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エジプト旅行記 - 仕方噺 4日目 アビドス その8

2008年11月8日 アビドス(Abydos)観光 その7

王名表の通路を抜けて裏側にへ出ると「オシレイオン」がある。
オンムセティがここの水で自分はもちろん子供のケガや病気を治したりと、何度か奇跡を起こしている。今見るとかなり水は濁っていて、とても浸かったり飲んだりしようとは思えない。神の水だからと言われても、そうですか…となかなか飲む気にはなれないだろう。
話はそれるが、「転生」に載っていた話で、日本にも共通するような話を思い出した。
ある日、5才くらいの女の子が転び、頭を石にぶつけて動けなくなってしまった。オンムセティの友人が水筒から水を飲ますと意識を回復し、幸いに軽いけがですんだ。その後で、オンムセティが少女の転んだ場所に水筒の水をまき始めた。友人がなぜかと聞くと「あの子が転んだときにアク(魂)を傷つけたかもしれないから…」と答えた。
沖縄にも、転んだり、驚いたりするとマブヤ(魂)を落とすと言う話がある。後でその場所に行き、ユタなどによりマブヤ汲み(落とした魂を元に戻す)を行う風習がある。

さて、オシレイオン。
セティ1世葬祭殿からオシレイオンへ続く扉には鍵がかかっていて、警官らしい人に開けてもらい外へ出る。オシレイオンまで一緒に2人の警官がついてきた。
オシレイオンは、水没しているため中に入ることはできないが、ここの壁にも壁画がきれいに残っているようだ。セティ1世がこの地に葬祭殿を作る前から、すでにオシレイオンはここにあったという説もあるが、通説では、セティ1世がオシレイオンを作ったことになっている。セティ1世の墓は王家の谷にあるが、そこに運ばれるまで遺体はオシレイオンに安置されていたという。
丘の向こうにも駱駝に乗った警官がいる
葬祭殿の外側には、まだ修復途中?の遺跡がいくつか置いてあった。
長くなったアドビスは次回で終わり。
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