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SPACE FOR YOUR FUTURE

2007-12-16 23:33:48 | 美術[さ]
SPACE FOR YOUR FUTURE - アートとデザインの遺伝子を組み替える@東京都現代美術館

 森美術館の六本木クロッシングと微妙にかぶっている展覧会。13か国34組のアーティストの作品を展示する。遺伝子組み替え食品はいろいろ問題になっているが、遺伝子組み替え芸術はどういう問題を引き起こすのか、という趣旨かどうかは知らないが、どういうジャンルに入るのかわからないような作品がいろいろと展示されていた。こういう遺伝子組み替え作品が、知らぬ間に世の中に蔓延してきて、気づいたときにはもう、アートってそういうものだというのが常識になっているかもしれない。

◆エルネスト・ネト : 「フィトヒューマノイド」:ぷよぷよした豆のようなひょうたんのようなモノ。着ることができるようで、係員の人が「よろしければ着用できますので・・・ちょっと汚れていますけど」って、よく見れば、顔にあたるエリアが洗濯してないシャツみたいに茶色になっていて、バッチィ感じ。10月27日の展示開始から何百人のよだれが染み付いたものだか。

◆足立喜一郎 : 「e.e.no.24」:電話ボックスの中にミラーボールが回っていて、入った人がヘッドホンで音楽を聞く「ひとりディスコ」。なかで踊り狂えば、ひとりでういている姿が周囲から丸見えになる。ディスコってみんなで踊って楽しいものなのに、ひとりで踊るってところが遺伝子異常なのだな。

◆フセイン・チャラヤン : 「LEDドレス」「111コレクション」:LEDライトをくっつけたキラキラ光るドレスとか、モーターくっつけて、裾が自動的に上がったり、帽子が形を変えたりするヘンテコドレスのファッションショー。ドレスというよりモビルスーツみたいで笑ってしまう。ファッションショーの最後を飾るのは、でかい帽子をかぶった女性。着ていたドレスが自動的に帽子に収納されて全裸になってしまった。いったいどういう時に着ればいいのだ?

◆デマーカスファン : 「フェンス」:そこらへんにある普通のフェンスの菱形模様が、花柄に編み直されている。こんなフェンスだったら殺風景な拒絶風景も少しは和らぐかもしれない。

◆バーバラ・フィッセル : 「変容の家II」:人の動きがスペースを規定していくアニメーション。マイホームデザインソフトみたいに、壁が現れたり階段が生えたりして、家が刻々と変わっていく面白い映像作品。これがいちばんよかったかな。

◆石上純也 : 「四角いふうせん」:ヘリウムガスを入れた巨大なアルミ箔が空中浮遊している。風に吹かれてなんとなくあっちへふらふら、こっちへふらふら。感想は「でけぇ」

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