リツゲイ稽古場日誌

劇団立命芸術劇場の稽古場日誌です。日々演劇と向き合う団員たちの思いが垣間見える、かも...?

鍋。

2015-11-19 01:01:23 | 2015年度冬公演『俺たちの非日常に告ぐ』
鍋が美味しい季節です。
こんばんは、今公演では衣装小道具、情報宣伝として参加しております2回生の霜田です。
今まで頑なにクレジットしていた照明を一時離れ、1回生の夏以来の情報宣伝に返り咲きました。でもすぐに枯れそうです。嘘です。久しぶりすぎて咲いていたものが枯れて種になっていて一周回って発芽段階です。

今回のお仕事ははじめての感覚のものが多いです。
情報宣伝の仕事もそうですが、なんといっても衣装小道具!
いまだかつてこんなに人員にゆとりのある衣装小道具があったでしょうか。いや、ない!
先輩もいらっしゃって後輩もいる。とっても素敵です。というかまた先輩とできることがうれしくて仕方ありません。
去年の秋、はじめての衣装小道具に挑戦した私を鍛えて下さった先輩方……! 再び一緒に出来ることのよろこびと、そこに自分よりも年下の後輩がいるというよろこび。二つが合わさって、とても幸せです。

さて、今公演はタイトルにある通り『非日常』的なおはなしです。でも、これが本当の『日常』であって欲しいなと思ってしまいます。こんな風な楽しみがある『非日常』が『日常』であったなら、とか。きっとそれはそれでしんどくて、『日常』になってしまったが故のつまらなさもあるのでしょうけれど。
私にとってリツゲイはそういう『非日常』です。毎日がこんななら楽しいのに、と思っております。でもいざ毎日がこんなだとぶっ倒れるどころではすまない気もします。難しいところです。
けれど私はこの話を読んだ時に、改めて、やっぱりこのリツゲイで過ごす『非日常』が好きだなと思いました。多分、今回の舞台は、見て下さった方の、見て下さった方がそれぞれ持っている『非日常』への愛しさを湧き上がらせるものだと思います。そうだったらいいなと思いながら私は衣装を集めたり小道具を集めたり情報を散蒔いたりしています。
ですので、ぜひ、ぜひ! お時間がありましたら、足をお運びいただけると幸いです。非日常の中でお待ちしております。
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2015-11-17 22:48:08 | 2015年度冬公演『俺たちの非日常に告ぐ』

こんにちは。椿です。

今回も例の如く、照明にクレジットしております。

つい先日、仮仕込みを行ったのですが、
久しぶりに脚立に上がったのですが、
久しぶりに灯体を吊ったのですが、
久しぶりにシュートを行ったのですが、


すっごく…!楽しかったです。


…いや、やっぱりそうでもないかもしれません。
すごく疲れました。
でも、この疲労感が懐かしいです。

そうです、時代が戻ってきました!!!!!!
チーフをやっていた頃は修行僧になる夢をみるくらい作業という作業全てに悩まされていたんですよね。
でもですね、僕は!照明スタッフに戻ってきました!!!!!
すごく喜ばしいことです!!

去年の夏公演も照明スタッフだったのですが、やっぱり変わってしまうものですね。

そんなこと言いながら、去年の記憶はほとんどないんですけど。
忘れっぽい性格なので。忘れたいこともヤマホド。

でも、たぶんそれだけじゃなくて、なんか余裕が出てきたんだなって思います。遅いわ。

人がプランニングした照明楽しいです。楽しめる余裕が今の僕にはあります。最高。
普通にわくわくします。照明が秘密基地してます。


秘密基地、響きが懐かしいです。
僕もこう見えて、いや、どう見えてかわかりませんけど、秘密基地ガチ勢な時代がありました。
山の中に作ってたのですが、チャンバラとかサバゲーとかよくしました。あと、おにごっこ。

もう、戻れないです。
まあ、頑張ったら戻れそうですけどね。
でも、たぶん社会が許さないです。ひぃ。

この歳になって『秘密基地』という言葉を耳にすると残酷で皮肉的な言葉だな、と思ってしまいます。
理由はよくわかりません。

だからなのか、なんなのか、僕は今回の脚本を一読させてもらったとき、空白感を感じました。
これは「あの頃にはもう戻れないのよ~」みたいなバカ丸出しな寂寥感とか「あの頃は良かったよね~」みたいなアホ丸出しな懐古とか、そんなんではなくて、なんかこう、痛いところを突かれたような、そんな感覚です。


