ニュースの疑問

日々のニュースの中で、疑問を感じたことを、分析して、裏側をえぐり、真実を探っていく。

冤罪 自白調書

2007年12月04日 | Weblog
 今日も冤罪で起訴されて、無罪判決が出た事件のニュースがありました。
交際していた年上の女性が、未成年の男性にプレゼントした携帯電話。別れた後で盗難届けを出して、警察は証拠調べもせず、いきなり逮捕、起訴、というものです。
 裁判では、盗難届けを出した日が、修理に出していた日と重なっていた、という重大な事実から無罪の判決になりました。物理的に盗むのは不可能ということ。
 報道では、自白したということになります。法廷に提出される調書は、自白調書ということになっています。この言葉を一般人が聞くと、自白したのだから有罪に間違いないだろうと思ってしまいます。

 自白した。自白調書。

 この言葉を使うのがおかしいのではないのでしょうか。本来、自白調書というものは存在しません。自白の内容を含む供述調書のことを、自白調書と称しているのです。
 供述調書とは、容疑者の供述を書き記したものです。しかし、実際は、取調べ担当官が、自分の言葉で書いています。いわゆる、独特な警察の用語使いで書いてあります。
 自白した、のではなく、警察あるいは検察の作成した調書にサインした。サインさせられた。と、表現したほうが誤解させられないと、私は思います。

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