晴登雨読

山と自然を楽しみ、より良き社会を望む自由人。
飛騨 鈴鹿 大峰など日本百名山から里山まで山の魅力と美しさを記録する。

鈴鹿八風谷から八風峠・釈迦が岳へ

2023-05-18 18:14:34 | 鈴鹿の山々
30℃を超えた5月17日(水)。鈴鹿の八風谷を遡上し八風峠から鈴鹿10座の釈迦が岳へ。この県境稜線は、シロヤシオと石楠花が満開だった。
国道421号、石槫トンネル口の空き地に駐車し、王子製紙の植林地を抜け八風谷を「八風峠」まで渓流に沿って遡行。稜線に出て八風峠までシロヤシオが満開の道でした。
 しゃくなげとシロヤシオのトンネルを抜けて稜線の道を釈迦が岳へ。
頂上は、大勢の登山者で満席。昼食を取って、下山は中峠から八風谷に下りたのですが沢道が荒廃し道間違いにハラハラしながらテープを頼りに無事下山できました。快晴の鈴鹿の稜線から釈迦が岳の絶景を満喫する山行でした。
八風谷を遡行








途中尾根道までにしゃくなげが満開








八風峠からはシロヤシオが満開


















御池岳頂上もシロヤシオが満開でした。








中峠から荒廃した谷道を八風谷へ無事下山できました。





久々の鈴鹿の御池岳

2023-04-28 16:07:25 | 鈴鹿の山々
4月27日、快晴、鈴鹿・御池岳に久々に出かけた。いま話題のバイカオウレン(梅花黄蓮)や山頂周辺のバイケイソウをパシャり、久々の鈴鹿の御池岳です。御池山頂から奥の平一帯の笹が鹿の食害で壊滅。笹保護目的の柵がらしくない光景を作っていました。

御池岳登山道でみつけた「梅花黄連」

鈴北岳・日本庭園

御池岳「奥の平」



御池岳頂上付近のバイケイソウ群落。




御池岳頂上







紅葉の鈴鹿・三池岳と「八風峠」

2020-11-12 18:54:34 | 鈴鹿の山々
織田信長が近江と美濃を行き来した街道であり、また古来より近江商人が伊勢と近江を往来した商人の街道であった八風街道。この街道の鈴鹿越えの峠が「八風峠」である。峠には「八風明神」が祀られ朱塗りの鳥居が立つ。近江側は近江八幡より八日市を経て永源寺の杠葉尾から八風谷を遡行すること1時間余りで「八風峠」に至る。
 峠より伊勢湾をめざして八風渓を下れば菰野町田光に至る。ここに八風領鎮神社がある。
快晴の10月28日に、菰野町の八風キャンプ場から三池岳をめざして急登の尾根道を登る。約2時間 20分で御池岳の三角点に着く。ここで昼食としたが、快晴のこの日、東には雪を被る「御嶽山」さらに北東には、雪化粧の白山を展望できた。この三角点から10分ほどで三池岳頂上に至る。ここから県境稜線を南西に下れば「八風峠」。
峠は、朱塗りの鳥居が目印となる。峠からは、伊勢湾や四日市・名古屋駅周辺の高層ビル群が見える。滋賀県側は、林に覆われ展望がきかない。峠から1時間45分でスタート地点の八風キャンプ場に下山した。














