通算で31戦14勝、04年度はchampion Older HorseとChampion stayerのタイトルを獲得している。前走ではDyneverを5馬身ちぎっており、コースレコードをも4秒更新した模様。01年のGoffs France Arc Saleで1,200,000フランで売れたみたいねぇ。昨年は5着だったけども、基本的にはステイヤーと見ていいんじゃないかな。ハイペースになった時に浮上してくる存在ということで。



Lundy's Liabilityは出なさそう。



Roses in May

前走
05 Donn H.(USA G1 D9f) 2

その他主な戦績
04 Breeders' Cup Classic(USA G1 D10f) 2
04 Whitney H.(USA G1 D9f) 1
04 Kentucky Cup H.(USA G2 D9f) 2

アメリカの総大将。といっても、当初はGhostzapperに次ぐ全米二番手(この表現アレだね)として乗り込むはずが、Saint Liamに負けちゃって、しかもそのSaint LiamもBig Capで6着惨敗(Congratsが2着)と非常にややこしい。Kentucky Derbyを大目標に(他のお馬さんもそうだろうけど)した名前の割にはDerby当日にデビューしてるなんておちゃめさんだったりするので憎めない。先手をとって、あっさりというシーンがあってもちっともおかしくないレベルのお馬さんなので、まずは気分良く走れるかどうかというところか。父Devil His DueがDevils Bag産駒だってことで、日本での爆発っぷりに乗れるかね。「亡くなった種牡馬の仔は走る」とは言うけれど、亡くなった種牡馬の孫だって走るんだよということで。



Ruler's Court

前走
05 Maktoum Challenge Round III(UAE G2 D2000m) 6

その他主な戦績
03 Norfolk S.(USA G2 D8.5f) 1
03 Hollywood Juvenile Championship S.(USA G3 D6f) 3

一年半ぶりの復帰戦は6着。まぁその戦績は度外視できるとしても、果たしてどれだけののびしろがあるのかは疑問。早熟馬なのかという印象はずっと付きまとうのではないかと思われる。幻のダービー馬ねぇ。Tom Fool系の肌にBold Rulerという配合はアメリカを感じさせるものであり、余計に4歳馬だけど大丈夫なのかと思わせてくれたりする。



Yard-Arm

前走
05 Maktoum Challenge Round III(UAE G2 D2000m) 5

その他主な戦績
04 Gold Challenge(SAF G1 T1600m)
04 Skeaping Trophy(SAF G1 T2000m)
04 J & B Met(SAF G1 T2000m)
04 Queen's Plate(SAF G1 T1600m)


母父Dancing Champは、昨年3着だったVictory Moonと同じ。Al Fahidi Fort(UAE G1 T1600m)を勝ったまでは良かったが、前走で惨敗してちょっとトーンダウン。しかし、昨年のG1を4連勝したというのは衝撃の事実であり、その底力は侮れない。元々の私の本命だったんだけどねぇ。



という感じで適当に書いてみた。がんばれあじゅでぃさん。