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好事家の世迷言。(初代)

※はてなブログ『好事家の世迷言。(続)』へ移転計画中。

調べたがり屋の生存報告です。

『鬼滅の刃』の映画を見ました。

2020-11-13 | 物語全般
映画『鬼滅の刃 無限列車編』を劇場へ見に行く。

説明不要。
特典配布の谷間の時期(=空いてる)を狙って、流行に乗ってみた。

なお、私は、当ブログ閲覧の方ならご承知だろうが、吾峠作品は読切時代からジャンプで既読。
(伊之助が好きです)
原作至上主義者ゆえに、実はアニメ版をじっくり見たのは初体験。
因みに今回は、私同様に原作既読の人と、予備知識ほぼゼロで付き合ってくれた人とで鑑賞。

すれっからしの感想を述べれば、このアニメは、制作スタッフに本当に恵まれたんだと思う。
原作全体を俯瞰して、戦闘場面などの分かりにくい部分を補強し、心理描写などの訴えたい部分を丁寧に掘り下げている。

随所に、特に序盤は笑い所を散りばめて、そして終盤は怒涛の迫力。
ごっこ遊びしたくなる子供から、時代劇に飢えてる年配まで劇場へ行く大ヒットになるのも納得。

予備知識ほぼゼロだった友人は見事、煉獄さんファンになって大泣きしてました。
最後、お母さんとの再会で感極まったとの事。
かく言う私自身も、よもやオリ展開で、原作と違う決着になるんじゃないかと引き込まれてた。
良い物語は、ネタバレ知ってても楽しめるものです。
映画館に通うシュミも、ずっと続けていきたいな。

それでは。また次回。

歌い、踊る。黒ずくめの男たち。

2020-10-22 | 物語全般
映画『ブルース・ブラサース』のDVDを見る。

地元映画館の旧作リバイバルで見逃した作品の一つ。
因みに、映画タイトルは「ブラサー“ ス ”」なので注意。

黒ずくめの男たちが歌って踊ってる映画があったという事だけは記憶にあった。
見終えて、ある意味、後悔した。

やっぱコレ劇場で見るべきだったな。

この作品は、劇場の大スクリーンで視聴してこそ本領が発揮されると思う。
CGのない時代の派手なアクションや、最高レベルだろう音響を、私のポータブルプレイヤーでは、残念ながら物足りない。

そして申し訳ないが、ストーリーの流れにも、私はあまり入り込めなかった。
警察や政治結社に追われる辺りはまだしも、ガス欠で遅刻して仲間に苦労させてるなど、釈然としない下りも少なくなかった。

作中の音楽にもう少し詳しくなってから、コレもリベンジしたいかな。

それでは。また次回。

アーケードゲーマー、地球を救う。

2020-10-19 | 物語全般
映画『ピクセル』のDVDを見る。

数年前、B級映画の話題で見かけたタイトル。
見ようとした動機は後述。

ストーリーをまとめれば、「昔ゲームが得意だった主人公が、エイリアンから地球を救う話」。
端的に言って、生真面目に見てはいけない作品だ。
笑いながらツッコミ入れながら気楽に見るのが吉。

1980年代、ファミコンより前のアーケードゲームの時代に興味関心のある人が一番興奮できると思う。
因みに私は、アーケードはテトリスしか分からない。
それでも見た理由は全く不純。
脇役のゲーマーを、神谷明氏が吹替してると知ったから。
ひねくれた小悪党キャラは新鮮だったけれど、原語と異なるアニメネタの多用はやや閉口。
一通り確かめた後は結局、字幕版でもう一度見ました。
やっぱり洋画は字幕が好きだな私は。

それでは。また次回。

高度なSFはファンタジーと同義である。

2020-10-08 | 物語全般
『風の十二方位』(byアーシュラ・K・ル・グィン)、読了。

全17話の短編集。

読み通すには強敵だった。
古本屋で手に入れて早速読み始めたものの、1話の『セムリの首飾り』の中ほどで長く挫折。
宇宙もののSFで始まったのが、童話のようなファンタジーになだれ込む展開に付いて行けなくなって。

