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日本の小沢一郎氏が消費税をめぐって与党を離脱

2012-07-02 | Weblog

(写真)大きな政治的影響力を持つ前民主党党首の小沢一郎氏

派閥のリーダー小沢一郎氏が49人の政治家を伴って与党民主党を離脱したと政府高官が言っています。

ここ数日予測されていた離脱ですが、それでも衆議院での民主党の過半数は変わりません。

しかし、小沢氏は自身の党を作ることが予想されているので離脱は野田佳彦首相にとっては打撃です。

小沢氏は、先週議会で可決された消費増税に反対しています。

「民主党は最早私が造った党ではありません、」と小沢氏は記者会見で語りました。

「消費税を上げるために野党と交渉することは非民主的です。私は、国民に選択肢を与えるために新党を創ることを考えています。」と彼はつけ加えましたがその時期は語りませんでした。

党の幹部は、衆議院から38人参議院から12人が離党することになるだろうと報道陣に語りました。

小沢氏に近い政治家の言葉を引用して、合計52人が辞職願を提出したという報道がありました。 党は、2人が辞職願を取り下げたと報道陣に語りました。

もし54人かそれ以上の議員が小沢氏に続けば、野田首相は過半数を失い早期の選挙を余儀なくされるかもしれません。

首相は、党幹部と会ってその件を話す予定と報じられました。

首相は、2015年までに5%から10%に消費税を引き上げることは日本の過大な負債を削減し高騰する社会保障費に充てるために必要だと言います。

増税は、日本の政治家の間で激しい反対に遭い行き詰まり状態になってきました。

野田首相に対して攻撃を仕掛けた小沢氏は、民主党内で最大派閥を率いるベテラン政治家です。

〝壊し屋″と呼ばれている小沢氏が与党を引き裂いたのはこれが初めてではないとBBCのオオイ・マリコ記者は言います。1993年に、彼は自民党を去って自身の党を創りました。

しかし、最近の世論調査で彼の離党を支持するのはわずか15%で国民は無関心のようだと記者は言います。

小沢氏と彼の派閥の離脱により野田首相は与党を結束して野党と交渉することが容易になるだろうと言う解説者もいます。

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さっそく小沢さんの離党がBBCネットニュースになりました。

自民党は参議院で増税を決めたら対決姿勢を取ると言っているので、増税だけ決まって総選挙になるのではないでしょうか。そうなるとすると民主党の存在意義は全くなくなりマニフェスト違反だけが強調されることになるでしょう。一方、自民・公明両党にとって増税という大きなプレゼントをもらって与党復帰となると万々歳でしょうね。この1週間を無駄にした民主党はこれからも党内引き締めなどに時間が必要でしょうから、国会の仕事を随分と無駄にすることになります。許せません!