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ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや海岸カウンセリングなどを研究しています

残業のしすぎで体調をくずし、うつ症状になっている若者に思う-じーじ臨床心理士のひとりごと

2024年07月27日 | 心理臨床を考える

 2018年のブログです

     *

   政治家が、働き方改革、を声高に叫んでいます。

 北朝鮮のミサイル問題同様、それくらいしか、アピールできることがないのでしょう。

 しかし、働き方改革、の前に、残業規制が先でしょう。

 あいかわらず過労死の危険性は低減せず、そんなところで、専門職の労働時間の制限を取っ払うのは、さらに過労死を増大させるだけです。

 カウンセリングをやっていると、若い人のうつの問題の相談に乗ることが多いです。

 性格の問題だけでなく、働きすぎや残業のしすぎで体調をくずして、うつ状態に陥っている人を多く見かけます。

 残業を断れないような真面目な人が多いです。

 適当にさぼれるくらいなら、うつになるまで残業をしないで、体調をくずすこともないのでしょうが、みなさん本当に真面目です。

 しかし、程度問題です。

 過労死になっては元も子もありません。

 うつになったら、まずは休息を取りましょう。

 どんなうつでも、1~2か月間、仕事を休んで休息を取れば、それだけでも体調はだいぶ回復します。

 そのために病気休暇が権利として定められています。

 遠慮せずに活用しましょう。

 出世に響くという人もいるでしょうが、出世より命やふつうの生活が大切です。

 体調を取り戻し、適切な勤務時間で、より生産的な仕事をしたほうが、会社や組織のためにもなります。

 楽しみながら働きましょうね。         (2018 記)

      *

 2023年12月の追記です

 5年前のブログです。

 状況は全然改善されていません。

 大企業の内部留保は多額にのぼるのに、ベースアップの話もあやしく、ましてや、残業規制の話は少ないです。

 貧しい国だな、日本は、と思います。

 こころのゆとりがなくて、生きることを本当に楽しめているのかな、と思ったりします。

 トップの決断も大切ですが、やはり個々人の生き方の選択が大切になるのではないでしょうか。          (2023.12 記)

     *

 ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人)のご紹介

 経歴 

 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。

 1970年、旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。 

 1973年、某四流私立大学文学部社会学科に入学。新聞配達をしながら、時々、大学に通うが、落ちこぼれる。 

 1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事するが、落ちこぼれる。

 1995年頃、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。 

 2014年、定年間近に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。 

 2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。

 仕事  心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを研究しています。

 所属学会 精神分析学会、遊戯療法学会

 論文 「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか 

 住所  新潟市西区

 mail     yuwa0421family@gmail.com  

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トランプくん・パーソナリティ障害・敵か味方か-じーじのじいじ日記・セレクト

2020年11月10日 | 心理臨床を考える

 2020年11月の日記です

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 トランプくんが往生際の悪いところを見せている。

 トランプくんにいわせれば、悪いのは民主党で、自分は悪くないのに…、というところだろう。

 そうやってトランプくんは周りを恨んで生きていくのだろう。

 自分に反対するものはみな敵、というのは、パーソナリティ障害、なかんずく、境界性パーソナリティー障害の心性だろうと思う。

 敵か味方か、白か黒か。

 昨日の味方も、今日には敵に変転する。

 何人の閣僚が去っていったことか。家族も去っていきそうだ。

 残るのはイエスマンだけ。

 イエスマンによる全体主義だ。

 トランプくんの世界には、灰色の存在が許されない。

 これは、あいまいさに耐えられずに、あいまいさを排除する世界だろう。境界性パーソナリティ障害の世界だ。

 成熟した人格はあいまいさに耐えることができる。

 そして、灰色やあいまいさのバリエーションこそがそれぞれの個性なのだと思う。

 個性を尊重するということは、あいまいさを認めて生きていくことに他ならない。

 そしてそれが民主主義だ。

 人生とはあいまいさに耐え、あいまいさを味わい、あいまいさを楽しむことではないか。         (2020. 11 記)

     *

 同日の追記です

 もし、トランプくんが悩みの相談に来たら(絶対に来ないだろうが…)、どんなことを一緒に考えるのかな、と思う。
 欠点を指摘しても受け入れないだろうから、話を聴きながら、いろんな状況の再確認をして、今後のことを考えていくのだろうなと思う。        (2020. 11 記)

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 ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人・個人開業)のご紹介

