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好事家の世迷言。(初代)

※はてなブログ『好事家の世迷言。(続)』へ移転計画中。

調べたがり屋の生存報告です。

ヘタレ劉備と孔明の嫁と。

2021-02-05 | 物語全般
映画『新解釈・三國志』を劇場へ見に行く。

因みに「三国志」ではない。検索の際は注意。

毎度同じような感想になってるかもしれないが、今回もどう書こうか悩んだ。
というのもこの映画、そもそも「映画」と呼んでいいのか。
どこぞの学者先生が、自分の夢想空想を新解釈として喋っているだけ。
なお、その新解釈は主に「劉備は実は臆病者だった」「孔明の知略は嫁のアイディアだった」の2点だが。
偉人を片っ端から女の子化させるほどのこの国の現状では、甘い。印象に残らない。

そんな細かい事を考えずに笑えればまだ良かったのだが。
登場人物たちが皆してボケをかまし続ける波に乗れず、自分はずっと置いてけぼりを食らってしまっていた。
もう少し真面目なやり取りも見たかった。

……以上の文章は今日、スマホ&キーボードで。
親指フリックでの投稿は、ここ1年試してみたが、身体的に限界。
思い浮かぶままにキーボードを触り、自分なりに推敲した長文をアップする。
この形式は、やはり譲れないんだろうな自分。

それでは。また次回。

クライマックスには準備期間が必要だ。

2021-02-03 | 物語全般
映画『さんかく窓の外側は夜』を劇場へ見に行く。

避難先としての映画館のため、早い時間帯の作品をほぼ機械的に選んでいる。
予告編で、オカルト込みのミステリ作品かなと期待して、一切調べず突撃。
結果、何だかよく分からないまま映画館を後にした。

遅れて調べて納得。
この作品、漫画のシリーズ作品の実写化で、原作を相当に圧縮、あれこれ改変してるのですね。
1クール連続ドラマのダイジェストに感じてしまった私は間違ってないわけだ。
三角と冷川の二人が出会ったと思ったら、あっという間にやけに親しくなって、と思ってたら仲違いして仲直りする。
早すぎる。

序盤で出てきた殺人事件やらを、二人の能力を合わせて解いていく、普通の話をもっとじっくり見たかった。
それこそ、もっと小さな事件をテレビで重ねて、満を持して今回の映画の(後半の)事件で、あの冷川の過去判明!ってなるのが定石だと思う。
カルト宗教団体が出てきて色々と判明したわりには、連続不審死をはじめとした怪事件は、具体的な刑事事件としては何も解決されずに終わってしまったし。
“貯金箱”も、あんまり危機感ある演出じゃなかったのが残念。

……という記事を書きながら、原作漫画を調べ始めた只今。
原作おもしろいです。
「霊をぶん投げる」描写、いいなあ。

それでは。また次回。

4周する歴史 。(『銀魂 完結篇』の構造)

2021-02-02 | 物語全般
映画『銀魂 完結篇』の個人的覚書。
作中の時間軸は総計4本存在しているという話。
便宜的に、攘夷戦争時代の銀時を「白夜叉」、未来の銀時を「魘魅」と表記しています。

《時間軸A》
攘夷戦争時代、白夜叉は魘魅のウィルスコアに感染。
10年後、映画館のやり取りの後、銀時はタイムマシン製作を源外に依頼→失踪。
自我を魘魅に奪われる。白阻、蔓延。
5年後、タイムマシン「時間泥棒」完成。
《時間軸B》から呼ばれた銀時は、《時間軸A》の魘魅を殺害後、攘夷戦争時代へ時間移動。

《時間軸B》
本編開始時の歴史。
映画館のやり取りの後、「時間泥棒」により、銀時は未来、即ち《時間軸A》へ去る。
この時間移動から歴史は分岐。
銀時は事実上失踪し、白阻の蔓延は回避される。

《時間軸C》
攘夷戦争時代、白夜叉は魘魅のウィルスコアに感染。
直後、《時間軸B》の銀時が白夜叉を殺害。
歴史改変により、《時間軸A》《時間軸B》は消失。
以降、銀時の存在しない、白阻の発生しない歴史が敷かれる。
顛末を見届けた「時間泥棒」は、15年間潜伏。
新八&神楽にデータを示し、改変前の歴史についての記憶を蘇らせる。
彼らは他の仲間たちと共に攘夷戦争時代へ時間移動する。

《時間軸D》
攘夷戦争時代、《時間軸C》の長谷川らが、白夜叉と魘魅の出会いを回避させる。
《時間軸B》の銀時と《時間軸C》の仲間たちとで、魘魅を撃破。
《時間軸B》の銀時は既に感染しているため、魘魅の攻撃を打ち消せる。
他の時間軸と同じ事象が起これば同じ歴史に近づくため、最終的に白夜叉も戦いに加わったと考えられる。
歴史改変により、《時間軸C》も消失。
タイムマシンユニット破壊により、消失した時間軸の登場人物たちも消される。
以降、歴史は《時間軸A》《時間軸B》とほぼ同様の形を辿る→HAPPY END

劇場版は映画館で見てこそ面白い!