「懐かしい」と思い込んで、変わったものを正当化するのはできないなんて駄々こねる。
駄々をこねるなんて子どもだ。
駄々をこねなくなったら大人だ。
大人になったら「懐かしい」と思い込んで、変わったものを正当化する。


大人になれず、子どもにも戻れないボクタチはどうすれば良いんでしょうか。ひぃ。


11月後半、もう冬です。
みんな今公演のテーマについて書いてて、なんかそういうのあったかくていいな~って思いました。
きっと愛される作品になるんでしょうね。

僕も冬のことを少し好きになれるような気がします。

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血と汗の勲章

2015-11-16 23:56:07 | 2015年度冬公演『俺たちの非日常に告ぐ』
こんにちは。
4回生舞台装置チーフの前川達哉です。

お久し振りの方はお久し振り。
初めましての人は初めまして。

今回、リツゲイでは2015年度冬公演を上演するに辺り、戻ってきた形となります。
以前参加した公演が去年の夏頃だった事を考えると1年以上のブランクがあるわけですね。
この1年は演劇から遠ざかっていた事もあり、ほとんど感覚を忘れましたね笑
舞台装置として…何をどれだけ注文してたっけ? ここの縮尺はどんなだっけ?

「やばい…忘れてる…」

こんな感じでしたね。
でも、舞台の作業を開始するに辺り、どんどんと感覚が戻ってきたのかなと思います。
京都の冬空での作業も身体が覚えているものですね笑

さて今回の舞台装置ですが、今年のリツゲイの公演を観劇された方からすれば、
「え…派手じゃない…?」と思われてしまうかもしれません。
勿論脚本による部分は多いのかもしれませんが、
基本的に僕の舞台は地味な感じが好きなんですよね。

地味ってマイナスなイメージが先行しがちですが、結構重要なことなのかなって思います。
普段の日常で派手な空間て結構、緊張?したりすることがある気がします。
野球場とか普段行かないからこそ、その場の雰囲気が強い影響力を持っていたり、
トイレットペーパーが大量に設置されたラーメン店とか、普通にトイレしにくかったり…
*僕は野球が好きなんですけどね笑
でも、リツゲイのキャッチフレーズでもある
「リアリティを追求し、本物に近い世界を舞台上に再現すること」においては結構重要な事なのかなて思います。
地味な舞台装置だからこそ、作りこむべき場所は多く存在し、また舞台が主役になることなく役者が活き活きした演技を生み出していける。
なんかそんな風に思うんですよね(勝手な解釈)
つまりは「見た目のインパクトは地味だけど、よく見たらスゲー作りこまれてる!」
てことです(‘_’)

というかそもそも、僕は派手な舞台を造るのが苦手なんですけどね笑
発想豊かってわけではないですし…
そういうのはもう一人の舞台班に任せて来たし…

まあ今回の舞台装置に関して、
自分が目指したいのは『原点回帰』『懐かしい』!(今考えた)
なので、舞台が地味かも。
でも観に来て頂けた時には役者の演技だけではなくて、
ぜひ舞台の方にも目を向けてくださいね。

それでは12月3日から5日の間、小ホールにてお待ちしております。
寒いので、ぜひ暖かい恰好で。それでは。
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手加減して欲しい

2015-11-13 23:19:49 | 2015年度冬公演『俺たちの非日常に告ぐ』
こんばんは。
今回照明チーフと役者をやらせてもらっている四回生の上田です。


本日は仮仕込み会議でした!1度仮の舞台を造ってみてイメージとの照らし合わせを
する仮仕込みの段取りを全員で共有するのです!
…まぁいなかったんですけどね、私…。スーツ着て大阪でゴチャゴチャとやっとりました。
説明とかは後輩に丸っとブン投げでも大丈夫です!…すみません現場指揮ちゃんとします。


まぁ忙しいこと忙しいこと、でもこの充実感が演劇やってるって感じがあるんですよね。
同期の皆さん今回の公演の演目のテーマが「懐かしさ」と仰ってますね、自分はほんの少し
違くて「期待感」なのかなと勝手ながら思っております。多角的に見ても目指すものは同じだと
思いますね。


長くなってしまった…12月3~5日!『俺たちの非日常に告ぐ』!是非観に来てください!
いつもとはほんの少し印象の違う照明と楽しい演技をを見せて観せて魅せてみせます。
テンション高い空間で一番わけわからん輩が私です!
それでは
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冬!