少し霞むが頂付近は雪をまとった「御嶽山」が望める。さらにこの日は「白山」も展望できた。


竜ヶ岳。この季節頂上付近には赤い羊が現れる。


三池岳の頂上 直ぐ北に竜ヶ岳が。






この右の山道が、滋賀県側、永源寺杠葉尾からの道。


滋賀県側の八風谷からの稜線道への出会いは、八風峠とは少しずれて北側ある。


「八風峠」到着です。朱塗りの鳥居があざやか。近年ぬり直されたか。


滋賀県側は灌木に覆われ十分な視界がないが、琵琶湖などが望める。


峠は起伏はあるが樹木も少なく広場となっている。そこに八風峠のシンボル朱塗りの鳥居がある。



















晩秋の鈴鹿・日本コバに登る

2018-11-20 10:51:42 | 鈴鹿の山々
 鈴鹿中央部の愛知川の支流、御池川の流域は「小椋谷」と呼ばれ、この谷の最奥の集落である君ヶ畑や蛭谷集落は「木地師発祥の地」とされている。
 近年は奥永源寺地域とも呼ばれている。859年(平安時代)ごろ、惟喬親王が隠れ住み轆轤(ろくろ)の技術を伝えたという伝承がある。惟喬親王は文徳天皇の第1皇子だが、母親の違う弟(藤原良房の孫)との皇位継承争いに遭い弟の惟仁親王が皇太子となり後に即位するが惟喬親王の即位は叶わなずこの地に追われたとされている。この小椋谷の木地師達が磨いた轆轤技術が日本中に広がったことから「木地師発祥の地」と言われるようになった。
 今回の登山は、愛知川が御池川と神崎川に分流する御池川の入口にあたる箕川や政所の西に聳える「日本コバ」を目指すことにした。
 僅か934.1mの山でありながら、たいそうにも「日本コバ」と、日本を冠する山名を持っている。しかも、鈴鹿に多いカタカナ表示で「コバ」と表されている。
「コバ」は、「木場(きば)」が転じたとも言われているが諸説あるようである。

登山は、「道の駅・奥永源寺渓流の里」からスタートし、愛知川沿いの「如来堂」の春日神社の参道が登山口となっている。


藤川谷を登り、日本コバの頂から尾根筋を周回して、政所に下る。



登山道は、この藤川谷を登り、数度の渡渉を繰り返し頂上に至るルートである。






途中、豹の穴や「岩や」(奇人の屈)と言われる洞窟がある。

内部は意外と広い





このあたりは、岩場もありこの岩場が「屈」となっている。




「奇人の屈」の入口。内部は意外と広い





奇人の屈の前からの展望は、一本松の向正面に竜ヶ岳が聳える。


この標識が政所からの登山ルートとの合流点。ここを過ぎれば渓流が流れる窪地・湿地が現れる。







この湿地から尾根へ抜ければ「日本コバ」934,1mの頂にでる。頂は展望があまりよくないがそれでも木間から東近江の風景が一望できる。




頂上の周遊コースの尾根道から、湖東平野や琵琶湖を望むことができる


頂上で昼食の後、頂上から中央の窪地・湿地を取り巻く尾根道を周遊するコースをめぐって、「政所」の集落へと至るルートから集落内の茶畑へ下った。



周回コースを一周してきた。右が周回コースからの道、左が「如来堂」からの道と「政所」コースの道との合流点に100mで至る。手前が「政所」へと下る道





政所集落の茶畑に下る


政所の秋。紅葉が集落をつつむ。山村集落の晩秋の風景が美しい。

鈴鹿・竜ヶ岳「満開のシロヤシオが羊の群れに」

2018-05-19 22:17:45 | 鈴鹿の山々
 満開のシロヤシオが見事でした。ことしは「しろやしお」の当たり年、緑の絨毯の笹原の中に、低灌木のシロヤシオが満開となって点々と咲き誇る模様は、まるで緑の牧草の中に羊が群れ遊ぶ様な景色です。快晴の5月15日(火)、国道421号線を走り鈴鹿・石槫峠のトンネルを抜け宇賀渓キャンプ場の有料駐車場をめざした。駐車場は朝の7時30には満車状態。さっそく遠足尾根から竜ヶ岳を目指した。遠足尾根を登ること1時間50分で伊勢湾と竜ヶ岳の展望が開ける笹原の尾根に到着した。ここから先、満開のシロヤシオが堪能できる絶景が広がった。頂で1時間ほど昼食を取り、下りは金山尾根を下山、無事、14時に宇賀渓駐車場に到着した。

