好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

EP55 ミック・エンジェル編(JC第32巻)考察。

2024-01-24 | 『シティーハンター』原作考察
『おかしなふたり!!』

今エピソードから『シティーハンター』は、連作状態に入る。
この時期の作品を未読の方は、今エピソードから最終回まで一気に読む事を強くお勧めする。
(厳密には、前回の『野上唯香編』から続けるとなお良い)

さて今回の事件は、原作勢としては必読である傑作の一つ。
ストーリー最後のレギュラーキャラと呼ぶべき、獠の親友・アメリカ人のミック・エンジェルが登場、活躍するのだ。

獠に匹敵する有能なスイーパーにして女好き。
一つ違うのは、ミックは積極的に香にモーションをかけた事。
結果、『浦上まゆ子編』などで起こりかけた、「香を挟んだ三角関係」がついに勃発。

ずっと獠に護られていた香が、自ら獠を護ると決断する一方、獠は長年の逡巡に、彼なりの結論を下す。

が、ラストはやっぱり、締まらない。
まさか、口八丁手八丁の獠が、肝心要の場面で台詞を言い間違えるという消化不良でおわってしまう。

なお、余談ながら。
このエピソードは原作に詳しくない人、つまりはアニメ勢に知名度が低い、不憫な立ち位置にある。
原作以外でミックを知る方法は今のところ、ボイスドラマ版か宝塚版しか存在しない。
似た構造のアニメオリジナル『ロバート・ハリスン編』もある以上、『ミック・エンジェル編』のアニメ化は厳しいと考えざるを得ないだろう。
将来、この余談の段落が追記修正される事を個人的に願ってやまない。

それでは。また次回。

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