神々のいる山を訪ねる

巡礼登山家を目指して修行中、 一人淋しく霊山を訪ね歩いています。

神々の峰・八ヶ岳

2012-03-20 19:53:32 | 信州の山
八ヶ岳連峰は主峰赤岳を中心にして南北に八つ連なる。周辺にはそれぞれの峰を神山として形づけられたと思われる数多くの縄文遺跡がある。



すべて八ヶ岳の峰を神山として正面に形づくられたと想像できる縄文時代の遺跡。それぞれの遺跡によって対象とされる八ヶ岳の形は異なるが、どこからも主峰・赤岳が見えている事から赤岳の存在感は別格だったようだ。

30年前に読んだ「日本史探訪」・・・・。今から1万年前とも6000年前とも言われる「縄文時代」 八ヶ岳の中腹、標高1000メートルあたりを帯のように湧く、湧水地帯を目指して、日本列島各地から原日本人たちが 海や野を捨てて、この中央高原にやってきた。まさに縄文の文化が開花した時代。

熱海での法事のあと、御殿場から移動して八ヶ岳の麓を散策した。古代祭祀の追っかけをしていると縄文遺跡に辿りつく。



井戸尻遺跡は網笠山の麓に位置する風光明媚な日本の原風景。目の前に甲斐駒ヶ岳・鳳凰三山の山々、富士山も大きく遠望でき縄文時代から湧き出ている豊かな水に恵まれている。



尖石遺跡は縄文時代の集落研究の上でも価値が高い遺跡と言うことで特別史跡に指定されている。一帯はさらに奥深くまで三井の森別荘地として開発されている。 各地から涼を求めて住みつく構図はもしかしたら縄文時代の再来かもしれない。




少し先にある「竜神池」名前にときめいたが、別荘地の公園で溜め池として作られてとかでがっかり。天狗岳や阿弥陀岳が神々しい。




八ヶ岳西面・東面とも数えきれないほど通った。山頂に祠はあるが、看板や山小屋、登山道路が整備されている今、山頂に神が住んでいる確信は見えない。阿弥陀岳、権現岳、編笠岳、天狗岳などの名前から、修験道が縄文世界観を受け継いで平地勢力の侵入を防ぎ、継承していったのだろう。神さまは諏訪ですか・・・。

マイナス20度のテント場や辛い風、遭難死した知り合いもいるので、あまり楽しい想い出はない。










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