宇賀渓キャンプ場駐車場からめざす竜ヶ岳 7時45分

 
登山開始1時間・8時45分に展望岩に、ここから竜ヶ岳を展望する。 


遠足尾根を登ること2時間弱で笹原が広がり頂の展望が大きく開ける尾根に到着。背後には伊勢湾が広がる


この当たりから笹原の中に満開のシロヤシオの姿が。






シロヤシオのトンネルの中を行く。








竜ヶ岳の頂をめざす道は、満開のシロヤシオの並木が続く














頂上へ続く道


登ってきた道を振り返る











竜ヶ岳頂上は笹の絨毯


頂からの御池岳


下山の道、金山尾根からも御池岳にシロヤシオのお供え


13時30分、金山尾根から魚止橋へ下山してきた。



花の百名山・藤原岳の春の花

2018-03-15 12:08:10 | 鈴鹿の山々
3月15日(木)晴れ
花の百名山の鈴鹿・藤原岳に「春の花」をもとめて出かけた。今回は、今が盛りのせつぶんそうや福寿草が登山道に咲き競う「孫太尾根」の登山道から藤原岳を目指すことにした。
三岐鉄道の伊勢治田駅あたりの国道306号から吉川沿いに甘露寺を目安に集落に入り、集落の最奥に墓地と水源地があるが、ここが「孫太尾根登山口」となっている。
20台程の駐車スペースがある。
 8時50分に登山開始、植林された林地を1時間ほど進むと石灰岩の露出した尾根道に至るがここのあたりからせつぶんそう・タチツボスミレ・ミスミソウなど春の花が出迎えてくれる。せつぶんそう・ミスミソウを堪能しながら更に尾根を詰めると2時間で標高834mの草木、さらに30分程で935mの多志田山に至るが、この辺りにはまだまだ残雪が残る。そして再び石灰岩の露出する岩尾根となるあたりから鮮やかな福寿草が迎えてくれる。
頂上に至る最後の登りは石灰岩のごつごつした岩尾根、ここを10分程つめて藤原岳の頂上台地に到着した。

孫太尾根登山口(20台ほどの駐車スペース)

林地の登山道


石灰岩が露出する尾根道からタチスボすみれ・ネコノメソウが

ネコノメソウとタチツボスミレ


さらに進むと丸山あたりの石灰岩の尾根道にせつぶんそうやミスミソウ・ヒロハノアマナ

ヒロハノアマナ




せつぶんそうとミスミソウ

ミスミソウ

せつぶんそう



せつぶんそう

せつぶんそう


せつぶんそう






右手側のはこれから目指す藤原岳の頂が。


その藤原岳、無残に削り取られたセメント工場の石灰岩の採掘現場


標高834m 草木


標高965m 多志田山


これから目指す山頂


福寿草が出迎える尾根道

色鮮やか

石灰岩の隙間から福寿草










頂上への石灰岩の岩尾根


岩尾根を登りきると頂上大地へ、その先に藤原山荘が


頂上台地から藤原岳の頂き


そして頂上から登ってきた孫太尾根と竜ヶ岳を振り返る

冬ばれの鈴鹿・綿向山の大展望

2018-01-14 11:10:09 | 鈴鹿の山々
冬の絶景、山頂一帯の樹氷を求めて1月12日(金)鈴鹿・綿向山をめざした。麓に雪はないが頂上付近は雪化粧。樹氷を期待して西明寺の登山口駐車場を8時40分に出発した。
冬ばれの快晴、気温は氷点下?。凛とした空気の杉林の登山道を歩くこと1時間10分で三合目へ、このあたりから踏み固められた雪道となってアイゼンを装着。7合目の「行者のコバ」あたりからはブナ林となり本来なら「樹氷の絶景」が広がる。しかし、今日は樹氷の姿は無い。至極残念。7合目からの冬道を直登して頂上をめざす。いつもは8合目・9合目あたりは樹氷のトンネルだが今日は冬枯れの林を抜けて11時20分、綿向山頂上に到着。
 「樹氷の姿」は無いものの綿向山山頂は「冬ばれの快晴」で360度の大展望が広がった。昼食・コヒータイムの後、竜王山・イハイガへと続く尾根道へ。この尾根道からは湖東・湖南の平野の街々と琵琶湖が一望のもとに広がり、その向こうに雪景色の比良の峰々や高島の山々が展望できる絶景が広がっていた。

