晴登雨読

山と自然を楽しみ、より良き社会を望む自由人。
飛騨 鈴鹿 大峰など日本百名山から里山まで山の魅力と美しさを記録する。

赤岳・横岳・硫黄岳の山旅

2015-08-23 14:55:26 | 八が岳
 苔むす原生林の登山道を抜けて、八ケ岳の主稜線を赤岳から横岳の岩峰郡を巡ってさらに硫黄岳に至る八ケ岳の縦走をした。
初日は、長野県原村の八ケ岳中央高原・美濃戸口から南沢を遡って行者小屋へ、そこから地蔵尾根を攀じ登って赤岳展望荘をめざした。
 2日目の天候は晴れ、早朝の赤岳展望荘(標高2722m)からは見事な御来光が拝め、さらに赤岳の肩越しには朝焼けの雲海の中に富士山が浮かび上がった。朝、赤岳展望荘から赤岳頂上を往復した後、赤岳から横岳・硫黄岳をめざす八ヶ岳の主稜線を縦走した。
 赤岳頂上からは、南アルプスの主峰・北岳や甲斐駒岳。西から北にかけて御嶽山や乗鞍や北アルプスの山々が一望できた。
 この縦走路は、岩場の鎖場・梯子が連続する険しいルートであるとともに横岳から硫黄岳に至る稜線は「こまくさ」の大群落が広がってる。
 縦走は、硫黄岳から赤岩の頭から赤岳鉱泉の山荘へ下って、ここで2泊目の宿を取った。
 3日目は、赤岳鉱泉から北沢を下り、今回の縦走の出発点となった美濃戸の登山口に到着し、八ヶ岳山荘の日帰り湯を楽しんで3日間の山旅を終えた。

苔むす原生林の中を行者小屋へ

横岳の岩峰が覆いかぶさる「行者小屋」
行者小屋からは横岳の岩峰が望める。岩峰群は、奥ノ院や三叉峰、そして大同心、小同心が望める。

急登をつめれば地蔵の頭へ

雲間に少し見えるのが後にしてきた「行者小屋」

稜線から南を望む。
左の峰が八ケ岳の主峰の赤岳、その右が阿弥陀岳、中央に遠望できるのが南アルプスの北岳、甲斐駒岳。

稜線に出れば360度の眺望が開ける
稜線から北を望む。横岳の各岩峰と硫黄岳方面、左に突き出た岩峰が大同心、小同心。

岳展望荘(標高2722m)からのご来光
8月19日の日の出。ちょうど甲武信ヶ岳の方面から日が昇る

朝焼けの雲海に浮かぶ富士山

赤岳山頂(2899m)からの眺望
赤岳山頂から北アルプスを望む。槍ガ岳、穂高岳、乗鞍岳が望める。

赤岳山頂から横岳・硫黄岳を望む
右の山小屋が赤岳頂上荘。続く稜線は横岳、硫黄岳、その先は北八ヶ岳の天狗岳。

横岳・奥ノ院頂上

八ヶ岳・横岳周辺の花畑は、こまくさの群落が

横岳・三叉峰(2825m)より富士山を遠望

硫黄岳山頂を望む
硫黄岳より赤岩の頭まで下山し、硫黄岳を振り返る。硫黄岳山荘から硫黄岳への道案内の9個のケルンが辛うじて稜線に見える。

「赤岩の頭」から今日歩いてきた赤岳・横岳の稜線を振り返る
ここからは、大同心、小同心の岩峰がよく見える。

赤岳鉱泉の山荘
2日目の宿となる。気持ちの良い「風呂」が楽しめ、登山の疲れが吹き飛ぶ山小屋である。

昨日出発した美濃戸口に、無事辿りついた。
右の道が「行者小屋」から赤岳への道、左が北沢「赤岳鉱泉」から硫黄岳への道。

京都下賀茂神社・糺の森の古本市

2015-08-16 09:20:13 | 書籍・読書
夏恒例の「下賀茂・納涼古本まつり」が、京都市下賀茂神社の参道で開催され昨年に続き出かけた。
 何十張りもの古書店のテント店舗が並び様々なイベントも開催され、古書や専門書から漫画や文庫本、辞書さらにはCDからポスター・手紙・はがき類等を含む一大古書市である。
 開催期間は8月11日から今日、16日(日)までである。ライブイベントやたべもの屋台もあって見て回るだけで1日はかかる。気に入りの古本を物色するならさらに時間がかかりそうだ。
 「糺すの森」の緑陰で買った古本を広げて豊かな時間を楽しむのもいいものである。

