讃岐国、丸海藩――。この地に幕府の罪人・加賀殿が流されてきた。以来、加賀殿の所業をなぞるかのように毒死や怪異が頻発。そして、加賀殿幽閉屋敷に下女として住み込むことになった少女ほう。無垢な少女と、悪霊と恐れられた男の魂の触れ合いを描く渾身の長編大作。
(出版社 / 著者からの内容紹介より)
感 想
あとがきによると讃岐の丸亀藩に幕臣鳥居耀蔵の話がモデルになっているとの事です。
全体的に重~く悲しい出来事が多い話です。主人公は、不幸な身の上の「ほう」という少女ですが、お話が進むにつれて、更に厳しい境遇になっていきます。
そんな「ほう」の身を案じる女引き手「宇佐」は、加賀様を隠れ蓑に起こる色々な事件に胸を痛め、憤りながらも懸命に真相を探ります。そして、行き当たったどうしようもない事実や問題に苦悩しながらも、1人で頑張るほうの無事を祈ります。
前半は、色々な事件と「加賀様」と「ほう」が、どう絡んでくるのかわかりづらかったのですが、後半からようやく加賀様とほうが触れ合う場面がでてきます。
綱渡りのような危うい部分と温かい交流とで、一気読みでした。
そして、自分を押し殺して事実を曲げる決心をする者や、自らの欲の為に手を汚すもの、懸命に自分の務めに励むもの・・・沢山の登場人物の、それぞれの心情が丁寧に描かれているように思います。宮部みゆき本の魅力の一つですねー。
難しいお話だったのと、最後にも、まさかと思うような悲しい事が起こりますが、悲しいだけではなく感動の涙が出た作品でした
(出版社 / 著者からの内容紹介より)
感 想
あとがきによると讃岐の丸亀藩に幕臣鳥居耀蔵の話がモデルになっているとの事です。
全体的に重~く悲しい出来事が多い話です。主人公は、不幸な身の上の「ほう」という少女ですが、お話が進むにつれて、更に厳しい境遇になっていきます。
そんな「ほう」の身を案じる女引き手「宇佐」は、加賀様を隠れ蓑に起こる色々な事件に胸を痛め、憤りながらも懸命に真相を探ります。そして、行き当たったどうしようもない事実や問題に苦悩しながらも、1人で頑張るほうの無事を祈ります。
前半は、色々な事件と「加賀様」と「ほう」が、どう絡んでくるのかわかりづらかったのですが、後半からようやく加賀様とほうが触れ合う場面がでてきます。
綱渡りのような危うい部分と温かい交流とで、一気読みでした。
そして、自分を押し殺して事実を曲げる決心をする者や、自らの欲の為に手を汚すもの、懸命に自分の務めに励むもの・・・沢山の登場人物の、それぞれの心情が丁寧に描かれているように思います。宮部みゆき本の魅力の一つですねー。
難しいお話だったのと、最後にも、まさかと思うような悲しい事が起こりますが、悲しいだけではなく感動の涙が出た作品でした
とっても悲しいお話だけど、
読み終わるとココロがじんわり温かくなりますよね。
私も最後は泣けました。
やっぱり宮部みゆきの本はステキですよね☆
コメントありがとうございます!
悲しいお話というだけにさせないのが、宮部みゆきさんの本の凄いところですよね~私も大好きな作家さんです。毎日新聞で、今月から連載が始ってるそうですヨ。ウチは毎日じゃないので読めてませんが、出版されるのが今から楽しみです。
Bun☆Bunさんのところにもお邪魔させていただきました。手作りのアイスクリームがとってもおいしそう~