りおんの本棚 Shoji Rion

庄司利音の作品集 詩とイラストと朗読ライブ

朗読ライブ 「夕べのサンマ」

2015-05-06 11:29:42 | YouTube朗読ライブ

「夕べのサンマ」」という詩を朗読してみました。
この詩は、今まで、ライブでは一度も読んだことがありません。
ライブで一度も読んだことがない詩も、ここに、少しずつ、発表していきたいと考えています。


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「夕べのサンマ」 作詩:庄司利音 

夕べのサンマは

ほんとはいつ

死んだのかな

網にかかったときなのかな

船底の水槽の中だったのかな

発泡スチロールのぎゅうぎゅう詰めの箱の中かな

それともグリルの中で焼け死んだのかな

ぼくの胃袋の中に落ちたときかい?

夕べのサンマは

ほんとはいつ

死んだのかな

夕べのサンマは

ほんとはいつまで

生きていたのかな

朗読ライブ「大丈夫だよ」

2015-04-15 16:04:00 | YouTube朗読ライブ
「大丈夫だよ」という言葉には、

たとえ、この言葉に確かな拠り所がなくても

なぜか、心を落ち着かせる音の響きを感じます。

誰かに「大丈夫だよ」と声をかけられるとき

自分が誰かにそう声をかけてあげるとき

心の安らぎを感じながらこの朗読を聴いていただけると嬉しいです。

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「大丈夫だよ」作詩:庄司利音


だいじょうぶ・・・
大丈夫だよ、
きみは・・・大丈夫
もう ぼくは、きみと一緒に行かれないけど、
きみは・・・大丈夫だよ
大丈夫
きみは、だいじょうぶ

弱いときもあったしね、
強すぎることもあったけど、
無駄なことなど、一つも無かった
すべてがきみをつくってきたんだ
きみがきみをつくってきたんだ
弱いことが間違っていたわけじゃない
強いことが一番正しいわけじゃない
きみがわかっていることは
きみがきみをつくっていくという事実

だいじょうぶ・・・
大丈夫だよ、だいじょうぶ
きみは・・・大丈夫。
もう ぼくは、きみと一緒に行かれないけれど
きみは・・・大丈夫だよ
大丈夫
きみは・・・だいじょうぶ

一人きりじゃないんだよ
君の周りにはね、
一人きりがいっぱいなんだ
一人きりが、いっぱい、いっぱいなのだから
だから、一人きりじゃないんだよ
きみは、一人きりじゃないんだよ
もう ぼくは、きみと一緒に行かれないけど
きみは大丈夫
きみはきっと大丈夫だよ
バイバイ
きみが信じていくものは
きみの中にずっとある
無くならないよ、信じるんだ
バイバイ
大丈夫だよ
きみは、きっと、大丈夫

朗読ライブ「ほったらかし」

2015-04-15 16:00:52 | YouTube朗読ライブ
今回は、「ほったらかし」という詩の朗読です。

もうぜんぶ、やんなちゃった、いろんな「ねばならない」ことから解放されたい

どんな真面目なかたでも、一度くらいはそんなふうに思ったことがあるのではないでしょうか?

私はときどきあります。

そんな気持ちを素直に言っちゃったら、気持ちいいかもと思います。

この詩は、そんな詩です。

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「ほったらかし」


さて、ぼくは

なにもかも ほったらかすことにしました

そういうことなので、

やらなきゃいけなかったことや

やるはめになったことや

やりたくなくて やらなかったことや

やりたくても やれなかったことや

どれがどれで なにがどれでも

ぼくはぜんぶ 、ほったらかします

おなかのなか ぜんぶが

げらげら わらってしまいそうです

さんまんこうねんさきの ぎんがまで

でんぐりがえしで いけそうです

作詩:庄司利音



朗読ライブ 「オカリナ吹いて」

2015-04-07 15:19:34 | YouTube朗読ライブ
詩画集「月歩き」のなかにある「オカリナ吹いて」という詩の朗読です。

片方の肺に、オカリナを埋め込まれてしまった人の、ちょっと面白い、それでいて元気の出る詩です。

イラストは、色鉛筆画です。

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「オカリナ吹いて」   作詩:庄司利音


息を殺して うずくまり

石の下に隠れつづけていたのに めっかって

いとも簡単に裏返しにされた草履虫でもあるまいに

あがいて、もがいた 私の胸が

スイカのように ざっくり 腑分けされて

一滴の血も出ない

医者は 黒焦げの私の片肺をえぐり取り

代りに オカリナを 埋め込んだ

やぶ医者なのか、

名医なのだか・・・

以来、私の居場所は 筒抜けで

咳も くしゃみも ポッポポポーッ

文句も 愚痴も ポッポポポーッ

人生 おおかた半分過ぎてみて

これから先は ポッポポポーッ

振り向きゃ、ピエロがついてくる

ラッパを吹いた猫も来る

騒々しい道連れに 私の居場所は 筒抜けだ

この先 どこにも隠れるわけにはいかなくなった

くねくね曲がった行き先を

先の見えない行き先を

行くぞ、行くぞと、ポッポポポーッ

私は ここに生きている

そうだ

私は ここに 生きている!

朗読ライブ 「半分ねこ」

2015-04-07 14:51:32 | YouTube朗読ライブ
詩「半分ねこ」の朗読です。


イラストは、私が描いた色鉛筆画です。

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「半分ねこ」   作詩 庄司利音


半分 ねこに 生まれた私は

人間(ひと)の言葉が 半分ぽっちり わからない

半分 ねこに 生まれた私は

まっくら闇を 半分こっきり 見てしまう

爪はしまっておけばいい

耳は伏せておけばいい

なんとはなしに あくびして

時たま 牙を見せびらかして

足音立てずに 生きればいい

けれど

半分 ねこの 残りのほうは

半分 いったい、誰でしょう・・・

半分 いない

半分 いない

半分 いないよ

片足、片目

私は いないよ

私は ぷっつり

どこにもいないよ

朗読ライブ  「さくら」

2015-04-05 21:05:28 | YouTube朗読ライブ
YouTubeに「さくら」という詩の朗読をアップしました。

ギター演奏は、羽田圭介(はだ けいすけ)さんです。

弾いている曲も、羽田さんの作曲です。

YouTubeの動画がご覧いただけます。







「さくら」 作詩:庄司利音



春が来たら もう一度来ようと 約束したね

でも、ぼくらが この桜の道を一緒に歩くことは

もう ないんだね


いつか、ぼくがこの世界で ぼくが最後の呼吸をするとき

そのとき ぼくは 君のことを思い出すよ

君の笑顔を 思い出すよ

優しい君の 笑顔を きっと 思い出すよ


君の笑顔が好きだった・・・

笑い声が好きだった・・・


人混みの中に 何度も君を探すけれど

きみは やっぱり どこにもいない

きみは ほんとに 遠くに行ってしまったんだね


花が咲いた桜の道を

君と二人で歩く日は 来なかったけれど

君に会えて ぼくの心に はじめて桜の花が咲いから

散らない桜が咲いたから・・・


いつか、ぼくがこの世界で ぼくが最後の呼吸をするとき

そのとき ぼくは、君のことを思い出すよ

君の笑顔を 思い出すよ

優しい君の 笑顔を

きっと 思い出すよ

散らない桜が 咲いたから