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運慶展

2017-10-03 21:37:18 | 美術[あ]
「運慶」@東京国立博物館

 運慶の作と言われている仏像はたったの31体しかないらしい。フェルメールより少ないぞ。今回はその中から22体が東博に集合している。とはいいながらも、重源上人坐像は10月7日から、浄楽寺の阿弥陀三尊は10月21日から遅参するようだ。開幕後初の日曜日13:00頃の平成館は特に待ち行列もなく、にぎやかなれどもまったりと観覧できた。

 円城寺の大日如来に迎えられて会場に入ると仏像だらけ。運慶だけでなく康慶、湛慶、康弁などの作品もあるし、関連する巻物や像内納入品なども展示されている。私の家からいちばん近い運慶スポットは伊豆の国市にある願成就院。ここにある毘沙門天立像はかっこいい。顔もフェイスケアしてるかのようにつややか。今回も来ている。

 愛知県の滝山寺の聖観音も来ている。ここの聖観音と梵天と帝釈天は鮮やかに彩色されている。明治時代に彩色されたようだが、やっぱりカラフル仏像は楽しい。ただあまり派手にカラフルだと胡散臭い雰囲気がプンプンしてしまうので普通はちょっと引くんだけれど、滝山寺はOK。行ったことはないが以前、金沢文庫で3体を見た。

 他にもBig Head Only Youな興福寺仏頭や、子供顔が特徴的な八大童子、リアルなお爺さん無著&世親、金沢文庫のミニミニ大威徳明王など、お馴染みの運慶仏が林立している。無著&世親はお爺さんなのにデカい。いや、お爺さんじゃなくて菩薩か。

 本館14室にも「運慶の後継者たち―康円と善派を中心に」として慶派の仏像が展示してあるから、ついでに見ていったほうがいいよ。ひさしぶりに本館1階を歩いていたら通路の所々にガラスの扉が設置されていた。なんか新鮮。


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