ウィリアム・ケズヴィック William Keswick (1834-1912)
ウィリアム・ケズウィックはケズウィック家の創始者。スコットランドローランド地方生まれ。ジャーディン・マセソン商会を創設したウィリアム・ジャーディンの姉の娘の子。
1855年に香港に到着し、ジャーディン商会上海支店（中国本店）で働く。 1859年（安政6年）、日米修好通商条約締結後に開港した横浜にジャーディン・マセソン商会横浜支店（英一番館）を設立。
1863年（文久3年）、井上聞多、遠藤謹助、山尾庸三、野村弥吉、伊藤博文の長州五傑（長州ファイブ）のイギリス留学を支援した。
1886年に本国に帰国。ウィリアム・ジャーディンとジェームス・マセソンの親戚がロンドンに設立したマセソン商会の専務になる。
1868年から1887年まで、香港政庁の非官守（官職）議員になり、香港の政策に大きな影響力を及ぼした。 1888年には科学者のハーバート・W・C・トゥウェッドルと共にペルーのアシエンダ・ラ・ブレア・イ・パリニャス油田を買い取り、ロンドン・アンド・パシフィック・ペトロリューム・カンパニーを設立した。 wiki
幕末・明治維新の状況です。 日本は、ロスチャイルド家の代理人ベルモントの養父であるペリー来航から始まる強制的な開国の道を歩みました。
日本の金（Gold）流出などを仕掛けた黒幕は、ロンドン家のライオネル・ロスチャイルドとその息子のナサニエルともいわれています。
ロンドン家は、討幕派の薩摩・長州を裏から支援して操りました。 直截に関与したのは、上海の租界から来たロスチャイルド傘下と言われるユダヤ商人ウィリアム・ケズヴィックです。
彼は、グラバー商会のトーマス･グラバー（元々ジャーディンマセソン商会の社員、後に独立）と同じく、スコットランド生まれです。
トーマス・ブレーク・グラバー Thomas Blake Glover（1838年 - 1911年）
・長崎 「グラバー園」
https://www.youtube.com/watch?v=MFE14Ek8BOs
・坂本龍馬はフリーメイソン！？裏で操るトーマス・グラバーの正体とは！？[ミステリー＃18]
https://www.youtube.com/watch?v=KQjGg7dzPOc
ジャーディン・マセソン商会を創設したウィリアム・ジャーディン（1784年ー1843年）の姉の娘の子で、同商会上海支店（中国における本店）からビジネスを本格的にスタートし、ウィリアム・ジャーディンの死後は次第に同商会の経営を担っていきます。
同商会の横浜支店（「英一番館」）は、伊藤博文や井上馨（外務大臣として鹿鳴館を設立、のちの三井物産設立と三井家と深い関係）たち長州ファイブ（長州藩の5傑）を支援して、イギリスへ秘密留学させました。
ライオネルが伊藤と井上をロンドンに呼び寄せ育てて、日本を管理する最高指導者にしたとされています。
伊藤たちは明治になってからも、事あるたびに外遊し、中央銀行や憲法の指導を受けました。
天皇はイギリス式の教育の影響を受けていくことになります。 日本は明治維新で、近代独立国家という体裁を獲得したものの、イギリスの隠れた属国になったとされています。
ケズヴィック人脈
第二次世界大戦後に日本の首相となった吉田茂の養父健三は、幕末イギリス軍艦で密航して2年間イギリスで西洋の新知識を習得しました。
明治元年に帰国して、ジャーディン・マセソン商会の横浜支店の支店長に就任し、日本政府相手の取引でめざましい業績を上げました。
健三はその後実業家として成功を収めます。自由民権運動を支援し、板垣退助、後藤象二郎、竹内綱ら自由党メンバーと関係を深め、竹内の5男「茂」を養嗣子としました。
これが吉田茂です。
吉田茂 1878年（明治11年）ー1967年（昭和42年） 高知県出身
内閣総理大臣（第45・48・49・50・51代）
しかし、健三は40歳の若さで亡くなります。 茂は11歳で莫大な遺産を相続しました。
吉田茂は、ジャーディン・マセソン商会のケズヴィック家人脈を背景に、政治的な実力を備えていきます。
ちなみに、2人の首相、近衛文麿と吉田茂の側近であった白洲次郎もケズヴィック人脈に位置づけられます。
日本の最初の新橋ー横浜間の鉄道の建設は、N・M・ロスチャイルド＆サンズが融資し、イギリスの技師が指導して1872年に完成しました。
日本最大の金融資本家である三井家は、江戸時代を通して、両替商、呉服商、幕府の公金為替取扱、御用商人として」屈指の豪商でした。
・日本の三大財閥の一つで、世界で最も古い歴史を持つ財閥は住友財閥https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/c20f898fe02c3047a9e0f3e8971b583e
・世界最強の財閥・ロスチャイルド家より古い歴史を持つ住友家https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/851659949fd3bf4aa65d9f6c0a13940a
・三井財閥
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・三菱財閥
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明治維新後、三井家は明治政府の資金要請に応え、政商の基盤を築きました。 明治政府は三井家との関係なしでは存立し得ないほどになっていたといいます。
言うまでもなく、そのバックにはロスチャイルド家の存在がありました。 三井家がロスチャイルド家系の勢力となり、政友会系の政治家たちを資金支援し、伊藤博文と井上馨を、次の時代には高橋是清と松方正義を代理人としたと言われています。
1877年に、ウィリアム・ケズヴィックが、それまでジャーディン・マセソン商会と権益を争っていたサッスーン家と和解した上に、香港上海銀行の取締役に迎えられ、イギリス人香港総督と並ぶ香港での実力者とされました。
ロスチャイルド財閥ｰ20 上海・阿片王サッスーンhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/9ad7cddadc133bc0a51ef005d45fa776
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