好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

EP53 野上唯香編(JC第31巻)考察。

2023-11-26 | 『シティーハンター』原作考察

『獠と恐るべき似た者姉妹!!』

『シティーハンター』原作ファンなら必読、と言っても過言でないだろう。
今回のゲストキャラは、あらゆる意味で「テコ入れ要員」。
冴子に続く麗香に続く、野上姉妹の三人目。
注目すべきはその年齢と、職業。女子高校生にして、第一線で活躍中の少女小説家。

周囲を利用しようとする口八丁手八丁は姉たち同様。
姉たちの捜査についてを創作に反映、というより、そのまま使っているのは色んな意味で問題があるように思える。

そんな唯香は、獠&香に護られる中で、10代の視点から、二人の関係について率直に疑問をぶつけていき、ついには獠から香への感情を、具体的かつ客観的に断罪する。
「自分勝手」「わがまま」「卑怯」と。
ここまで獠の心境に踏みこんだ登場人物は、他に恐らく教授くらいしかいないのではなかろうか。

かくて本心を露わにされていった獠は今回の終盤、ある事情で大幅に弱体化する。
連載初期にあった超人性は、ほぼ失われ、“普通の人”としての側面が強調される。
いつものように?唯香をさらわれた時も、獠一人では立ち向かえない。
そこで獠は香と共に、奇抜な案でピンチを超える。
その詳細は、ここでは敢えて伏せよう。
万一、未読の方は、是非とも原作を読んでいただきたい。

それでは。また次回。


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