「束芋 ― 断面の世代 ―」@横浜美術館
束芋展は2006年の原美術館「ヨロヨロン」以来3年ぶり。全部新作の展覧会になっている。入口に近づくと中が暗いので、今日は休館日かと不安になった。
中に入るとエントランスの正面を巨大なスクリーンにして、いきなり《団地層》という映像作品が流れている。せり出す団地部屋から家具や衣料のたぐいが怒涛のごとく落下してゆくアニメーション。その落下を見ていたら昨日見た映画「2012」を思い出した。その映像のために、省エネ対策か、空襲警報かと思うような薄暗がりのエントランスで、すでに脳内は束芋の毒に浸食され始めてしまう。
作品数は多くはないが、横浜美術館の余裕のある空間を贅沢に使いまくって、個性的な映像ステージを組み立ててある。《ちぎれちぎれ》という作品の舞台はアーチ型のトンネルや鏡面を使って、空間の広がりを感じさせるものになっていて面白い。
2006年3月から2007年1月まで朝日新聞に連載された、吉田修一氏の小説《悪人》の挿絵も長さ70mに渡って全部展示されている。「ヨロヨロン」の時はまだ連載の最中だったので、リアルタイムで描いたものだけ順番に展示していた。うちでは新聞を取ってないので、この変な挿絵を全部ナマで見られるのはありがたい。図録にも全部載っている。
束芋サイン入り図録をゲット。サインには左足が書いてあった。これは《blow》という作品に出てくる、足から咲く花にちなんだもので、今日からこのサインになったんだと。レクチャーホールで15時から開催されたアーティストトークで、束芋さんがそう言っていた。作品制作の過程や、舞台作りのよもやま話などが聞けて面白かった。
この展覧会は3月3日まで。その後、7月10日から大阪の国立国際美術館に巡回する。
束芋展は2006年の原美術館「ヨロヨロン」以来3年ぶり。全部新作の展覧会になっている。入口に近づくと中が暗いので、今日は休館日かと不安になった。
中に入るとエントランスの正面を巨大なスクリーンにして、いきなり《団地層》という映像作品が流れている。せり出す団地部屋から家具や衣料のたぐいが怒涛のごとく落下してゆくアニメーション。その落下を見ていたら昨日見た映画「2012」を思い出した。その映像のために、省エネ対策か、空襲警報かと思うような薄暗がりのエントランスで、すでに脳内は束芋の毒に浸食され始めてしまう。
作品数は多くはないが、横浜美術館の余裕のある空間を贅沢に使いまくって、個性的な映像ステージを組み立ててある。《ちぎれちぎれ》という作品の舞台はアーチ型のトンネルや鏡面を使って、空間の広がりを感じさせるものになっていて面白い。
2006年3月から2007年1月まで朝日新聞に連載された、吉田修一氏の小説《悪人》の挿絵も長さ70mに渡って全部展示されている。「ヨロヨロン」の時はまだ連載の最中だったので、リアルタイムで描いたものだけ順番に展示していた。うちでは新聞を取ってないので、この変な挿絵を全部ナマで見られるのはありがたい。図録にも全部載っている。
束芋サイン入り図録をゲット。サインには左足が書いてあった。これは《blow》という作品に出てくる、足から咲く花にちなんだもので、今日からこのサインになったんだと。レクチャーホールで15時から開催されたアーティストトークで、束芋さんがそう言っていた。作品制作の過程や、舞台作りのよもやま話などが聞けて面白かった。
この展覧会は3月3日まで。その後、7月10日から大阪の国立国際美術館に巡回する。
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