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『パシフィック・リム』

2013-08-24 18:21:49 | 映画[は]
『パシフィック・リム』

 ある日、海の底からぞくぞくと湧いてくる怪獣が都市を破壊し始めた。逃げ惑う人々、これはただ事ではない、このままでは人類が滅亡してしまうと危惧した人々は、力を合わせて巨大な人型戦闘兵器ロボットを開発した。ロボットのサイズは80m前後、アメリカの映画なのでもちろんアメリカのロボットがいちばん活躍するようにできている。

 「イェーガー」と呼ばれるロボットの内部には、2人のパイロットが乗り込み、精神をシンクロさせてマシンを操ることになる。日本ではお馴染みのあれやこれやと一緒で人間が内部の操縦席に乗って動かすタイプ、しかしこのパイロットたちは座席に座らない。巨大なロボットの中でロボットと同じ姿勢で歩いたりパンチを繰り出したりするのだ。その姿はついつい笑ってしまう凄さである。

 敵である怪獣は、ゴジラやガメラのようなかっちょええ怪獣ではない。クローバーフィールドに出てきたような、いわゆるキモい怪獣である。どうしてそんな怪獣が現れ出したのかは追い追い明らかになる。怪獣はアルファベット表記で「KAIJU」となっている。「NINJA」、「FUTON」、「YAKUZA」みたいにな感じだね。

 ロボット自体はマニア心をくすぐりそうな工場萌え的なかっこ良さだが、白昼堂々と佇んだりしないし、暗い夜や海底でKAIJU相手に素早く動き回る出し惜しみ感で、なかなか全体像がつかめない。「チェルノ・アルファ」という名前のロシアのロボットの造形などは悪意さえ感じる。日本のロボット名は「コヨーテ・タンゴ」という日本人なら誰もが思いつきそうもない名前。どうせなら「ゲイシャ・ワルツ」のほうがよかったかも。

 かなり重要な役どころとして菊地凛子も出演している。何度か日本語を喋るシーンもあるが、なぜかたどたどしく聞こえて、ハリウッド映画にありがちなインチキ日本人かと思った。それから「あしだまなだよ、つままれてるよ」でお馴染みの芦田愛菜も出演しているが、こちらの出演シーンはチョイ役程度。

 大雑把に言えば、次々に登場する獣を退治するために、大日本人、大中国人、大米国人、大豪州人、大露西亜人が力を合わせて闘うわかりやすい実写版ムービー。戦闘シーンは動きが目まぐるしいので3Dで見たら難病になっていただろう。2Dで見てよかった。以前3D見てから片頭痛になったことがあるので3Dトラウマになってしまった。

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