(写真)中国のテレビが旧正月の番組を放送します
(写真)中国文化ではヘビは人気があります
多くの人が、中国の新年である旧正月を祝う準備をしています。アジアの多くの地域で最も重要な祭日です。
新年は、空に新月が上る土曜日に始まります。
中国の十二宮図では、今年は2012年のドラゴンを引き継いだヘビの年に当たります。
中国では、およそ2億人が家族と共に過ごすために移動しています。地上で最も大きな人の移動と考えられています。
上海にいる記者によると、出稼ぎ労働者の多い大都市は空っぽになっています。彼らは、今、遠くの地方に里帰りして、去年の正月以来、1年ぶりに家族や子供達と過ごしています。
映画タイタニックのテーマソングを歌うセリーヌ・ダイオンを始めいろいろなパフォーマンス・ショーを見るために7億人がテレビを付けるので、土曜日の夜は消費電力が跳ね上がるでしょう。
有名な中国人のソングライターによると、中国でよく知られている英語の歌の一つはMy Heart Will Go Onでもう一つはHappy Birthdayだと記者が伝えます。
しかし、テレビのプロジューサーは、新指導層の汚職や公務員の浪費の最近の取り締まりを理由に、ショーを控えめにするように命じられています。
中国当局は、また、最近の汚染レベルの高さを理由に打ち上げ花火の数を制限するように国民に求めています。
ヘビは中国ではいろいろな意味で人気があります。分別や美や知能だけでなく誇りや怒りも表しています。
金曜日は、大きな人々の群れが中国の鉄道や空港やバス乗り場から混雑した交通機関に乗り込み、数千マイルの旅をします。数日かかる場合もあります。
中国の出稼ぎ労働者は、1年に1回の休暇をとって、故郷に帰ります。その時、稼いだお金を家族に渡す人もいるでしょう。
「中国人にとって、最も大事な事は家族と共に過ごすことです。常に家族が第一です。」と34才の労働者が北京でロイターズに語りました。
「どんなに忙しくても、故郷に帰ります。北京にいる多くの人が旧正月に故郷に向かうのです。」
ベトナムのメディアも、ベトナムでも多くの人が移動すると伝えました。
マーケットや店は、ここ数週間、幸運と考えられている色の赤や金色の飾りを売っています。幸運や繁栄を願うメッセージが付いています。
長寿や幸運に関連した伝統的な食べ物が旧正月の祝いに欠かせません。
「私は人々が米麺スープを作れるように餅を細く切っています。」と韓国の首都ソウルで72才の餅売り人が言いました。
「米麺スープを食べると、健康になり、もう1年長生きでき、年中家族が幸運に過ごせると言われています。」
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中国は、日本との領土問題やPM2.5や汚職問題など深刻な問題を抱える中で、旧正月に入ったようです。出稼ぎ労働者が唯一楽しめる時ですね。
日本では、11月9日の太政官布告により、明治5年12月2日の翌日から太陽暦(グレゴリオ暦)を採用し、明治6年(1873年)1月1日としたそうです。
↓中国の旧正月のミニ知識
中国暦は天体の運行を元にしていて、朔や中気がどの日に起こるかで、月の始まりや月名を決めます。これらの天文現象が観測されるのは世界同時ですが、時差により、世界中で同じ日ではありません。それで、旧正月が国によって違うことがあります。
中国大陸・台湾・韓国・ベトナム・モンゴルでは、最も重要な祝祭日の一つであり、グレゴリオ(新暦)の正月よりずっと盛大に祝われ、華人(中国系住民)の多い東南アジア諸国、世界各地の中華街などでも祝われます。日本では、沖縄・奄美の一部地域や中華街を除けば、大半がグレゴリオ暦の正月を祝います。
↓安倍首相が日本在住の中国人に旧正月の祝いを伝えたという記事です。この時の首相は射撃管制レーダーのことは知らなかったようですね。中国政府に首相の真摯なメッセージが伝わったでしょうか。
http://topics.jp.msn.com/world/china/article.aspx?articleid=1661642
↓中国の旧正月の記事と映像
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-21378306