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越後妻有アートトリエンナーレ

2009-08-30 23:09:36 | 美術[あ]
大地の芸術祭 越後妻有 アートトリエンナーレ 2009

 土日で、越後妻有アートトリエンナーレに行ってきた。東京23区の1.2倍のエリアに350以上の作品が点在するということで、やたら広いのでクルマで行くことも考えたけど、見知らぬ土地のことでもあり、状況も把握できてないので、今回は新幹線にした。

 越後湯沢に着いたら雨が降っていて、どんよりとした空と一緒に気落ちしてしまったが、ほくほく線に乗り換えて松代(まつだい)に着くと雨は上がっていた。駅前で草間彌生の化け物のような花を見ているうちにそらは晴れてきて夏らしくなってきた。晴れたり曇ったり、暑かったり涼しかったりするちょうどいい天気の中、松代駅の南側の山を徘徊して約40点の作品を見た。

 農耕文化村センター「農舞台」でシャケのおにぎりを2個食べて、ペットボトルを持って出かけたが、それで正解だった。裏山には田んぼや畑はあるが、食事するところも、自動販売機もなにもない。ガイドブックを見ながら作品を探し歩くのは、小学校の頃、近所の神社でやったオリエンテーリングのようで面白い。先生があちこちに番号を書いた紙を隠して、児童がそれを探して景品と交換したのを思い出す。トリエンナーレの景品は、パスポートにハンコを押すことだ。朝のラジオ体操のハンコみたいにだんだん埋まって行くのがまた面白い。

 最初に松代を選んだのは、駅の周辺に作品が密集しているからで、40個のハンコを押したころには徘徊開始から6時間過ぎていた。これがもし酷暑だったら死んでいただろう。電車で行ってちょろっとでも見たいという人には、松代周辺はお薦めのエリアだと思う。

 初回2000年から4回目。過去の作品もそのまま残っていたりするので、作品数はどんどん増えている。草間彌生の花も2003年の作品で、この辺りは冬になると2.5mくらい雪が積もるので、雪の降る時期には葉っぱの下につっかい棒を付けて、葉っぱが壊れるのを防いだそうだ。

 日曜日は十日町の駅周辺を見たが、松代に比べるとちょっと寂しい。松代よりもずっと町らしが、作品はちょろっとしかなかった。駅から離れた場所にある作品を見るには、クルマで行ったほうがいい。路線バスもあるが、行ったら行ったで、帰りのバスが4時間後とかいうこともあるので、時刻表を見て断念した。結局、300個のうち47個ハンコを押しただけだったが、大地の芸術祭がどんなものであるかは感じることができた。

作品番号150 : 草間彌生 「花咲ける妻有」 2003年


作品番号179 : 國安孝昌 「棚守る竜神の塔」 2000年・2006年


作品番号156 : パスカル・マルティン・タイユー 「リバース・シティ」 2009年


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