Travel Sketch
旅の記憶を写真でスケッチ
「現代のピラミッドを創る-大エジプト博物館(GEM)の挑戦」
2016.10.01 特別講演会「現代のピラミッドを創る-大エジプト博物館(GEM)の挑戦」 2016年10月1日(土)、東京文化財研究所セミナー室で行われた講演会「現代のピラミッドを創る-大エジプト博物館(GEM)の挑戦」に行ってきた。 特に参加者の条件とかなかったので、一般向けかと思って申し込んだのだが、当日会場はスーツ姿のおじさんがいっぱい。「いつ帰国しました?」とかの言葉が飛び交い、明らかにエジプトにどっぷり係わっている方々が集まっているようだ。同じように間違って(?)来てしまったおばちゃん、爺さん、お姉ちゃんを数人見つけ少し安心する。 講演会のはずが、話の中で「会議」、「シンポジウム」と次々と呼び方が変わる。 開演:13:30、主催:東京国立博物館、東京文化財研究所、国際協力機構(JICA) 当日スケジュール 13:30~13:45 開会あいさつ(東京国立博物館長 銭谷眞美) 13:45~14:05 GEM及びGEM修復センタープロジェクト紹介(JICA) 14:05~14:30 東京国立博物館及びGEMの交流・協力に関する覚書署名式 14:30~15:30 基調講演(カーレド・エル・アナニ考古大臣) 15:30~16:30 GEMの概要(タレック・タウフィクGEM館長) 16:30~16:50 質疑応答 16:50~17:00 閉会あいさつ(東京文化財研究所) 開会あいさつ GEM及びGEM修復センタープロジェクト紹介(JICA) 大エジプト博物館(GEM)完成予想図 カイロから新しく地下鉄(4号線)が開通し、30分程度で大エジプト博物館まで行く事が出来るようになるのは2023年の予定。 東京国立博物館及びGEMの交流・協力に関する覚書署名式 休憩時間にはあちこちで立ち話…何処かでお見かけした顔だなと思ったら、有名なW大教授さんも来ていた。 基調講演(カーレド・エル・アナニ考古大臣) アブシンベル神殿の発見からユネスコによる移設の話。 GEMの概要(タレック・タウフィクGEM館長) ギザの3大ピラミッドから車で約5分ほどのところに建設中の大エジプト博物館。内政が不安定なんてうまい口実があったため遅れる理由に事欠かず、日本からの追加支援も引き出せたところでそろそろ作らなければ…ということで、2018年5月に部分開館し、2022年には全面オープンの予定らしい。完成時には10万点の遺物を展示するそうだ。 スライドはアラビア語なのでちんぷんかんぷん。同時通訳さん(男性の方)は結構いい加減で語尾がいつもムニャムニャと聞き取りづらかった。 入り口の高さは40m。 ピラミッドの頂点と直線で結んだ線に沿った側面 エントランスでは14mのラムセス2世がお出迎え。メンフィス…と聞こえたような気がしたが、通訳さんの言葉にはなかった。メンフィスに横たわっているラムセス2世の巨像を立てるのなら面白いけど。 大エジプト博物館の窓から見えるピラミッド。ピラミッドも展示物の一つとしてみせる演出。 建物は4階建て。 自然光を取り入れた設計。 ツタンカーメンに関する遺物は全て展示予定。 大エジプト博物館保存修復センター 作爺さんの第2の太陽の船も発掘と同時に修復中。こちらも大エジプト博物館に展示されるそうだ。 工事の進捗状況 複雑なデザインをした屋根は2016年末に完成予定 アラベスタを使用した博物館正面は、内部からライトアップし光が透けて見える構造。 すでに39,000点の展示品が大エジプト博物館に移動済みということだった。 大エジプト博物館完成後、カイロのタハリール広場にあるエジプト考古学博物館はそのまま残し、壁画や彫刻などを中心に展示していくという事だった。 質疑応答 一般参加(?)の爺さんから、「ツタンカーメンお墓の後に見つかったネフェルタリの墓について…」なんて馬鹿な質問が出たところで退席した。 このポスターでラムセスの足下に何故かペルセポリスの人面獣神が… この博物館がオープンする頃には、安心して観光できるエジプトになっていればいいな… にほんブログ村 |
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