下賀茂神社の参道
古書市のメイン通り

緑陰の書店
 お気に入りの本を見つければ、糺の森の木陰で読書をゆっくり・のんびり楽しむことも出来る古書市です。



謡曲本
絵本やまんが・CDも
 絵本コーナーやまんが・CDなどもあって、家族連れでも楽しめる。



東北の200名山・栗駒山

2015-08-05 16:02:53 | 東北の山
 台風一過の7月29日(水)、岩手・宮城・秋田の三県に大きくすそ野を広げる東北の200名山、栗駒山への山旅を楽しんだ。
 栗駒山は、1628mと高くはないが、広大な山麓を広げる東北を代表する200名山であり、そのすそ野を含め至る所に温泉を湧出させている。
また、多くの人の記憶に新しいが東北大震災の3年前の平成20年に起きた「岩手・宮城中央地震」の震源域でもあり「山体崩壊」など大きな被害のあった地域でもあり今もってその傷跡が残ってる。
前日に岩手県一関市の厳美渓の「かんぽの宿」に宿をとったが、この宿の露天風呂からは、どっしりとした栗駒山の姿が正面に遠望できた。

早朝の厳美渓から栗駒山を望む。中央の山並みが栗駒山

登山のスタートは須川高原温泉
大きな岩の左のどっしりとした山が栗駒山。

豊富な湯量を誇る須川高原温泉(露天風呂の前にて)
写真中央の「白い」部分が湯の噴出口で、硫黄が白く見えている
登山のコースは、名残が原の湿原を抜けて自然観察路から頂上を目指した。めざす頂上の方向

登山コースから須川高原温泉と駐車場を望む。

栗駒山山頂に到着


民話の故郷・薄雪草の早池峰山へ

2015-08-02 16:20:43 | 東北の山
 東北・北上高地の最高峰・早池峰は日本でも屈指の高山植物が咲き誇る花の山である。是非一度は訪れてみたい山として多くの登山者の憧れとなっている。特に、この早池峰を有名にしているのは、ヨーロッパアルプスのエーデルワイスに一番近いとされる「ハヤチネウスユキソウ」が咲くなど固有種や稀少種の花が入れ替わり湧くように咲く花の山だからである。
 同時に、日本の民話の故郷・遠野地方の信仰の山としても有名である。また、「はやちね」という、その山名も魅力的である。
 台風12号が九州・玄界灘で熱低に変わり、まずまずの天候となった7月27日、福井の敦賀港をフェリーで出発、秋田港から岩手の早池峰山麓の河原坊の登山口を目指した。 

信仰の山 早池峰
秋田港からマイカーで、3時間余りをかけて9時過ぎに登山口の「河原坊」についた。ここからコメガモリ沢を上りつけて頂上をめざす。


コメガモリ沢から尾根道で休憩

「頭ご離」の直下の溶岩

ハヤチネウスユキソウ

ハクサンシャジンと早池峰ウスユキソウ

ミヤマナデシコ


イブキジャコウソウ

急登を3時間、登りつめて頂上



大きな一枚岩を梯子階段で下る
8合目、鉄梯子で一枚岩の岩場を下れば、小田越までなだらかな尾根道となる

16時10分 「小田越」に下山
午前10時に河原坊の登山口を出発し13時10分 早池峰頂に到着。途中少しの雨に遭ったものの無事16時10分 小田越に下山することが出来た