神々のいる山を訪ねる

巡礼登山家を目指して修行中、 一人淋しく霊山を訪ね歩いています。

信仰の山 風越山(1530M)

2007-07-04 17:22:12 | 信州の山
風聞を聞き 憧れていた飯田の風越山(1530m)は まるで良書を読んだあとのような、後味の良い 和やかで落ち着いた山だった・・・。 地元民に愛されている、飯田のシンボル的な山、こんな山こそ霊山と称したい! 山頂には朱塗りの風格ある白山神社奥宮本殿(1509年建立)が鎮座。我国の重要文化財でもある立派な建物で近年修復されているが室町時代の建造らしい。  登山道の各所には石仏や歴史に彩られた名残が多く残っており、山全体に明るい霊気が漂っている。   



手前にある虚空蔵山や途中の展望台から眺める南アルプスは池口山~光岳~聖~赤石~荒川三山~塩見~白峰三山~北岳~仙丈~鋸岳と 180度の大展望!百間平まで良く見える。 ベニマンサクの開花する紅葉時期がお奨めらしいですが 積雪期や残雪期も見事な展望を楽しめそうです。



白山神社奥宮本殿
風越山に祀られている白山妙理大権現は福禄寿の三徳神の総称。 
 「神が降臨する場」として遠くから仰ぎ見る対象であった、ご神体山としての白山信仰は仏教伝来の後、超人的な力を身につける目的で越前の僧、泰澄が山岳修行の概念を持ち出して、禁足であった霊山を修行の場として開拓したとされている。  何を見ても白山信仰は謎が多いといわれているが 全国各地、特に東日本の被差別に多く分布する、白山神社の謎を追及した「白の民俗学へ」は信仰の本質に触れた意義深い一冊だ。

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