実写版『銀魂2』のDVDを見る。
(『1』の方が好みでした。)
他メディア作品からの実写映画化にあたって、設定変更というのは避けられない。
キャラが違ったり展開を端折ったりなどという事には、私は或る程度免疫がついている。
むしろ、【原作と変えた設定でどうやって作品を成立させるか】という点が、
翻案する側の腕の見せ所だと思う。
残念ながら、本作はその点において、失敗している。
土方が謎の機械に洗脳されて弱虫な性格に切り替わってしまったというが、
それなら何で帯刀は続けてるのか。武器が怖くないのか。
その後、勇気を出して抜刀しようとしたのが、何故か鞘が抜けない。
ああやっぱり摸造刀の類なんだ、そういうギャグで落とすんだと納得してたら、
いざ抜いたら通常の真剣だったのを見た時、我知らず再生を止めてしまっていた。
……何かがオカシイ。
取り急ぎ調べて確かめて、嫌な予感は的中。
そう、原作の設定なら、刀に宿った別人格なり、土方の無意識的自己暗示なりで、全てすんなり説明できるのに。
話を簡略化させようと設定いじっておきながら、辻褄が合わないまま放置する意図が、分からない。
気を取り直して、止めた続きから最後まで見て、出演陣の熱演には惹かれたものの、脚本の粗が気にかかって集中しきれなかった。
整合性の取れてない作品は、個人的にダメ、なんです。
それでは。また次回。