神々のいる山を訪ねる

巡礼登山家を目指して修行中、 一人淋しく霊山を訪ね歩いています。

伊豆山神社末社・白山神社

2009-11-30 11:28:49 | 各地の山


伊豆山神社:熱海駅の東北1.5キロ。市道に面した「宿の平」から169段の石段の上に建つ。伊豆山は「走り湯」で知られるが、その開湯を神霊出現にかかわる霊験と伝えるのが、かつて「走湯大権現」「伊豆大権現」と崇められた伊豆山神社です。 ご祭神は「伊豆山神」として、ホムスビノミコト、イザナギノミコト、イザナミノミコトの3柱  「延喜式」神名帳に」書かれている「火牟須比命神社」(ホムスビノミトコ)と考えられている。  日本書記によると火の神で、イザナギ、イザナミの御子だが、この神を生んだ時の火傷が原因でイザナミが亡くなったので、のちにイザナギに切り刻まれて殺害されてしまう・・・。ってなんか現在の事件を彷彿とさせる所業。


本殿に向かう急な石段の参道

北条政子と源頼朝が逢瀬を重ねた場所とされ、頼朝から戦勝祈願など篤い尊崇をうけ、箱根神社とともに「二所詣」として歴代の将軍、執権に受け継がれ、のちに三島大社を加えた三社への参詣は恒例となる。



境内はホトトギスの名所としてしられる伊豆の雄山、古々比杜(子恋の杜)の一部で四方坪、海抜170m、相模灘を一望の中に収め、遠くは御神火なびく大島、近くは初島が手に取るように眺められる景勝の地で枕草子にも登場する歌枕の地として名高い



古代祭祀の追っかけをしている自分的には鎌倉、平安の文字には心が躍らない。気になるのは末社の白山神社、神社の右手、資料館の脇にある鳥居をくぐり



「癒しのパワースポット」と書かれている 子恋の森公園へと続くハイキングコースを辿ること15~20分




石蔵谷の磐座に社殿が鎮座。樹木に囲まれ小鳥のさえずる静かな森一体は磐座が林立して古代祭祀のあとだと思われる。


白山神社

由緒によれば、天平元年夏、疫病が発生した時「悪行のなす所、救いに術なし、白山の神意を頼むべし」とのご神託があった。猛暑の頃であったが一夜のうちに石蔵谷(鎮座地)に雪が降り積もり幾日たっても消えず、病あるものこれをとって舐めてところ、病苦たちどころに平癒、よって社を創立。古来より病気平癒や厄難解除の信仰が厚い。

実家のお墓が山続きの日金山にあり、神道なので法要の度に伊豆山神社の宮司さんにお越し頂くようになった。そのご縁で参拝させて頂くようになり このブログを始めた当時、全国各地の神社の画像の中から白山神社を選択したのは 自分の意思でない何かを感じる。山の中にひっそり佇む霊験あらたかな畏敬の念を持って敬うべき存在です。

神社の真上に住宅があるので気になって、登ってみたら個人の別荘とのこと。声をかけて頂いて親切に招き入れて下さった。立派な調度品の豪邸で地下に温泉も湧いているとの事・・・。厚かましくお茶を御馳走になり話をして「白山神社さまの真上ではないですか!」と言ったが特に気にならないと・・・。 でもこの別称を建て定年後は御夫婦で過ごす事を楽しみにしていたのに、すぐに奥様が亡くなられたと話されたので、自分的にはとっても怖かった。やはり磐座より上部まで行かないほうが良かった。ごめんなさい。昨日今日体調がすぐれない。