9時、ヒミズ谷出会小屋


三合目あたりから雪道。アイゼンを装着。


12時20分「5合目小屋」、ここからの展望良好


良く締まった雪道・7合目「行者のコバ」をめざす


8合目・9合目に「樹氷」の姿は無いものの陽の光が差し込む急斜面




11時20分 綿向山山頂到着。3グループが既に昼食中。


頂上からは360度の大展望
 東・眼前に冬化粧の「雨乞岳」と鈴鹿の槍「鎌ヶ岳」




 南は、四日市方面とその先に光る伊勢湾が広がる


北は、雪化粧の伊吹山・霊仙岳、そして御池岳

御池岳・藤原岳


雪化粧の伊吹と霊仙


頂上でのコヒータイムの後、竜王山・イハイガへと続く尾根道へ・琵琶湖と比良の大展望


幸福の根曲がりのブナ


イハイガへの尾根道は、近江盆地と琵琶湖・雪景色の比良山の絶景
湖南地方の三上山・比叡山と琵琶湖を一望


湖東平野と琵琶湖・比良山を一望






東近江市の市街一望


蛇行する愛知川、荒神山と琵琶湖・高島の山々


びわ湖に浮かぶ、雪げしきの比良・高島トレイル




冬ばれの絶景・大展望を堪能して下山へ
イハイガへの尾根道から綿向山山頂への尾根道を振り返る


綿向山へ引き返す



福寿草の藤原岳へ

2017-04-04 16:42:48 | 鈴鹿の山々
福寿草が見られる「花の100名山」鈴鹿・藤原岳へ
今年の鈴鹿は例年よりも残雪が多く、福寿草もまだ雪の中と思ったが日当たりのいい尾根道は今が盛りの見頃でした。
4月3日、快晴の中、午前8時30、大貝戸の表登山道から藤原山荘をめざした。スタートから2時間弱で8合目に到着、このあたりから積雪となり軽アイゼンを装着。例年より積雪量が多く冬山気分を味わいながら冬道を通って午前11時30分に山荘に到着。9合目あたりの尾根道は雪が解け「福寿草」が見事な見頃でした。山荘で30分程の昼食を済せた後、天狗岩方面をめざしてスタートした。
 藤原岳の天狗岩からは、雪をかぶった俊峰の姿をした藤原岳や冬の鈴鹿山脈360度の大パノラマが堪能できました。

