晴登雨読

山と自然を楽しみ、より良き社会を望む自由人。
飛騨 鈴鹿 大峰など日本百名山から里山まで山の魅力と美しさを記録する。

里山散歩 東海道自然歩道・音羽山

2018-10-04 17:39:00 | 里山散歩
 今年の夏は、台風と集中豪雨にたたられて計画した「登山」を殆ど断念せざりを得なかった。この秋は大いに期待したいところだったが出だしから岡山の「那岐山」が台風24号の襲来で断念。その台風の直後のつかの間の快晴に「里山散歩」を楽しんだ。
 今回の「里山散歩」は、京都と大津の間に横たわる「音羽山」(標高593M)に。
 10月の3日、午後2時にJR大津駅を出発、国道1号線を京都方面へ、蝉丸神社上社を過ぎれば「逢坂の関跡」、ここで東海道自然歩道に取りつく陸橋が国道を横切っている。この陸橋を渡っていよいよ「山道」に入る。先の台風21号による倒木被害の連続。さらに階段がつづく急登の道。国道の陸橋から数えて600段の階段と急坂を登り切って稜線にでてようやく平たんに。頂上へは大津駅から1時間40分で到着。展望が開け京都の市街と大津の市街、そして比叡山・比良山、琵琶湖南湖が一望の景色が広がった。

2時。JR大津駅を出発

国道を京都方面へ、名神高速をくぐり京阪電車京津線沿いに「大谷駅」方向に進む

国道1号線を横切る「東海道自然歩道」の陸橋

「逢坂の関跡」の石碑の横が「自然歩道への登り口」

陸橋から京都方面へ向かう国道

そして山道へ 台風被害の大きな倒木が横たわる。

階段の連続の急登の道が始まる

この階段が600段続く、400段目の途中表示



途中、NTTの電波塔が、この辺りは少し色づいてきた。



急登を登りきると「稜線のなだらかな道」です。この道標の奥に崩れかけた公衆トイレ



稜線から「音羽山頂上」への分岐

この当たり「台風21号」の暴風で稜線沿いの樹木の多くが倒木に


スタートから1時間45分で頂上到着。京都の市街、大津の市街、さらの比叡山・比良山・琵琶湖南湖が一望の景色が広がる
3時45分 頂上到着

びわ湖と大津市街 左が比叡山・正面が比良山、琵琶湖南湖

京都の市街、手前が山科、そして東山を超えて京都の町並、御所の緑も望める。その向こうが西山。

稜線から大津石山方面、瀬田川へと続く琵琶湖。


大急ぎで下山して4時45分に国道1号脇の「蝉丸神社」前を通過。午後の半日で「里山散歩」が楽しめた。

押立森林組合の体験ハイキングに参加しました。

2017-05-22 10:56:51 | 里山散歩
押立森林組合の体験ハイキングで押立山登山に参加しました。子供たちを含め総勢16人の体験ハイク、今回で11回目です。シカの食害防止のテープ巻きや森林機能の説明に納得。真夏日の気温でしたが山の上は涼風もあり、頂上からは湖東地方を一望できる景色や鈴鹿の新緑の山並みを堪能できるハイキンクでいた。

森林の役割を手作りの道具でもって説明を聞く。納得です。

約1時間余りの登山コース。10:00にスタートです。

藤の花・タニウツギ・ホウノキなど満開です。



松枯れ被害が目につきますが、元気な松も随所に






11時30分 押し立山頂上に到着です。
頂には三角点と南極越冬隊で有名な西堀栄三郎氏の生誕100年記念登山碑がありました。

頂上一角からは湖東平野を一望です。正面の低い山が箕作山・太郎坊山、そして霞む三上山、少し黄砂霞の向こうには琵琶湖が。

鈴鹿のど真ん中「天狗堂」も展望できます。枯死した松の左の「富士山」に似た山が鈴鹿10座の天狗堂。

直下には「湖東三山の百済寺」が、そして名神高速が


押し立山は、「押立神社」の奥宮がある

押立神社奥宮

何と、戦前の「松根油」採取の後が残っていました。松は枯れ木でしたが太平洋戦争末期、戦闘機用航空燃料が欠乏していた日本で「松根油緊急増産運動」として石油の代替燃料としての松根油を、こんな山奥にまで求めていたのでしょうか。