 経歴 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ  

    1977年、ある四流私立大学文学部社会学科を卒業、浦和、新潟家庭裁判所などで家庭裁判所調査官として司法臨床に従事する  

    2014年、定年退職間際に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士)を修了 

    2017年、臨床心理士になる

 仕事 個人開業で、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを研究しています

 学会 精神分析学会、遊戯療法学会会員

 論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか 

 住所 新潟市西区

 mail  yuwa0421family@gmail.com    

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「発達障碍」の増加(?)現象について少し違った視点から考えてみる-どさんこじーじのカウンセリング雑記

2018年05月13日 | 心理臨床を考える

 2018年5月のブログです

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 発達障碍の人が増加しているといわれています。

 テレビでも多くの番組で特集がされたりしています。

 臨床の現場にいると、たしかにそれらしき人に出会うこともあるのですが、しかし「増加」というほどのことなのかどうかはわかりません。

 発達障碍の人は「空気を読むのが苦手」といわれます。しかし、それは悪いことなのでしょうか。

 今の小学校や中学校では、周りと同じにしないといじめに遭うようで、子どもたちはいじめに遭わないようにと、本音を隠して戦々恐々と暮らしているのが現実のようです。

 そういう現状の中で、発達障碍の人の、「周りと同じでない」姿は、こういう日本の子どもたちの状況に、ある意味、警告を発しているようにも思えます。

 イエスマンばかりの、表面的な「いい子」ばかりの日本の教育現場で、もっと個性を尊重すべきだ、と身をはって警告をしているように私には思えます。

 発達障碍の人が増えているのは、そういうみんなと同じものが求められている日本社会への、子どもたちからの警告なのかもしれない、とも思います。

 そういう意味では、発達障碍の人の増加には前向きな意味があるのかもしれません。

 ある現象には、マイナスの面だけでなく、プラスの面も必ずあります。

 「発達障碍」の増加(?)現象といわれることにも、「周りと同じにしないといじめに遭う」という現代日本の病的な社会現象への、深層心理学的な抗議や警告的な意義が隠されているのかもしれません。

 発達障碍の人にかぎらず、個性的な人たちの、その個性をうまく生かしていけるような生き方を大切にしていきたいな、と思います。   

 (2018.5 記)

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 ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人・個人開業)のご紹介

 経歴 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ  

    1977年、ある四流私立大学文学部社会学科を卒業、浦和、新潟家庭裁判所などで家庭裁判所調査官として司法臨床に従事する  

    2014年、定年退職間際に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士)を修了 

    2017年、臨床心理士になる

 仕事 個人開業で、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを研究しています

 学会 精神分析学会、遊戯療法学会会員

 論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか 

 住所 新潟市西区

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いつもクライエントのそばにいるということと,いつもクライエントにより添うということ-カウンセリングを考える(再録)

2018年01月04日 | 心理臨床を考える

 たぶん2012年ころのブログです

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 ある研究会で,一人のカウンセラーのかたが,自分はクライエントに携帯の番号を教えて,いつでも連絡が取れるようにしています,と話していました。

 すごく熱心だな,と思いました。

 一方で,でも少し違うのではないかな,とも思いました。

 いつもクライエントと連絡が取れること,が,いつもクライエントのそばにいること,と同じかというと必ずしもそうとはいえない気もします。

 ましてや,いつもクライエントにより添うこと,とはまた違うような気がします。

 さらに,そのことがクライエントの自立に繋がるか,ということになると,さらに難しい問題となります。

 カウンセリングの目標がクライエントの精神的な自立や成熟だとすると,最終的にはクライエントがカウンセラーに頼らなくてもいいようになることが課題となります。

 それにはクライエントがカウンセラーを「内在化」して,自分のこころの中のカウンセラーと対話ができるようになることが大切になります。

 精神分析では,毎日の面接と週末のお休みのリズムが大事だと言われています。

 週末,治療者の「いない」時にいかに患者が自分の「内的な」治療者と対話ができるか,がポイントになります。

 一般に,心理療法において,治療者やカウンセラーのお休みは,彼らの健康を守ると同時に,患者やクライエントの自立の契機として重要な意味を有していると思います。

 考えがまだまだ深まっていませんが,これらのことはとても大切なテーマではないかと思います。

 簡単には正解は出ないと思いますが,今後,さらに考察を深めていきたいなと思います。         (2012?記)

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 ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人・個人開業)のご紹介

 経歴 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ  

    1977年、ある四流私立大学文学部社会学科を卒業、浦和、新潟家庭裁判所などで家庭裁判所調査官として司法臨床に従事する  

    2014年、定年退職間際に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士)を修了 

    2017年、臨床心理士になる

 仕事 個人開業で、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを研究しています

 学会 精神分析学会、遊戯療法学会会員

 論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか 

 住所 新潟市西区

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