2021-02-01 | 物語全般
映画『銀魂 完結篇』のDVDを見る。
(「へん」は、たけかんむり)

感想を書く事に苦悩した。
というのは、申し訳ないが私、何度も話に理解が追いつかなくなり、その度に停止して反芻しなければならなかったから。

まさかの時間移動SF、それもこんな本格路線だったなんて……!!!!

考え込んで自分なりにまとめた時間論は明日アップする予定。
そうやって、筋立てを飲み下した上なら言える。
年単位で続いたアニメの最終回であると同時にエピソード0としてループする、コレはまさに最強の「完結篇」だ。
一人で責任を負った銀時を追って、新八&神楽、攘夷志士ら、真選組……と、全員が第一線で共闘する構図は、感動した。

この映画をリアルタイムで映画館で、特典を手にして鑑賞した当時のファンが羨ましくて妬ましい。
映画泥棒の初代CMも、今となっては懐かしい。
メタネタ全開のギャグと思わせて、実のところは全ての時間軸を俯瞰する、本当にメタの上位存在だったんだな、あのタイムマシンは……。

実写版も意外な発見あるといいなあ。

それでは。また次回。

宇宙の意思という名のタイムマシン。

2021-01-29 | 物語全般
『ドニー・ダーコ』のDVDを見る。

時間移動ものを語るなら見るべきという触れ込みで知った。

で。見てサッパリ分からなかった。

そもそも主人公が元から激しい妄想癖を持ってるようで、行動原理からして付いていけず。
時間移動について(らしい)理屈は会話に出てくるが、実際どうやって時を渡るのか説明されず。
私としてはバッドエンディングもいい所のオチで終わって。

やむなく、世の解説サイトを読んで。
それでもサッパリ理解できないまま。

つまり、この話、某映画の別エンディングみたいな物か。
自分がいると他の皆が不幸になる歴史になるから自分は死ぬ、みたいな。

もっと深くて複雑な裏設定が公式サイトにあるそうだが、いっそう気分悪くなりそうな内容なので読まない。
せめて主人公は、操られたのでなく、自分の意志で歴史を選んだと思いたいから。

それでは。また次回。

中国製アクションファンタジー。

2021-01-28 | 物語全般
映画『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ ぼくが選ぶ未来』(吹替)を劇場へ見に行く。

早い時間帯でロングラン上映していた事から試しに見てみた。
中国のアニメ作品の水準がここまで上がった、などのレビューを、2019年頃に見かけていた記憶もある。

ただ、そういった技術的な事に詳しいわけでもない私には、良くも悪くも普通のファンタジーアクションものだったという感想が精々だったりする。
リョウカイという、固有結界のような領域展開のような空間について、設定を飲み込めず、話に入り込めなくて。
・リョウカイを盗られたら死ぬ→死なない
・リョウカイを開いたら止められない→消せた
・リョウカイでは主が絶対→バトル拮抗
……勢いで流せばいいんだろうけれど、ノレなくてすみません。

地下鉄の金属探知機など、中国の文化を勉強できたのは収穫だったかな。
字幕版で見れば、また印象が違うかもしれない。
あの当時は、とても他の映画まで見に行ける状況じゃなかったからなあ……。
と、こうして映画の話を語れる事そのものに感謝しつつ。

それでは。また次回。

サナトリウム・ライトノベル。

2021-01-26 | 物語全般
『半分の月がのぼる空』(by橋本紡)、読了。

いわゆるライトノベルで読みごたえのある作品、という触れ書きで知った作品。
故に、何も予備知識ナシで図書館で借りた。

ジャンルとしては、いわゆるサナトリウム文学にあたると思う。
闘病ものというには、病そのものの描写は少ないタイプ。
この作品も、療養するための閉鎖施設での生活、そして脱却がメインになる。
この作品も例に漏れず、そういった展開が中心の、常套(オーソドックス)内容だ。

こういったジャンルは個人的には苦手な部類だが、結構スムーズに読み下せた。
ヒロインは重度の心臓病と深刻な一方、主人公のウィルス性肝炎と、やや軽症のため、冷静に読めたようだ。
ただ、今読む際は、ギャグとしての暴力ネタなど、2003年作という時代性を押さえる必要もあるだろう。

巻末の紹介にあった『イリヤの空、UFOの夏』(by秋山瑞人)も近い内によんでみたい、と覚書。

それでは。また次回。

映画オタクは宇宙を救う!