立派なモミの木が

植林された桧を鹿の食害から守るテープ巻きを子供たちも体験

根本から鹿が樹皮をめくる。表皮と幹の間にできる水分を含んだ被膜を食べるため幹そのものが枯死するそうである。

2時30分 全員がそろって下山。振り返っての押し立山です

秋・東京里山

2015-11-02 17:19:29 | 里山散歩
 秋の東京の里山散歩を試みた。「東京に里山?」といぶかる向きもあるが東京周辺にも「武蔵野」の面影を残す風景が随所に残っていると思い、2日間をかけて「東京の里山」を巡った。
 まず、快晴の10月26日、紅葉には今少し早い八王子の「高尾山」を訪れた。メインの表参道を避け「高尾山の植物コース(3号路)」と「森と動物コース(4号路)」を歩くことによって、高尾山が東京の「里山」であることが実感できる。
 高尾山を下山後、さらに八王子市の「長沼公園」を巡った。この公園は住宅地に攻め立てられながらも多摩丘陵の北縁に広大な「武蔵野台地」の風景を残すれっきとした「里山」である。
 もう一つ、東京都に隣接する川崎市の「生田緑地」を訪れた。この生田緑地も住宅地やゴルフ場、専修大学、明治大学に囲まれながら奇跡的に自然が残った貴重な緑地、「里山」である。

高尾山の自然散策の道
メインの表参道でなく里山を感じる自然散策の道。表参道の浄心門を左にそれて「植物コース」へ





高尾山山頂から富士山を望む

東京の里山そのもの長沼緑地
緑地公園入口の地蔵尊。後は稲刈りが終わったたんぼ


緑地公園の中は武蔵野丘陵の雑木林





緑地公園からは八王子市街が一望

奇跡的に残った川崎市の生田緑地の「里山」

生田緑地。「里山」から新宿・都心方面を望む
まさに、東京の里山と言える



秋を見つけに里山散歩・繖山

2015-10-08 14:21:15 | 里山散歩
JR琵琶湖線の米原方面行き電車が安土駅を過ぎたころに車窓の右側に里山の風景が広がる。この里山が能登川駅手前でさらに線路に近づいてくるが、これが「繖山」である。
 「繖山」は、車窓の左側の安土城址の「安土山」とともに、戦国時代、最大の山城といわれた「観音寺城祉」や佐々木六角氏の居城「佐々木城址」などが今もひっそり山中に佇んでいる。
 秋晴れの10月7日、この里山・繖山の秋を探しに稜線を能登川の「北向き観音」から安土の「観音正寺」まで往復した。要した時間は5時間だった。

猪子山・北向き観音から琵琶湖。そして比良山を一望

絶景の展望台
稜線を歩くこと1時間ほどで大きく展望が開ける「岩の展望台」がある。正面に伊庭内湖と琵琶湖、その向こうに比良山、そして南には安土城址の安土山と比叡山が遠望できる

手前の小山が「安土山」その頂に安土城が聳えていた安土城址、その先に西の湖と八幡山さらに琵琶湖を隔てて比叡山がすそ野を広げる

北には、歩いてきた猪子山とその向こうに荒神山と伊吹山が

これからめざす繖山山頂

地獄峠へ下る尾根道は、東側の湖東平野の眺望も開け、鈴鹿の山々が遠望できる
田園風景の向こうに鈴鹿の山々

小さな地蔵さんがある「地獄峠」へ一旦下る
ここで小休止してから、急登して「繖山」の頂へ、ここには2等三角点がる。

繖山山頂(2等三角点がある)

