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エジプト旅行記 - 仕方噺 5日目 メムノンの巨像

2008年11月9日 メムノンの巨像(Memnon)

5日目のこの日は、モーニングコールが6:00、朝食も6:00からで集合は7:30。連泊のため荷物を出す必要がないので、比較的ゆっくり朝食をとり集合場所のロビーへ。天気も良く、早速バスに乗り込み王家の谷へ向かう。
ナイル川を渡り西岸に入ると、まず迎えてくれるのがメムノンの巨像。20メートルの巨像は、唐突に、道路脇にぽつんと2体立っている。
創ったのはアメンヘテプ(Amenhotep)3世(エジプト第18王朝、在位:紀元前1386~1349年)。父はスフィンクスを掘り出したトトメス4世、息子は異端の王アクエンアテンとなる。このあたりは、有名なファラオが続いていて興味深い。
メムノンの巨像の後ろには、アメンヘテプ3世の葬祭殿があったのだが、今は見る影もない。紀元27年の地震の後、北側の像に亀裂が入り、早朝の温度差で巨像からきしみ音が出るようになった。当時、エジプトに来ていたギリシャ人が「ギリシャ神話の英雄メムノンが母を思って泣いているのだ」と勝手に言いだし、メムノンの巨像と呼ばれるようになったらしい。紀元200年頃に、ローマ皇帝セプティミウス・セヴェルスが修復してしまったために、その後、泣き声を聞くことができなくなった。
顔をはじめ全体的にかなり崩れてしまっているが、その崩れた顔がとても怖く、何ともいい雰囲気を醸し出している。ちょっと、プレデターに似ているような・・・

ちょっと写真が多くなるが、ぐるっと一周。
巨像の後ろ側は、フランスの調査隊(だったと思う)が発掘中で、中が見えないようにフェンスで覆われている。2008年04月25日に報じられたニュースによると、2009年中にメムノンの巨像は2体増え、合計4体になるらしい。今後、アメンホテプ3世の葬祭殿も復元されるというから、完成した暁にはもう一度訪れてみたい。

フェンスに囲まれ見ることができない、発掘現場
フェンス越しに覗いてみたところ
すぐ脇には道路が走っていて、道の向こうは土産物屋
最後にアップを2枚
順序が逆になってしまったが、王家の谷に向かう途中、ナイル川には豪華客船が並び、観光客の多さを予感させる。西側の道は、山羊の群れと農地が広がり、今まで見てきた郊外のエジプトの風景とあまり変わらない。ちょっと都会を思わせたのは、水飲み場が「瓶」ではなく水道だったところ。郊外の家の軒先の木陰には水瓶が置いてあり、焼き物から蒸発する水分の気化熱を利用して水を冷やしていた。後ほど写真が出てくると思うので、その時また紹介することにしよう。
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