2021-01-23 | 物語全般
『ギャラクシー・クエスト』のDVDを見る。

ピクセル』をきっかけに知ったタイトル。
「異星人が地球の(80年代の)フィクションを現実と勘違いする」というモチーフは共通している。

宇宙船の乗組員たちが大冒険するSFドラマ『ギャラクシー・クエスト』。
その俳優たちが、異星人にホンモノの宇宙戦士と勘違いされ、ホンモノの宇宙戦争に巻き込まれる。

印象に残るのは、主人公チームをスカウトする異星人たちの純粋さ。
彼らはどう説明されても最後まで「物事を疑う」という概念を持たなかった。

そんな彼らにほだされ、主人公チームは次第に、依頼への責任感を持っていく。
それで、ピンチに陥った時の対処法がふるっている。
キーになるのは、『ギャラクシー・クエスト』の重度なファン達。
制作側よりも公式設定に詳しい彼らが大活躍する様は、ある意味羨ましい。
自分の愛するSFキャラ達と一緒に、本当に宇宙を救うなんて、まさにファン冥利に尽きるだろう。

なお、余談ながら、この作品は字幕版も吹替版もそれぞれ持ち味が良くて楽しめる。
(作中の)俳優たちが、(作中の)制作スタッフにツッコミ入れまくる下りは笑えます。ホント。

それでは。また次回。

他人様のスマホを見るのは、犯罪でしょ?

2021-01-22 | 物語全般
映画『おとなの事情 スマホをのぞいたら』を劇場へ見に行く。

今の自分の避難先は、早い時間帯の映画館。
半分以上、なりゆきで選択。

取りあえず、コレを「コメディ」と称した人は釈明してほしい。
見てる途中、何度も気分が悪くなり、席を立とうと悩んだし、そのじつエンドロールで退室した。

ホームパーティに集まる男女7人(夫婦3組、独身男性1名)の内、一人の女性が「パーティの間、全員のスマホをオープンにする事」を提案する。
通話もメールも通知も何もかも皆の前で披露する、という。

結果、予想通り、各々の持つ秘密が暴かれるが、その内容があまりにもブラック、というより不快。
他人様の、同性愛をはじめとする性的な問題を、面白おかしく大笑いするネタとして見るのは、私には無理だった。
週刊誌やワイドショーのゴシップには、日頃から興味ゼロだし。

調べてる内に、元々のイタリア版と、この日本版とでは、シナリオの根幹から異なってる可能性が高いと知る。
終盤、パーティするようになったきっかけが取って付けたようだとか、あれほど全員家庭崩壊しておきながら何事もなく解散するとか、不自然に感じる所、全部日本オリジナルっぽいんだよね……。
真相を知りたい。
……って、また見るべき映画が増えていくなあ。

それでは。また次回。

『銀魂』ラスエピ拝みました。

2021-01-21 | 物語全般
『銀魂 THE FINAL』を劇場へ見に行く。

世は緊急事態宣言なれど、ステイホーム出来ない身の自分の避難先が映画館。
空いている早い時間帯で見られる物を探すと、必然的に上映回数の多い作品に当たる。

『銀魂』は、曲がりなりにもジャンプ読者として、本誌連載は最後まで追っていた。
その後はネタバレ感想の書き込みをチラチラ見てて、ドラゴンボールネタが入る事とか、虚との勝敗の行方とか、ある程度は把握してた、つもり。

その程度の知識量では、細かい点にとても付いて行けず振り落とされる私がいた。
何たって原作からして、全話既読勢が、作者が作外で述べてる説明まで押さえてても、分かりにくい部分あるようだし。
しかも、それほど複雑に感じたこの映画版さえ、原作の枝葉を落として分かりやすくなってるという評も見かけたし。

ただ、何にせよ、こうしてラスエピを映像化してもらえる作品が、純粋に羨ましい。
作者と、出版社と、アニメ制作者と、出演声優と、その全てがトラブル起こさず連携できてる証拠だから。
後は……長期シリーズが無事に至った大団円を、台無しにするような事件が起きない事だけを祈りたい。
もうすっかり、物語という物に、疑心暗鬼になってるものでね……。

コレを機に、見そびれてた他の『銀魂』映画もチェックしてみる予定。
楽しみが増えたかな。

それでは。また次回。