Kakuma News Reflector 日本語版

カクマ難民キャンプの難民によるフリープレス
翻訳:難民自立支援ネットワークREN
著作権:REN(無断引用転載禁)

2009年1月号 本国帰還ブームで商売あがったり

2009年05月29日 | コミュニティーとカルチャー
【写真】 エチオピア・マーケットの在庫豊富な店
カクマキャンプの商売人にとって、去年12月の商売は落ち込んだ。スーダン人の顧客の数が減少したからだ。長年のキャンプにいる人なら、これまでは祝いの季節ともなれば商売の方も盛り上がったのを覚えているはずだ。
「12月の商売は盛況だった」とエチオピア難民の商売人は言う。エチオピア・マーケットでは、客が群がり、祝いの季節を演出する装飾用商品を買ったものだ。普段より大勢の人達がエチオピアの料理と、香辛料のきいたソマリアのパスタを味わいに、レストランにやってきた。
店員は毎日大勢の客の応対に追われたものだ。コンゴ人コミュニティの理容室はすべての客に対応できないほどだった。コンゴのファッションを並べた洋品店は、最新流行の服を求めて列をなしてやってくるるスーダン人女性で一杯だった。そして自転車用道路はボダボダ(自転車タクシー)でいつも混んでいた。
こういう光景はスーダン人の人口が他の国より多かったときのことだ。スーダンの難民は、彼らの大きなコミュニティと海外にいる親類からの送金で、極めて重要なキャッシュフローを地元マーケットに注ぎ込んだ。今や本国帰還により、何千もの元難民を祖国、南部スーダンに送り出した。
スーダンの本国送還プロセスが2006年に始まった時から、状況は大きく変わった。商売は厳しく落ち込み、その影響は昨年12月にいとも簡単に証明された。「(以前の休暇シーズンなら)わしが客の応対をしている間に、このようにあんたと話す時間はなかったよ」とエチオピアの商売人はまくしたてた。
「以前は1日30人のひげを剃ったものだが、最近は10人、時には5人にもならないことがある」とコンゴ人の床屋が明かした。そしてコンゴ人の洋品店主は「店がいかに空いているかご覧の通りだ、しかも朝からこの状態だ」と泣き言を言った。
今は苦しい状況だが、最終収益には若干の望みがあるかもしれない。ダダーブからのソマリア難民の移転はカクマキャンプの人口を膨らませることになり、客の新しい流れの一助になるかもしれない。


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