冬の鈴鹿山脈・藤原岳360度の展望

2合目、この辺りにもあったせつぶんそう。

5合目、この当たりから山頂が見える

8合目からは雪道。今年は例年になく雪が多い。4月に入っても冬道。

雪崩の危険地帯でもある。高校生の雪崩事故のニュースを思い出しながら慎重に雪道を登る。

9合目。この辺りに「福寿草」が、今が見頃でした。







バイケイソウも新芽を出して、これから盛りに。







藤原山荘直下の最後の登り

藤原山荘到着。昼食の後「天狗岩」目指して出発

右手の霊仙が

天狗岩への道は雪道。

天狗岩直前の雪の尾根。

そして、御池岳が眼前に。御池岳の「ボタンブチ」と左の俊峰が「天狗堂」

天狗岩から藤原岳頂を望む

藤原岳

そして御在所や雨乞岳、綿向山

天狗岩を後に、霊仙を背に歩む登山者





樹氷の華咲く、冬の鈴鹿・綿向山へ

2017-02-05 11:07:18 | 鈴鹿の山々

2月4日(土)快晴の中、樹氷を期待して綿向山をめざした。1月の23日から4日間、休みなく降り続いた雪は東近江地方に記録的な積雪をもたらした。湖北の長浜あたりよりも多い。
若狭湾から吹き込む雪雲は、湖西の山々を超え、びわ湖を隔てた湖東地方吹き込む。その流れによって湖北・長浜よりも積雪量が多くなることが度々ある。原発事故時の放射能汚染も、この流れに乗ってもたらされる可能性が極めて大きい。
 綿向山周辺も残雪が多く残っており、いつもの登山者駐車場も満車。周囲の町道や県道にまで百台近くの登山者のマイカーが溢れていた。
 9時30分、県道脇に車を止めて登山開始。7合目の「行者のコバ」あたりから樹氷があらわれ期待の頂上は登山者でにぎわっていた。頂上からは正面に雪をかぶった雨乞岳、鎌ヶ岳、北には霊仙や伊吹山が、さらに飛騨の御嶽や乗鞍が薄らと望めた。
 頂上で簡単に昼食を済ませ、イハイガ・雨乞岳へと続く尾根道を暫く辿った。尾根は例年になく大きな雪庇が張り出し「冬山」の気分を味わえた。この稜線からは、雪景色東近江市、近江八幡市街、さらに琵琶湖や比良山が一望できた。樹氷と雪景色を満喫できる登山となった。
http://4travel.jp/travelogue/11213504#photo_link_47409304

5合目小屋から日野の町


7合目あたりから期待の樹氷が








頂上直下の樹氷のトンネル


綿向山頂上からの賑わいと展望
 頂上は、多くに登山者で混雑。快晴の中で展望は素晴らしい。正面には雨乞岳、槍のように尖った鎌ヶ岳、さらに、この日は乗鞍や御嶽まで展望。








イハイガ 雨乞岳への尾根道は雪庇が現れ冬山の様相
雨乞岳への尾根道は雪庇が現れ冬山の様相、この尾根からは東近江、近江八幡の市街やびわ湖、比良山を一望できた。






尾根道には雪庇が生まれ、よく見ると雪崩の跡が













鈴鹿10座 秋の銚子が口へ

2016-11-13 23:15:42 | 鈴鹿の山々
鈴鹿10座に選定された「銚子ヶ口」

鈴鹿10座に選定された「銚子ゲ口」。登山口の看板にまで「銚子が口岳」と「岳」を付して表記されているが正式の名称は「銚子が口」である。鈴鹿のほぼ中央に位置し鈴鹿中部の主脈の山々が一望できる山である。今回の山行は、国道421号線の石槫トンネル手前の「杠葉尾」集落の登山口から植林された林地を延々2時間ばかり尾根を登りつめるコースをとった。この登山道は「銚子が口」の東峰、本峰、中峰、西峰から大峠を経てクラシ・イブネ、そして杉峠に至る縦走路となっているが、今年5月に逆コースを辿ったが縦走ができずじまいだったので、今回は逆コースから「銚子ゲ口」の各峰をまわり、さらに鈴鹿山中の神秘の池となっている「水船の池」を訪れた。
 山道では「秋」があちこちで顔を出していた。
銚子が口登山口 永源寺の国道421号沿い、杠葉尾町集落

銚子が口への稜線を目前の自然林


銚子が口から湖東平野・東近江市街・琵琶湖を一望

眼下には、永源寺ダムが

鈴鹿の神秘の池「水舟の池」、標高は1000M近い


銚子が口から三重県側を展望。釈迦が岳と桑名・伊勢湾を一望

東峰より左から御池岳、藤原岳、竜ヶ岳


銚子が口の頂上 
ここからは展望が利かない。

銚子が口 稜線の秋








「鈴鹿の神秘」といわれるだけある「水舟の池」

新緑の鈴鹿 イブネ クラシ

2016-05-01 13:07:55 | 鈴鹿の山々
かつて織田信長が尾張と都を往来する間道として利用した「千草街道」は、愛知川支流「渋川」沿いを縫うように杉峠へいたる渓谷の道である。いま、この古道は山桜も散り新緑のトンネルが渓流に映える見事な渓谷美をつくっている。
 この「千草街道」を杉峠まで至り、そこから鈴鹿の山々に多い「カタカナの山名」の山、"イブネ"と"クラシ"さらに時間が有れば"ダイジョウ"をと思い快晴の4月30日、軽トラックで甲津畑集落の岩ケ谷林道登山口を目指した。甲津畑には信長の「馬掛けの松」が残る。林道入口の空き地に駐車し、8時20分杉峠めざし登山をスタートさせた。