頂は樹木に覆われている。でも三上山や比叡山が遠望できる

繖山から下ると観音正寺、観音城址分岐点

日本最大の山城といわれる「観音寺城本丸跡」へ
観音寺城の本丸跡

観音城址

観音寺城の武家屋敷跡

観音寺城祉から西国32番札所・観音正寺へ

一願地蔵といもいわれる「北向き地蔵」
傍らのどうだんつつじの紅葉が美しい。

観音正寺から三上山と新幹線



新緑の里山(箕作山・太郎坊)へ

2015-05-16 20:44:01 | 里山散歩
内海に点々と浮かぶ島のように、小さな山々が点在する琵琶湖の東岸、湖東地方。これらの山は、安土山や観音寺山に代表されるように戦国期以前から多くの城や砦が築かれてきた歴史を持つ。
 その一つ箕作山は、安土山・観音寺山の東に位置し城も築かれていた。また、城址が残る小脇山と「太郎坊宮」が祀られる赤神山などと一つの山塊を成している。新緑が眩しい5月、その箕作山・小脇山・太郎坊山を散策した。

太郎坊山から延命山
山裾に広がるの市街地が東近江市(旧八日市)


太郎坊山から鈴鹿を望む
 山裾には、田植えが終わった水田と見事に実りを迎えた「麦秋」の光景が広がる


箕作山の頂上


箕作山山頂より観音寺山(きぬがさ山)と琵琶湖を望む
鉄塔の位置が「箕作城址」 、左から下る尾根が「きぬがさ山」。ここには観音寺城址がある


太郎坊山より三上山(近江富士)や比叡山を望む
右の山が小脇山、左に頭を覗かせるのが三上山、そして遠くかすむのが比良・比叡山


箕作山より新幹線
ちょうど「登り、下りの新幹線」の行き違いを遠望


箕作山と小脇山の尾根道


小脇山頂上
小脇山には三等三角点がある。この小脇山の尾根には、かつて大阪の堂島あたりから彦根・長浜にコメ相場を「手旗合図」でつたえるための旗振り台が残る。大阪方面・湖北方面が見通せる。


小脇山より太郎坊山を望む
左側の2こぶの山、前方がご神体の「赤神山」


小脇山頂上より琵琶湖・西の湖と安土方面を望む

春の花を巡る里山散歩・箕作山

2014-04-09 16:24:39 | 里山散歩
2014年04月09日(水)
 太郎坊宮の表参道は満開の桜のトンネル。これを抜けて太郎坊宮の階段から太郎坊山へ、さらに尾根をめぐうって箕作山(標高373,5m)から城址跡がある小脇山へ、そして十三仏へ下山した。
 天気は上々、満開の桜とこぶし、さらに咲き始めたやまつつじ。里山の花々をめぐる3時間の里山散歩となった。

太郎坊山と箕作山の尾根道は、多くのしょうじょうばかまが

たむしば

咲き始めたやまつつじ

太郎坊山から東近江市街をのぞむ

太郎坊山から東近江市街

小脇山から蒲生野・三上山を望む

満開の桜並木から太郎坊山を振りかえる

里山散歩 三上山

2014-03-30 22:28:52 | 里山散歩
2014年03月30日(日)
 ぽかぽかの春の陽気につられて近江富士・三上山に出かけた。国道八号線の三上神社脇の駐車場からスタート。
 国道向かいのコンビニでおにぎりとお茶を購入しいざ登山開始。表登山道から登りはじめ妙見堂跡をすぎたあたりから急坂にさしかかる。思いのほかの岩場の連続で手すりが設けられた岩場をすぎると、祠と鳥居の立ったつ頂上に出た。
 快晴とあって頂上は、家族連れや様々なグループで混雑。コンビニのおにぎりとお茶で昼食を済ませ、快晴に晴れ渡った頂上から、湖南地方の眺めや真下に走る新幹線の眺望を満喫して、裏登山道から下山した。
三上神社から三上山

三上山山頂

名神高速



真下に走る新幹線