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私は基本的に「カッコいい男」が登場する映画が好きです。
とは言っても、決して「ソチラのケ」があるというわけではありません。
例えば、魅力的なヒロインが登場する映画だった場合。
どんなにそのヒロインに憧れたところで、現実問題、どうしようもありません。
仮に何十億分の一の確率(?)で、そのヒロインを演じる女優さんと仲良くなれたとしても、それは私が憧れたヒロインとは違う人なわけです。
ところが、(私にとって)カッコいい(と思える)ヒーローが登場する映画の場合。
この映画で言えばボギー演じるリックですが、例え結果的に「タバコの吸い口のつまみ方」くらいしかマネることができなかったとしても、少しでもそのヒーローに近づける可能性があるわけです。
それが、「マルタの鷹」の「サム・スペード」だったり、「三つ数えろ」の「フィリップ・マーロウ」だったり…。
ハンフリー・ボガートは、私が憧れるようなヒーローを演じることが多い俳優です。
飛びぬけてハンサムというわけではなく、外人にしては小柄なほうでもあり、女性にキャーキャー言われるようなタイプでもなく…。
しかし、たまらなくカッコいい!
しかし、このカッコよさ、決して「実戦向き」ではありません。
♀「夕べは何をしていたの?」
♂「そんな昔のことは忘れたよ…」
♀「今夜はどうするの?」
♂「そんな先のことは分からない…」
こんな返答をしようものなら、女性はスタスタとその場から去ってゆくことでしょう。
また、意中の人に「君の瞳に乾杯…」なんて言ったところで、「はぁ?」と言われるのがオチでしょう。
このカッコよさ、解らない人にはいくら説明しても恐らく解らないことと思いますが、解る人には充分解っていただけるのではないでしょうか。
もちろん、解らないからどうだとか言うつもりはありませんが…。
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明日もまた、あなたにお会いできたら嬉しく思います…
ところで、カラー版というか人工着色版のカサブランカなるものを何年か前にテレビで見た事があります。お話はもちろん同じなのですが、リックの店のネオンとか様々な小道具、街中の色なんかが、私が白黒フィルムを観て脳内着色していたイメージとかなり異なっていて違和感を覚えまくったものです。そりゃ戦時下だから、ネオンは暗くて然るべしなんでしょうが、リックの店だけは煌々としていて欲しかったり…なんて。
カラー版のカサブランカは残念ながら見たことがありませんが、「マルタの鷹」のカラー版ならあります。
私個人は、何でもカラーにすればいい、というものでもないように思っております。
例えば、「第三の男」なんていう映画。
あれがカラー化されたら、魅力がなくなってしまうように思うのですが…。
マクドナルドといえば、「動く標的」が映画になってましたね。
主人公はポール・ニューマン。
彼も大好きな俳優の一人なのですが、ボギーがもう少し若かったとして、あの役をやったらどうだったんでしょうかね。
「マルタの鷹」のカラー版は未見です。でも私はボギーと共に奥さん、ローレン・バコールのファンでもあるので、モノクロの「三つ数えろ!」がなによりだったりします。
「動く標的」の映画。オープニングで洗面台に氷をブチ込んで顔を浸すシーンがかっこよくて真似した事があります。冷たすぎました。ヘタレがまねするもんじゃないっすね。笑。…リュウ・アーチャーはポール・ニューマンが嵌まり役というイメージがありますが、ボギーのそれも観てみたい気がします。
様々な情報、ありがとうございます。
言われてみれば、確かに「サイコ」の魅力(?)なども、モノクロならではのものかもしれませんね。
あまりにも「真っ赤な鮮血」が飛び散るようだと、あの「怖さ」って、でないかもしれません。
また、お気軽に遊びにいらして下さい。