庄司利音の本棚

庄司利音の作品集
Shoji Rion 詩と物語とイラストと、そして朗読

詩 「 マリアンヌも 朔太郎も 」

2016-03-29 13:16:08 | 
 詩  「マリアンヌも 朔太郎も 」
 

ほんの時たま、知らないうちに
きみは蟻を踏んづける
だからと言って
予定の明日になんのズレも起こしはしない

結局、僕らが歩いているのは、
ヂガヂガに熱せられたフライパンの上

マリアンヌも、朔太郎も・・・

立ち止まるだけの勇気はないし
立ち尽くすほどには感情がない

ほんの時たま、知らないういちに
きみは誰かに踏んづけられる
たとえば、こんなボクにさえ

あっけなく ナチュラルに 意味は無く

折り紙の最後の一折を放置され
なんの形にも成れないままに・・・

ほんの時たま、知らないういちに
きみは誰かを踏んづける

きみは、誰かを、
踏んづける


マリアンヌも、朔太郎も・・・

マリアンヌも、朔太郎も・・・





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