再開してからも、他の本を挟んで交互に読むなど繰り返し、くたびれながら読み終えた。
調べたところでは、『ゲド戦記』の設定に詳しくないと分からない話もあるようだ。

本命は『オメラスを歩み去る人々』だったのだが、まさかの16話目。
どうも抽象的すぎて、私としては印象が薄い。
まあ取りあえず、私はそもそもこのオメラスには近づきたくないですね。

個人的に気に入ったのは、ハッピーエンドだった『四月は巴里』と、スッキリしたオチのついてる『名前の掟』。
この2作品を読めただけでも、読み通した甲斐があったかな。

それでは。また次回。

スマホでノベル、その惨劇。

2020-10-07 | 物語全般
スマホゲーム『ループ・ザ・ループ 飽食の館』を読んだ。

『ループ~』にはいわゆるゲーム要素は存在しない。
選択肢の一切ない、純粋に読むだけのノベルゲーム。

愛らしいデザインをした多数のキャラ達は、
特殊な閉鎖空間において、
ギャグ調の日常描写から一転、
凄惨な殺人事件の当事者となり、
一人また一人と消えていく事から、
互いに疑心暗鬼に陥っていく。
事件の真相は、時には人により、時にはオカルトにより、時には偶然により、その複合だったりする。
最終的にはほぼハッピーエンディング。
登場人物は沈鬱な過去を背負っている場合が多い。

……読めば読むほど、ある作品との共通点を感じ、実際似てると私は思った。
全編無料で読めるので、ご興味ある方はどうぞ。

それでは。また次回。

コンゲーム映画の真髄を知る。

2020-09-17 | 物語全般
映画『スティング』のDVDを見る。

最初に告解。
以前、映画館でリバイバル上映を見た時、「何だかよく分からない」という感想で終わってしまった事を。

後に調べると、私のように混乱してる人はしばしばいるようで、特にFBI勢の事情を理解しきれてない人が多い。

それから、主人公であるフッカーの芝居が上手すぎて、彼の「知ってる上でしてる事」と「知らされずにしてる事」を、見分けられなくなってる面もある。

何せ自分、初見では、フッカーが本当にゴンドーフを裏切ってるんじゃないか?とか、余分な事考えてしまってたし。
この二人の信頼関係を疑ったらワケ分からなくなって当然なんだが、その一方で、突如出てくるサリーノの正体でまた暫く混乱しまくる。

……と、つらつらと述べていて、結論に至った。
この映画は、1回見ただけでは足らないのだ。
人物相関図を考え、2周目を見て答え合わせするのが本番なのだ。
作中では、必要以上の説明はされない。観客の自分が何とかするしかない。
騙し合い(コンゲーム)に興味あるなら必ず見ろという、世評の意味がやっと分かった。

それに個人的に、皆して帽子かぶってるから、キャラの区別にも最初は苦労するしね。
(以前、西部劇でも同じ事述べた私)

それでは。また次回。

筒井小説のカケラ、詰め合わせ。

2020-09-16 | 物語全般
『天狗の落し文』(by筒井康隆)、読了。

この本の存在はずっと前から知っていたが、敢えて今まで読まずにいた。
裏書きを読んだだけで、面白いに決まってるから、しんどい時まで取っておこうと。
その予想は、めでたく当たった。
期待を超える内容だった。

1991~2001年、断筆時代を挟んで書かれたアイディアの断片たち。
全作盗用歓迎、というトンデモナイ但し書きが付いている。

もっとも、どれも筒井氏本人でなければ扱いきれないモチーフが大半だが。
まるで脈絡のない単語を並べ、意味のあるような文章になってる、という作品が幾つもある。

私としては『最新版「発明のパターン」』がお気に入り。
「メルトスリプってトムクルったら、ジョデフォスタればいい」
……何となく分かりそうで分からないのに記憶に残る。

