↑早朝スタートの追い山笠
↑博多駅に設置された飾り山笠(裏面もある)
古くからの夏の儀式として、男達の集団が重い山車を担いで福岡市の通りを駆け抜けました。
早朝、太鼓の合図で博多の祇園山笠祭りの最初の集団がスタートしました。
男達はおよそ1トンの重さの精巧に作られた山車を担いでいました。彼らは博多区の神社で旗を囲んで祝唄を歌ってから通りに駆け出しました。5分間隔で他の集団が続きました。
観客は、応援の掛け声をかけながら担ぎ手に水をかけました。
祭りは1241年に遡ると言われています。言い伝えによれば、仏教の住職がその地域で発生した疫病退散を祈祷して水を撒いて町を清めたとされています。
住民は、毎年、健康を求めて宗教儀式を行いました。それが少しずつ変化して今日の祭りになりました。
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毎年、博多の街に山笠が飾られ始めると「もう7月なのだ!夏なのだ!」と感動します。その期間、法被と褌姿の男衆をあちこちで見かけます。月の半分は博多の街は山笠一色です。そして、いくつかの行事の中でも今日15日未明に行われた追い山笠がクライマックスです。早朝なので1度だけ見に行きましたが、あとはテレビの特番で見ます。
→http://www.hakatayamakasa.com/schedule.php
↓山笠情報ピックアップ
福岡市博多区で7月に行われる。元来は、祇園祭のひとつであったが、氏子の町内が始めた付け祭りが発展する過程で山笠と呼ばれる山車が登場する様になったため神社の祭りも含めて「博多祇園山笠」と呼ばれるようになった。参加者や福岡市民などからは「山笠」「ヤマ」とも略称される。国の重要無形民俗文化財に指定されている。山笠の掛け声「おっしょい」は1996年に日本の音風景100選に選ばれた。
博多祇園山笠は女人禁制の祭りであり、旧来の流に於いては子供山笠も含めて舁き手は男性のみである。また女性は舁き手の詰め所に入れないしきたりとなっている。かつては舁き手の詰め所の入口に「不浄の者立入るべからず」と書かれた立て札が立てられる風習になっていた。この「不浄の者」は喪中の人と女性のことを指しているが、女性差別につながるとして2003年に立て札の設置は中止された。(こういう時代もあったのですね…)