登山道入り口の岩ケ谷林道口
途中までは整備された林道がづづくが、かつて織田信長が狙撃された「隠れ岩」や真宗の中興の祖・蓮如が避難した旧跡がなどが残る古道である。










































冬の鈴鹿・藤原岳

2016-02-14 16:22:25 | 鈴鹿の山々
福寿草・せつぶんそうなどの早春の花々が見られる「花の山」として人気の鈴鹿・藤原岳。
今はまだ雪に覆われている藤原岳の「冬山」を楽しみに、快晴となった2月3日の節分に藤原岳をめざした。
午前9時、大貝戸の表登山道から藤原山荘をめざし、山荘で昼食の後、展望台と天狗岩を回って大貝戸の登山口へ下山することとした。
スタートから2時間弱で8合目に到着、このあたりから積雪となり、アイゼンを装着したが例年より積雪量は少なく、冬道を通って12時30には山荘に到着した。
昼食後、藤原岳の山頂台地をめぐり、展望台と天狗岩あたりでは冬の鈴鹿山脈の360度の大パノラマを堪能できた。

冬の鈴鹿山脈・360度の展望

8合目あたりからの積雪
ここで一応、アイゼンを付け冬道を直登する。積雪多い時は雪崩に注意の標識がある。

12時30分、藤原山荘に到着
藤原山荘から展望台を望む。山荘には新しいトイレが完成していた。


昼食後、藤原岳展望台をめざす
途中、雪面に太陽が反射し気温も上昇、風もなく気持ちの良い冬山登山。




展望台からは360度の冬の鈴鹿のパノラマ
北の正面には御池岳の雪をかぶった頂上台地がすぐ近くに
右手が藤原岳の最高地点・天狗岩




藤原山荘の立つ山頂台地越しに見る伊吹山・飛騨の山々
右下に山荘が見える

ピラミダルな天狗堂

名古屋駅前の遠望です。



2016冬  綿向山の霧氷

2016-01-14 20:44:24 | 鈴鹿の山々
綿向山の霧氷樹
 大寒らしく冷え込んだ1月13日、鈴鹿の山々の頂が冠雪した。14日の朝は、冷え込みとともに快晴の青空が広がっていたので、綿向山の霧氷樹を期待して日野町の綿向山山麓へ車を走らせた。
 10時30分、山麓の御幸橋駐車場を出発し表参道から頂上をめざした。
 7合目の行者のコバあたりから薄らとした雪景色となり、冬道を直登して頂上をめざすと途中から見事な「霧氷の林」となった。この斜面は、丁度、綿向山の北西斜面であり霧氷が見事に張り付いていた。
霧氷の林

















鈴鹿・天狗堂の秋

2015-11-08 21:12:15 | 鈴鹿の山々
鈴鹿山中に「天狗堂」と言う珍しい山名を持つ山がある。最近、広大な鈴鹿の山域を市域とする東近江市が、市内の標高千メートル級の特徴ある山を「鈴鹿10座」として選定した。
 鈴鹿最高峰の御池岳や琵琶湖を望める御在所岳、コケの絨毯が広がるイブネ、シロヤシオの眺望が広がる竜ケ岳、花の山・藤原岳などとともに、この「天狗堂」を含む10座を選定した。
 「天狗堂」は、鈴鹿のほぼ中央部、愛知川支流の御池川を挟んだ「御池岳」の対岸に位置する標高988mの峻峰である。今回は、「天狗堂」へは東近江市の木地師の里、君ヶ畑の大皇器地祖神社の参道からの登山道を急登し、尾根道に至り天狗堂からサンヤリ(958.1m)へ、そして天狗堂へ引き返し、御池林道に下るルートを山の会のメンバーとともに歩いた。鈴鹿の見事な紅葉が堪能できる山旅だった。