2015-11-12 00:28:18 | 2015年度冬公演『俺たちの非日常に告ぐ』
こんにちは!
今公演では制作チーフを務めております、4回生の住野です。
僕の所属する制作班は、製作物のチェックをしたり、
皆様のお手元に届くダイレクトメッセージの発送準備をしたりと、日々お仕事に励んでいます。

それにしても早いもので、僕がリツゲイに入って4度目の冬が来ました。
そして何を隠そう、リツゲイこと劇団立命芸術劇場は今年で45周年、
45度目の冬を迎えるんです!
そんなリツゲイが45周年という大きな節目の最後にお送りするのが、

今回の冬公演、


「俺たちの非日常に告ぐ」
(12月3日~5日@立命館大学衣笠キャンパス学生会館1F小ホール)


です!

1~4回生の各回から参加者が集まるこの公演で脚本と演出を務めるのは、4回生の葛山君です。
これまで4年間、楽しい事もしんどい事も共にしてきた同期10人や、3回生、現役生と一緒に、
もう一度公演を打たせてもらえることに喜びを感じています。
同時に、同期が自作の脚本で本公演を演出していることになんだか感慨を覚えます。

演出や音響チーフも前の日記で触れていましたが、今回は、
「大人」や「子ども」ですとか「懐かしさ」ですとか、そういったことをテーマにしつつ、
コミカルなタッチで笑える、でもどこか胸にグッと来るものがある、そんな感じの公演になっていると思います。

そのグッと来るものの正体は、きっと人それぞれ違うと思います。
観ている人によって、物語と自分とが重なる部分は違ってくる。
同じものを観ていても、同じように感じるとは限らない。
だからこそ、フィクション、演劇は面白いのだと感じています。
これを読んでいる皆様にもぜひ、今回の公演を観て来ていただいて、
演劇と言う非日常の中に潜んでいるご自身の姿をふっと見つけて頂けたのならば、
こんなに嬉しい事はないと思います。

劇団立命芸術劇場2015年度冬公演
「俺たちの非日常に告ぐ」
12月3日から5日まで、立命館大学衣笠キャンパス学生会館1F小ホールにて上演いたします。

料金無料です!

ぜひ、ぜひ観に来てください!

ありがとうございました。
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酒泉効果の音響です(狂)

2015-11-11 22:13:03 | 2015年度冬公演『俺たちの非日常に告ぐ』
どうもお久しぶりです。音響の酒泉です。4回生の酒泉です。ずっと音響ばっかやってきた酒泉です。今回も音響やってます。で、今更ながら舞台監督も少しやらせていただきます。ほんのお手伝い程度です。
昨日は打入りでした。討入りではないです、打入りです。リツゲイは健全な、ノンバイオレンスな団体です。
宣伝物も形になってきています。小道具やら宣伝物やらいろんなものが届きつつあります。毎日ボックスに集合するのが懐かしいです。一回生との年の差とかはもう考えたくもないです。

一年ぶりの稽古場日誌です。そして最後の稽古場日誌になるんでしょうね。
昨年の僕は稽古場日誌を、覚えていただければ幸いですが、演劇から足を洗ってもいいかなと思いながら最後の言葉を書いていました。今年も今年で4年生ですし、卒論やら進路やらでそんな時間も費用も残ってないと考えていました。だから参加も迷いました。丸々一年悩み続けました。昨日の演出の言葉に「まあ傍迷惑な世代だな」と思わせるものがありました。一年前の自分も多分同じことを考えていました。だからこそ、演劇がどうたら、進路がこうたら洩らしながら何かから逃げていたのかもしれません。

……でもあれから丁度一年経って、ふと顔をあげてみると僕の目の前には仲間がいました。全員そこにいました。全く気付かなかったのかもしれません。いつからかそこにいました。
悩んだとか、忙しいからとか、働きたくないからとか、そんな言葉を並べながら僕は何かから目を背けていた。今この瞬間も何かから逃げている可能性もありますが……。あ、教授、すみません、これ書いたらやるんで……

