春日山錬成会 秋の峰に参加して、古来より禁足地として守られている、標高295メートルの御蓋山浮雲峰に御鎮座されている本宮神社をお参りさせて頂いた。 巡拝は水谷神社でお祓いの後、大宮ご参拝、若宮ご参拝ののち、通常は入山が厳しく制限されている神域に入り、峰々に御鎮座になる神々様と、尊い御神縁を結ばせて頂きました。
若草山から望む御蓋山
本宮神社(ほんぐうじんじゃ)
延喜式内社「大和日向神社」に比定される古社で創立は明らかではないが、古伝によれば春日大社のご祭神タケミカズチノミコトはまずこの浮雲峰に降臨され、のちに現在地に遷祀されたと伝えられているだけに、その発祥は極めて古い。現在の社殿は近世に入ってから建てられたものであり、それ以前は社前にみられる約10メートル四方の自然石で囲んだ磐境に神様をお迎えし、お祭りが営まれたのであろう。
高山神社(こうせんじんじゃ)
春日山原始林の中、能登川の水源にお鎮まりになる水神さま。社前の水源には興福寺東金堂衆が鎌倉時代に奉納された石舟が現存する。
鳴雷神社(なるいかずちじんじゃ)
延喜式内社で、佐保川と能登川の源流である春日山の分水嶺に御鎮まりになる水神様。現在も11月26日には新嘗祭が執り行われている。以前は「香山龍王社」と呼ばれていた。社前にある「龍王池」は神秘な伝説が今に伝えられているが、鎌倉時代に書かれた『古事談』によれば猿沢池に住まわれていた龍王さまは、巫女の身投げで穢れた池から此処に移られたのち、室生の龍穴神社に移られた・・・。とか
山林内立ち入り禁止の看板
春日大社は1200年前、奈良に都が出来た頃 日本の繁栄と国民の幸せを願って、鹿島神宮から御神霊を御蓋山にお迎え、河内一の宮 枚岡神社からアメノコヤネノミコト、ヒメミカミをご分配され、768年現在地に社殿を造営。以来藤原氏の守り神として今に至っていますが、それ以前より春日の神は摂社の榎本神社に祀られており、榎本神社の御祭神がこの土地の神さまと伝えられている。
鶯の滝
奈良に住んで20年、春日大社に初めてお参りしました。春日錬成会は春ノ峰・夏ノ峰・秋ノ峰・冬ノ峰として年4回行っていて どなたでも参加できます。朝9時~午後5時までの長時間歩行となるので少々の体力は必要ですが 清らかで心地よい御心遣いと美味しい昼食、直会、御神楽、お守りなど至れり尽くせりの御奉仕を頂き実に楽しい一日でした。本宮神社など禁足地内の神社撮影は許可されましたが、恐れ多くて掲載は控えます。 今なお 春日の御山に神様は御座しました。
代わりに・・・・。