2014.11.09
気がついたら熊本県に入っていた。
阿蘇神社
参道が拝殿に向かってのびるのではなく、並行にのびる横参道がある。 祀っているのは12柱の神。列挙すると… 一宮 健磐龍命、二宮 比明神、三宮 國龍明神、四宮 比御子明神、五宮 彦御子明神、六宮 若比明神、七宮 新彦明神、八宮 新比明神、九宮 若彦明神、十宮 彌比明神、十一宮 國造明神(速瓶玉命)、十二宮 金凝明神。 一から九の奇数が一の神殿 男神四柱。二から十の偶数が二の神殿 妃神四柱。
また、どう見ても寺のそれにしか見えない楼門は、日本三大楼門(鹿島神宮(茨城)、筥崎八幡宮(福岡) )の一つ。
願かけ石。
縁結びの松。とりあえずまわってみた。
古そうな狛犬。
神の泉。
米塚を右手に見ながら火口への道を走る。標高が高くなるにつれて雲行きも怪しくなる。阿蘇山火口を見たかったけど、この日は規制で通行止め。
白川水源
白川吉見神社の境内にある、毎分60トンも湧き出る水源。
阿蘇大御神御足跡石
この巨石は、江戸時代に編纂された肥後国誌に「白川乾藪堂ト云所ニ、阿蘇大御神ノ御足形ト云石アリ」と記され、この記録には「是ハ四十五尺計ノ石二、両足揃テ深サ六、七歩アリ雨天ノ節水溜ル事ナシ、不浄ノ人近ク寄レバ祟アルト云」と記されている。 平成十一年の春の発掘では、新たに女神様が発見され、この女神様の「お顔の部分には雨が降っても濡れない」と云う。又、前日雨が降って翌日晴れた日には、石の正面の上の方に、日の丸の現象が見られると云う、霊験あらたかな石である。 又、鍬の跡は足跡の位置から見て反対側に正しく対峙して、まことに妙を得ている。
阿蘇山を下って、宮崎県に入る。 国見が丘はあいにくの天気と時間の都合で割愛する。
高千穂
すでに夕方となり、この日のホテル グレイトフル高千穂にチェックイン。じゃらんで検索すると、ネットが使えて禁煙ルームがある宿は高千穂では2軒しかない。コストパフォーマンスのいいこちらのホテルに泊まった。
ちょうど11月から夜神楽が行われている。その夜神楽の一部を抜粋した「高千穂神楽」が高千穂神社境内の神楽殿で毎晩奉納されているので、そちらを見に行った。受付は19時からで、20時から1時間ほど行われる。特に予約は必要なく、受付といっても600円払って中に入るだけである。中に入ると正面の舞台の幅できれいに並び、お客さんが座っていた。
終演後、誰もいなくなった会場。
開演時間が近づくと近所の旅館が運営しているらしい小型のバスが数台到着し、綺麗に並んで座っていた所に無秩序に人が加わっていく。あちこちで座れないような隙間に「こっち空いてるわよ~」というよく見る光景が展開されていた。満席。
演じられるのは三十三番の神楽の中から「手力雄の舞」「鈿女の舞」「戸取の舞」「御神体の舞」という代表的な4番。サイトには「各集落の神楽の舞手が交代で奉納する本格的な舞が人気です。」と書いてあるが、最初の挨拶で出てきた人は「普段は百姓やっている素人ですから…」と言っていた。
最初は手力雄の舞。手力雄命(たぢからおのみこと)が天照大神が隠れている天岩戸を探し当てるところをあらわした二十四番目の舞。
鈿女の舞。天の岩戸の前で天照大神の気を引こうと天鈿女命が舞う。二十五番目の舞。
戸取の舞。手力雄命が天の岩戸を開き、天照大神が現れ世の中に再び光が戻る。手力雄の舞では白かった面が、戸取の舞では赤に変わる。天の岩戸を持ち上げるため渾身の力が入っているのを表している。二十六番目の舞。
姿を見せた天照大神。
御神体の舞。仲睦まじい伊奘諾尊・伊奘再尊が酒を醸(かも)し、飲み、酔って会場にも下りてくる。五穀豊穣、家庭円満の願いが込められた舞。二十番目の舞。
舞が全て終わると、ここでしか買うことのできない赤(火)と緑(水)の御幣が販売される。
切り絵。高千穂町のサイトによると… 中央の鳥居、子授安産豊穣の「湯襷(ゆだすき)」、自然界の中央の土徳神、四方の木・火・金・水徳神、十干十二支等の切り絵が配され、神仏習合の陰陽五行の影響がみられます…
お疲れ様でした。
ホテルの壁にも神楽の様子が。
明日は高千穂。
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