一年のブランクが明け、僕は彼ら彼女らをもっともっと好きになりました。
そしてなにより、僕は今回のこの、彼の作品に大変感銘を受けました。

「俺たちの非日常に告ぐ」

この作品は、一見とても個人的な話のように思えました。でも違う。
「懐しい」
この言葉に惹かれていく人々にとって、この作品で語られることは普遍的なテーマになりえると僕は思います。
とてもとても大切な話だと、僕は思います。あの花やぼくなつ、三丁目の夕日、大人帝国が好きな僕がそう断言します。最近リメイクブームだからね、そういう波もあるのかもね!
※個人の評価です※


何はともあれ、いま一番楽しいのは音集めです。1年ぶり(去年は演出やらでまともにできなかったのでほぼ2年ぶり)にやり始めてもう止まらないんですよねこれが。
昨日はなんだかんだで4時間やって300曲ほど聞きました(もしタイトルとかに誤字があれば疲労の現れです。できる限り日本語を書いています。)。もちろん提出したのは全部でなく、その2割程度です。このあとガンガン切られます。でもその先にある採用された喜び。これを糧にこれから2週間頑張ります。あ、教授、すみません、早めに寝ますから……
今回は役者でなく、音響オペレーターをします。最初に挑んだ公演でもオペをしていたので感慨深いものがあります。僕にとってのステージは舞台ではなくオペ室なのかもしれないです。そして同期の仲間と同じくらい共に頑張り、もしかしたら同じくらい大好きな機材ともこれでお別れです。こいつにも本当に沢山お世話になりましたし、逆に沢山迷惑かけられました(笑)

劇団立命芸術劇場2015年度冬公演「俺たちの非日常に告ぐ」
本番は12月の第一週末の三日間、計五ステージです。
最高の音をこの手で皆様にお届けいたします。是非、ご観劇にいらしてください。
ブランク明けで多少弱っているこの体ながらも、何度かの挫折を乗り越えつつ、いまこの公演に真正面から挑み、彼らと創り上げていきたいと思います。

音響の酒泉郁でした。文面が長いのはここまでくるとやはり仕様(性分)ですね。
寂しいですがいつかはホントの終わり来るものです。これでホントに終わりです。
では、御機嫌よう。××
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俺たちの非日常に告ぐ!肉を焼け!

2015-11-11 11:14:03 | 2015年度冬公演『俺たちの非日常に告ぐ』


こんばんは。
みなさんお久しぶりです、はじめての方、どうも!

4回生の葛山陽平です。
去年の卒団公演『なるべく派手な服を着る』から一年。帰ってきました、リツゲイに。

今公演では、なんと作・演出そして宣伝美術で参加しております!(出演も…します…)
そして今日はその打ち入りでございました。
乾杯の音頭が下手な私ですが、みんなでヤキニク。肉だ肉だ。
お腹いっぱい食べて、士気を高めてきましたよ。

さて我々4回生、韓国から応援している彼も含めると全員参加しております。
全員!みんなリツゲイに帰ってきた!
我々、この公演を以て、リツゲイとはサヨナラなわけです。
だからでしょうか、みんな卒論や資格や残った単位と戦いながら、頑張ってくれています。

後輩たちが作ってきたリツゲイ。我々が作っていたリツゲイ。
ちょっと違いますが、それも面白いです。

今の4回生は、先輩に迷惑をかけ、後輩を邪険に扱い、我々同士でも揉めに揉め、まあ、良くない世代でしたね!(笑)
リツゲイでの3年間、特に後輩ができてから、大変でした。
頑張ろうとしたことが裏目に出て、つい愚痴をこぼしてしまったり。
多分、全員が全員を嫌いになったことあると思います。僕はあります(笑)
そして、成長なんてものは意外にしません。そのまんまです。

でも、戻ってきたんですね。不思議です。
みんな一応ここが居場所になってたんですね。
だから、これまでのことなんかリセットして、1か月で最高に素敵なものを作りたいって思ってます。
一緒にやってくれる後輩たちは心配してくれてますが、ちょっとぐらいは無理をします。楽しむためにね。


今回僕が書いたお話は秘密基地が舞台です。
子どものような大人たちの話です。
子どもと大人の中間みたいな、めんどくさい存在の大学生が、力を合わせて作ります。
きっと笑ってもらえると思います。


12月3~5日です。『俺たちの非日常に告ぐ』、お時間は1時間ほどの予定。無料で観られますよ!ぜひ!
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