晴登雨読

山と自然を楽しみ、より良き社会を望む自由人。
飛騨 鈴鹿 大峰など日本百名山から里山まで山の魅力と美しさを記録する。

秋の谷川岳

2018-10-16 10:12:27 | 上信越の山
かつて「魔の山」と呼ばれた谷川岳。登山口となる上越線の土合駅前には谷川岳で犠牲となった5百余名の遭難者の名が刻まれた墓碑がある。途方もない犠牲者の数は日本一、いや世界一とも言われる。この「魔の山」も土合口からロープウェーとリフトを使って天神尾根からトマノ耳とオキノ耳の頂をめざすコースは多くの登山者が楽める安全な道である。10月9日、紅葉を楽しみながらこの天神尾根から双耳峰の2つの頂を目指した。
 ロープウェーの土合口駅は多くの登山者が列をなし、天神平から熊穴沢避難小屋、さらにその先の岩尾根の一帯は登山者の渋滞ができる状況だった。頂である「オキノ耳」から魔性の山を象徴する岳の東面、マチが沢や一の倉沢の紅葉を期待したが薄くガスで覆われており残念であった。
朝9時、ロープウェーの乗車口

9時15分 天神平から登山開始

登山路は紅葉の中



45分で熊穴沢避難小屋に

この先が岩尾根の連続です




天神尾根の途中「天狗のたまり場」


この先が谷川岳肩の小屋


行く手左前方にはオジカの沢の頭に連なる稜線


2つの頂へあと10分となる「谷川岳肩の小屋」に12:00到着。簡単な昼食の後「トマノ耳」をめざす。


12:20 「トマノ耳」到着


トマノ耳より、これから登るオキノ耳を望む




オキノ耳よりマチが沢や一の倉沢の谷を覗く






登ってきた谷川岳を振り返る


15時20分 天神平ロープウェー駅へ下山

上越国境・巻機山の紅葉

2018-10-12 16:07:07 | 上信越の山
 雪深い上信越国境の山々は積雪量の多さから独特の山容を持っているように思う。草原状の頂が広がり地塘が点在する山が多い。今回はその上越国境の山「巻機山」の紅葉を巡る山旅を計画した。越後上布や塩沢紬など雪深い越後の山里で織られた織物の里の信仰の対象であったところから「巻機山」と呼ばれたとのこと。
 台風25号が、日本海を北上し北海道沖へ抜けた10月7日、雨の中を前泊地の南魚沼市清水の「山の宿・曇天」へ向かった。この御宿は、民家を移築した宿とのことだが、雪国らしい極太の立派な柱や桁、框の建物に大きな囲炉裏が設けられた宿だった。
 夕食のきのこ汁を堪能して翌日の登山に備えた。
10月8日、山の紅葉真っ盛りとあって清水集落の奥「桜坂駐車場」は朝6時過ぎに満車状態だったが幸いにも登山口の近くに駐車し井戸尾根から山頂を目指した。
 五合目あたりまで急坂を上るがブナ林の見事な紅葉が広がる。さらに6合目では対岸のヌクビ沢の天狗岩や行者の滝の景観が素晴らしい。さらに7合目からニセ巻機山の山頂(9合目)にかかても灌木の紅葉が素晴らしい景観を見せてくれる。
 ニセ巻機山から避難小屋、御機屋、頂上、そして最高標高点にかけては笹原の緑と草紅葉の茶の見事な草原が広がった。
前泊の「山の宿・曇天」、囲炉裏でアユの塩焼き

井戸尾根登山口を6時にスタート

ブナ林の紅葉のトンネルがつづく







6合目からは紅葉のヌクビ沢と天狗岩の絶景

そして7合目あたりからニセ巻機山をバックに灌木の紅葉が広がる









10時20分「ニセ巻機山」到着です




さらに笹原と草紅葉が広がる道をたどって避難小屋・御機屋・巻機山山頂をめざす。

避難小屋から巻機山を望む

正面が御機屋、右が巻機山

途中の織姫の池(池塘)

御機屋から織姫の池を振り返る

御機屋の山頂標識到着

御機屋から最高地点目指す



丁度12時に「頂」に到着

頂から割引山を望む

避難小屋まで下る

下りの道も紅葉のトンネル



里山散歩 東海道自然歩道・音羽山

2018-10-04 17:39:00 | 里山散歩
 今年の夏は、台風と集中豪雨にたたられて計画した「登山」を殆ど断念せざりを得なかった。この秋は大いに期待したいところだったが出だしから岡山の「那岐山」が台風24号の襲来で断念。その台風の直後のつかの間の快晴に「里山散歩」を楽しんだ。
 今回の「里山散歩」は、京都と大津の間に横たわる「音羽山」(標高593M)に。
 10月の3日、午後2時にJR大津駅を出発、国道1号線を京都方面へ、蝉丸神社上社を過ぎれば「逢坂の関跡」、ここで東海道自然歩道に取りつく陸橋が国道を横切っている。この陸橋を渡っていよいよ「山道」に入る。先の台風21号による倒木被害の連続。さらに階段がつづく急登の道。国道の陸橋から数えて600段の階段と急坂を登り切って稜線にでてようやく平たんに。頂上へは大津駅から1時間40分で到着。展望が開け京都の市街と大津の市街、そして比叡山・比良山、琵琶湖南湖が一望の景色が広がった。

2時。JR大津駅を出発

国道を京都方面へ、名神高速をくぐり京阪電車京津線沿いに「大谷駅」方向に進む

国道1号線を横切る「東海道自然歩道」の陸橋

「逢坂の関跡」の石碑の横が「自然歩道への登り口」

陸橋から京都方面へ向かう国道

そして山道へ 台風被害の大きな倒木が横たわる。

階段の連続の急登の道が始まる

この階段が600段続く、400段目の途中表示



途中、NTTの電波塔が、この辺りは少し色づいてきた。



急登を登りきると「稜線のなだらかな道」です。この道標の奥に崩れかけた公衆トイレ



稜線から「音羽山頂上」への分岐

この当たり「台風21号」の暴風で稜線沿いの樹木の多くが倒木に


スタートから1時間45分で頂上到着。京都の市街、大津の市街、さらの比叡山・比良山・琵琶湖南湖が一望の景色が広がる
3時45分 頂上到着

びわ湖と大津市街 左が比叡山・正面が比良山、琵琶湖南湖

京都の市街、手前が山科、そして東山を超えて京都の町並、御所の緑も望める。その向こうが西山。

稜線から大津石山方面、瀬田川へと続く琵琶湖。


大急ぎで下山して4時45分に国道1号脇の「蝉丸神社」前を通過。午後の半日で「里山散歩」が楽しめた。