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WOMマーケティングの可能性

2009-03-17 17:10:28 | りんどう・エッセイ
りんどうです。

昨日は渋谷でIT・クリエイティブ企業との懇談会でした。
(普段はクロスシブヤとしていろいろ活動&飲み会しています。うちはそのメンバー(クリエイティブ)です。)
弊会では教育と専門サービスは完全に別立てで運営していますが、マーケティングの考え方というのは、業種問わずあると思います。

マーケティングの世界は1年ひと昔の状況です。。こちらはネット社会の進展とともに話題となっているWOM(クチコミマーケティング)をテーマにした勉強会?というか立食会でした。今回は教育・学校法人等での集客としての視点で課題を持ちかけられた際の回答になるかどうかわかりませんが、自分なりにこの場を借りて書いてみようと思いました。

ネットの普及・進歩とともに数年前から話題のWOM(Word Of Mouth:クチコミ)マーケティングですが、広くビジネスにインパクトを与えると期待されています。

いわゆる「ウォム」「ウォムマーケ」というのは要するに「口コミ」のことで、教室でも何でも口コミの重要性というのはよく言われていたわけです。

それら口コミを戦略的に、WOMマーケティングとして考えようというのが会の趣旨でした。これはアメリカで発祥したものですが、WOMの可能性と課題、やっていいこといけないこと、そして変化する顧客とどう対話していくかについて、マーケティングとビジネスの視点でとらえるというものでした。

口コミが効果を増大させるのは、その商品なりサービスなりが、評判に耐えうるものであるというのが大前提になります。それがないと逆評判になってしまったり、ネガティブキャンペーンの元になってしまったりするので、まずは商品・サービス力ありきです。それがあってWOMになるのですが、自分たちを効果的に知ってもらうためにも、いかにも広告よりPRの考え方に立脚、という視点が重要のようです。

例えば学校・スクール産業で言えば、保護者や学習者ニーズをとらえて、そこで話題になっているようなところでのPRをし、それに合った学校がここにあるという形が典型です。

つまり自分たちの学校やサービスそのものから広告すると言うより、強みからPRしている形です。「○○」をサポートする△△スクールを広めるために、ターゲット層のライフスタイル、つまり消費者が関心のあるテーマを提案し、より公共性の高いトピックとして世の中へ情報発信を行う形でコンセプト戦略していくというものです。そこをはっきりさせて、浸透させるためにふさわしい「インフルエンサー(影響を与える人)」を考え、そこに情報を流し、効果的に情報発信をするためのコミュニケーション全体の戦略を考えます。

これまではその「インフルエンサー」が既存のメディアだったものが、ネット社会になって、魅力あるテーマに「キー・インフルエンサー」が賛同し、さらにメディアや個人インフルエンサーの協力で情報発信が展開されることで、ブログもそうですが、メディアや専門家のみならず、個人もインフルエンサーになりうるわけで、そういう人々がネット時代なので大量発生しているわけです。ブログ、ミクシィのコミュニティ、さらにネット上でも掲示板などが代表例だと思います。

またマス広告にありがちであった「やらせ感」がない分、実際には情報として玉石混交なのですが、信憑性が高い情報として場合により認知もされたりします。

今回はオバマ大統領のPR戦略に関する著書でおなじみのブルーカレント様をはじめ、第一線でWOMに取り組む企業を中心に囲んで伺ってきました。今後主流となるコミュニティマーケティングでは、誰にどうやって影響を与えるか?が大きなカギを握ります。「空気づくり」が社会をも動かす時代になっているという意味でも「WOMマーケティング」の考え方が重要になってきているように思いました。・・・

参考:WOMマーケティング協議会設立準備会というのが、PR系会社や研究者などを中心にあるようです。・・・日本も古くて新しいWOMマーケティングに傾斜していくのかもしれません。
http://womj.jp/index.php

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