木地師の里・君ヶ畑の大皇器地祖神社の参道から出発

神社境内の奥を登ると幽玄な森林
紅葉の中を行く。しばらくすると「急登」の登山道になる。
朝からの雨で道が滑ること滑ること。


天狗堂山頂直近の展望岩。眺望がすばらしい


登ること2時間で天狗堂山頂に到着




展望岩からは御池岳・藤原岳・竜ヶ岳など鈴鹿の主稜線の山々を一望

サンヤリの頂は、標識はありますが眺望は望めません。

下草の紅葉が美しい植林の尾根道

サンヤリからの戻りに見上げる「天狗堂」

天狗堂からサンヤリの尾根道はシャクナゲの大群落
サンヤリへの尾根道はシャクナゲの大群落地。春が楽しみ


サンヤリから天狗堂を経て御池林道へ下山
御池林道へ下山。御池川も紅葉の盛り

鈴鹿・竜ヶ岳、満開のシロヤシオを期待して

2015-05-22 19:11:42 | 鈴鹿の山々
満開のシロヤシオを期待したが、残念 
 
 5月21日、満開の「シロヤシオ」の景観を期待して鈴鹿・竜ヶ岳をめざしたが、今年は、裏年らしく花を付ける木々は僅かで白い子羊の群れは見られなかった。
 それでも緑の絨毯を引きつめた竜ヶ岳の頂上一帯には「緑の子羊」が群れる絶景が広がっていた。

快晴・強風の中 宇賀渓を出発
7時45分、宇賀渓キャンプ場を出発し遠足尾根から竜ヶ岳頂上をめざした。植林された樹林の中のつづら折れの登山道を約1時間ほど進む。

展望台からは竜ヶ岳の頂が望める
林地の道に突然岩尾根が現れるがここが展望台(展望台 634M)。
ここからは竜ヶ岳の頂が望める

遠足尾根と新道分岐
遠足尾根の主稜線に出た地点が新道との分岐。この当たりから広葉樹の林となって新緑がすがすがしい。ここまで宇賀渓から1時間30分

しばらくは緑のトンネルがつづく

緑のトンネルを抜けると視界が一気に広がる。
竜ヶ岳の頂と伊勢湾が視界に広がる。



シロヤシオのトンネルが続くが
笹原の中にシロヤシノ群落のトンネルが続くが、残念ながら花を付ける樹木はほとんどない状況。

それでも白い花を付ける樹木がちらほらと
数少ない花を付けたシロヤシオの木。樹間から見える山容が御池岳

真っ赤なヤマツツジの満開が見事





藤原岳・御池岳を望む

竜ヶ岳頂上まであと一息

竜ヶ岳頂上到着
午前11時10分 約3時間で竜ヶ岳頂上に到着。眼下に広がるいなべ市とその向こうに伊勢湾。そして西には滋賀の風景。

石槫峠から長尾滝、五階滝を経て宇賀渓へ
 下山は、石槫峠から長尾滝まで下り、中道登山道を五階滝・燕滝・魚止滝を経て宇賀渓へ下るルートを選んだ。気持ち良い稜線を下るが、向こうに見えるのは滋賀県側。

途中の重ね岩
 石槫峠へ続く尾根道にある重ね岩。峠までの中間地点。頂上を12時に出発し石槫峠へは13時に到着。

つづら折れの旧国道421号の石槫峠


長尾の滝
この滝の巻き道は、鉄梯子となっている。



長尾滝・五階滝・燕滝をへて宇賀渓駐車場へ
石槫峠から暫くは旧国道の舗装道を下るが、途中で「長尾滝」への案内がありここから谷へと下る。
渓路は、幾度となく渓流を渡る
しかし、矢印のような標識が少なく判然としないので数度迷う。迷い道に注意。



無事にスタート地点の宇賀渓の駐車場に帰着しました。