プルサーマル 再開 ？

　２０１０年　プルサーマル　営業運転開始、というニュースもちらほらと聞こえてくるこのごろ。
　ほんとうのところはどうなんでしょう。

　これは、減点評価主義社会の弊害が、顕著にあらわれた事例ですね。

　都合の悪いことは、すべて隠してしまえ。と。永遠に隠し通せる、とでも思っていたんでしょうか。
　時代の流れもあるでしょう。水俣病の発生源のチッソは、末端の社員まですべて、全社員が、会社をまもろうとしていました。それが当たり前とされる時代。

　現代は、内部告発により、会社が消滅することもある時代になりました。

　原発は、そこに至る途中の時代をくぐってきている。

　隠しておいたことが、ばれてしまったら、信用が失墜してしまう。だれでもわかる簡単なことなんですけど、隠し通せると思って行動している人たちは、簡単には価値観の変更はできないで、やっぱり隠すということをやめません。
　人の持つ価値観は、大脳の旧皮質に支配されている部分があるので、なかなか直せない。
　取り返しのつかない大事故が発生して、集中攻撃を受ける事態になって、少しずつもれて来る。
　そんな状況では、とても安心できません。

　現在は、柏崎原発なども、しっかり情報公開しているように見えます。しかし、プルサーマルなど、これからのことについては、どうなんだろう、と疑問を感じる。解説した文章には、必ず、「安全です」ということばかり大きく前面に押し出してくる。
　ほんとうは危険なこともいっぱいあるはずなのに、まったくふれられない。

　株式、ＦＸ、などの金融取引には、リスクがあることを表示することを義務づけられています。
　原子力関連の事業も、リスクの明示をするべきだと思う。