りおんの本棚 Shoji Rion

庄司利音の作品集 詩とイラストと朗読ライブ

詩 「 放浪の蝶」

2018-06-24 17:54:06 | 

空に向かって

蝶は 飛んでいるのだ

窓の向こうの空へ行こうと

飛んでいるのだ

空を信じて

飛んでいるのだ

指紋のついた空を 空と想う蝶よ・・・


死にかけの太陽から剥がれ落ちた 網膜のように

はめ殺しの水晶体に

カラカラ 影を飛翔させる蝶よ


花びらの炸裂(さくれつ)を飛びわたり

求める思いを 蘂(しべ)の柱へ向けて 発信し

ねじれて行く風の道筋に

おまえの符号の明滅を残し


おまえの心は必ず、

冬を突き抜ける!

さぁ、今、

亜熱帯の海を渡れ!


そこにはギザギザの大空が

おまえを待ちうけて

どこまでも どこまでも

黙ったままで

浮いている


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