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ようやく世界標準の政策を採った日本銀行量的緩和は物価・景気にこうやって効く

2010-11-15 19:26:25 | Financial
【高橋洋一の俗論を撃つ!】
◆ようやく世界標準の政策を採った日本銀行
 量的緩和は物価・景気にこうやって効く

事務方時代から量的緩和の効果はないと言い続けてきた白川方明日銀総裁が、ようやく量的緩和政策に踏み切った。量的緩和がどのようにして物価を押し上げ、実物経済を暖めるのか、その経路を明らかにしよう。
http://diamond.jp/articles/-/10042

・量的緩和で物価上昇率を回復させたスウェーデン国立銀行
スウェーデン国立銀行のステファン・イングブス総裁は、次の貨幣数量式 M(貨幣ストック)×V(流通速度)=P(価格)×Y(生産量)を描いた。
そして、量的緩和の効果を知るには、この式で十分だと言った。危機になると、流通速度は小さくなる(※)。それでも、価格が下がらないように、また生産も下がらないようにするためには、貨幣ストックを増やすしかない、と。
(※)V=(P×Y)÷Mで、あるGDPを生み出すのに、貨幣が何回転しているかを示す。危機が起こると経済活動が不活発になり、Vは小さくなる。
・マネーの不足は実物市場でモノがあふれていることを意味する
貨幣数量理論は、ワルラスの法則から解釈できる。ワルラスの法則とは、各経済主体の予算制約式を合算して、各財の総供給=各財の総需要となることをいう。これは、マネーの総供給+非マネーの総供給=マネーの総需要+非マネーの総需要となり、マネーの総供給-マネーの総需要=-(非マネーの総供給-非マネーの総需要)となる。

・中央銀行の購入資産はケチャップでもいい
ワルラスの法則が、各経済主体の予算制約式から構成されていることを詳しく見ると、マネーは、シニョレッジ(通貨発行益)を経由して、財の超過需要・供給を生み出していることもわかる。マネーを出すとシニョレッジが、政府・中央銀行に発生して、政府の消費・投資または政府支出のない場合は国債償還という形で、財・サービス、労働、資産市場の需要を押し上げ、それが全体の物価を上げ下げするのだ。
こうした原理を知っていれば、中央銀行の購入資産はあまり関係なく、マネーの量が重要なことがわかる。バーナンキFRB議長は、この点をあえて強調するために、かつて「中央銀行の購入資産はなんでもいい。ケッチャップでもいい」と言ったのである。

・予想インフレ率を高め実質金利を下げることは可能
・実質金利はマイナスにできる
・実質金利を下げると設備投資が増える

ダイヤモンド・オンライン

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