「実は盲目だった!」を要(かなめ)にする叙述トリックのミステリというのも読んでみたい。
実は色盲(という表現も古いんだよね)ってパターンなら昔読んだけれど。

ただ、一番ピンと来なかったのが、解説。
この解説を盗用するな、と声高に訴えられてて、何と返せばいいか分からなかった。
ごく普通の分類論だし、少なくとも私は、そのまま剽窃する事はないだろうから。

それでは。また次回。

『レオン』(劇場公開版)を見た話。

2020-09-14 | 物語全般
『レオン』(劇場公開版)のDVDを見る。

劇場公開版と完全版ではニュアンスが違う、というレビューを幾つか読んだ。
ならば自分で違いを確かめたくて、
探してみれば、双方が棚に並んでいる事に歓喜した。

完全版のみの場面は、大きく3ヶ所。
レオンと、ドレスアップしたマチルダとの食事と飲酒。
レオンがマチルダに自分の生い立ちを打ち明ける下り。
マチルダがレオンの殺しで実際に共同作業している様子。

個人的には、劇場公開版の方がずっと好みだ。
完全版では、男女の恋愛要素が遥かに強められているから、悲劇で終わる事が悔しくてならなかった。
マチルダ、間接的に人殺ししちゃってるし……。
劇場公開版は、恋愛のようでも家族愛のようでも、そのどれでもないようにも見える。
尺が短い方が話のテンポも良いし。

また、完全版では、ラストシーンの「贈り物」の伏線が細かく敷かれているが、アクション映画を知ってる人なら、説明ナシの劇場公開版でも付いていける。
あの輪っかは、まずアレですよ。

それでは。また次回。

英国紳士の秘境冒険・その1。

2020-09-09 | 物語全般
『ドリトル先生アフリカゆき』(byヒュー・ロフティング)、読了。

「ドリトル先生」シリーズの第1作。
この本の次に当たるのが『ドリトル先生航海記』である。

岩波少年文庫で久しぶりに通読し、まず驚いたのが、話の短さ。
本自体、『航海記』の半分程度の厚みしかなく、しかも本の後半は、シリーズ全体の解説になっている。

内容もまた、『航海記』以降のプロトタイプという印象がやや強い。
旅先のアフリカの様子についても、この作品が1920年作である事を重々踏まえる必要がある。

しかしながら、ドリトル先生がどうやって動物語を学び、獣医になっていったのかを知るためには必読。
『航海記』を楽しめた人にはオススメします。

それでは。また次回。


令和21世紀の「ツッパリ」映画。

2020-09-08 | 物語全般
映画『今日から俺は!』を劇場へ見に行く。

旧作リバイバルが終わり、私は縁遠くなりつつあった映画館へ、久しぶりに出向いた。
知人が一度ならず絶賛していたためだ。

因みに私は原作既読。
と言いますか、『今日俺』以降の西森博之作品は寧ろ好み。
故に実写は避けていた。その予想は当たった。

この実写の観客として想定されているのは、いわゆる「不良少年もの」を初めて見る人だ。
そもそも時代設定が、原作は1990年頃、実写は1980年頃、と異なっており、所々に違和感が滲む。
チャンバラ時代劇を初めて見る人に説明するため、幕末のキャラで戦国時代を描いているような感覚。
歴史好きの人が「時代考証が違う!?」と混乱する気持ちが少し分かった気がする。

この映画を楽しむコツは、1980~1990年代の実情や、原作の情報をシャットダウンする事。
細かい事を抜きに、作中に浸る事だ。

男子と対等に戦う女子。
徹底的にプラトニックなカップル。
喫煙も飲酒も暴走もない。
この映画は、令和21世紀の世に合わせて設(しつら)えた、「不良少年もの」の新時代(エポック)になるのだろう。

それでは。また次回。