『待ちつづける少女』
心がふるえる、という名言が生まれた回。
依頼人は男性、という異色のタイプに入る。
その依頼人の男性・萩尾直行と、獠とが繰り広げる演技はまさに迫真。
また、獠が声帯模写の才も持ち、声に限ってはほぼカンペキな変装可能という設定も加わる。
公衆電話にダイヤル式とプッシュホン式が混じっているという流れには、
連載当時の時代性が感じられる。
ただ、念のため説明すると、本当はプッシュホンでも音階から
番号を知る事も理論上可能であり、獠の五感ならば対応できるのでは
とも思われる。
以上、ミステリ的には興味深い展開である一方、
メインキャラのやり取りは、まだ粗が多い。
作者としては、獠を中心とし、香&さやかの二人という、
三角関係を確立したかったのだろうと推察される。
だからこそ、さやかはサエバアパートに転がり込んだ。
が、結論から言って、この路線は失敗した。
その証拠に、さやかは次回から、説明なくフェードアウトしてしまう。
いわゆるAセクシャルの属性も併せ持つ香には、
未成年のさやかは明確な対立項たり得なかった。
香と対角線を結ぶキャラには、もっと明確に異なる属性が必要だった。
そのアンサーを求める期間が、今後しばらく続く。
それでは。また次回。
心がふるえる、という名言が生まれた回。
依頼人は男性、という異色のタイプに入る。
その依頼人の男性・萩尾直行と、獠とが繰り広げる演技はまさに迫真。
また、獠が声帯模写の才も持ち、声に限ってはほぼカンペキな変装可能という設定も加わる。
公衆電話にダイヤル式とプッシュホン式が混じっているという流れには、
連載当時の時代性が感じられる。
ただ、念のため説明すると、本当はプッシュホンでも音階から
番号を知る事も理論上可能であり、獠の五感ならば対応できるのでは
とも思われる。
以上、ミステリ的には興味深い展開である一方、
メインキャラのやり取りは、まだ粗が多い。
作者としては、獠を中心とし、香&さやかの二人という、
三角関係を確立したかったのだろうと推察される。
だからこそ、さやかはサエバアパートに転がり込んだ。
が、結論から言って、この路線は失敗した。
その証拠に、さやかは次回から、説明なくフェードアウトしてしまう。
いわゆるAセクシャルの属性も併せ持つ香には、
未成年のさやかは明確な対立項たり得なかった。
香と対角線を結ぶキャラには、もっと明確に異なる属性が必要だった。
そのアンサーを求める期間が、今後しばらく続く。
それでは。また次回。